
■フォーン・ブース
PHONE BOOTH■2002年 アメリカ
■監督:ジョエル・シューマカー
■出演:コリン・ファレル/キーファー・サザーランド/ラダ・ミチェル/フォレスト・ウィテカー
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主人公スチュは、自称一流のパブリスト。だが、契約を取るためなら平気で嘘をつき、周りの人間をだます。そんな彼が、いつも使っている公衆電話が鳴る。電話の相手は、もし電話を切ったら彼の妻を殺すと脅す。電話の相手は一体誰だ——?心理サスペンス。
★★★☆☆■舞台は街角の公衆電話。その一ヶ所だけでストーリーは進行する。何とも地味な映画だが、一定の緊張感が最後までずっと続くので観ている方もたまらない。小粒の良品だ。
主人公のスチュは軽薄で嘘つきで、羽振りが良く見えて、おまけにちょっと男前。よくあるタイプの嫌な男だ。妻がいるのに若い女優を口説こうと、いつもわざわざ同じ公衆電話から彼女に電話する。そこへなぜか、ピザの配達が来る。スチュは怒ってピザの配達人に悪態をつき追い返す。そして、電話が鳴る。
電話の相手は、くどくど言ってスチュを開放しない。あまりにも長電話のため、電話を使いたい娼婦達が騒ぎだし、それがさらに事件になり、しまいには警察に包囲されて大騒ぎになる。でも、スチュはなぜこんなことになってしまったのか、説明することすら許されない。電話の相手が妻を殺そうと狙っているから。
スチュも(多分、身近にいれば)嫌なヤツなんだろうけど、電話の相手はもっと性質が悪い。よくそんなに人の嫌がることを思いつくなぁということを、次から次へと要求してくる。ほんとに感心する。いやもう、観ていてイライラ、イライラ。ひたすら困り、だんだんとボロボロになっていくスチュが可哀想になる。次に何が起こるのかわからず、電話の相手・スチュ・警官の3人の駆け引きに目が離せない。とにかく緊迫感がすごくて、よく出来た映画だ。コリン・ファレルの迫真の演技もすごくて、圧倒される。
ワン・アイディアものなので、若い監督の実験的な作品なのかなと思ったら、ベテラン監督のものだった。どうりで細かいところまで隙無くうまく出来ている筈だ。なるほど。大作に飽きてしまった、という人にはオススメ。
しかし、電話の相手は本当に嫌なヤツだ。ああ、ムカツク。私は人がただひたすら困る話は苦手なので、もう一回観たいかというと、もういいや、です(笑)