
■選ばなかった冒険 —光の石の伝説—
1997年■岡田
淳〔著〕
■偕成社
ISBN: 4035401706 →
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学ぶとあかりは同じクラスの6年生。ある日、保健室に行く途中、学が前夜プレイしていたゲーム「光の石の伝説」の話をしていた。ふと気がつくと、いつまでも終わらない学校の階段。2人はゲームの世界へとまぎれこんでしまったのだ。
児童文学。現実の世界の2人が寝ている間の「夢」として、ゲーム世界で2人は冒険をする。そして、ゲーム世界の2人からみると、現実世界が「夢」になっていて、交互に語られる。……一体、どっちが夢? 続きが気になって一気に読んでしまった。
ただのテレビゲームなら、「敵キャラ」が登場してきたら、何の疑問も持たずそれを倒す。だってそれはそういうゲームだから。でも、もしもそれが、自分がリアルに向き合っている相手だったらどうだろうか。「敵を倒す」ってどういうことなんだろうか。ゲームの世界で、学とあかりは様々なことを経験する。この経験は、現実の世界の2人の考え方も徐々に変えていく。
不思議なキャラクターも、少しづつ解けていく世界の謎も魅力的だった。でも、ラストがどうも中途半端な気が……。「え?ここで終わっちゃうの?」と少し拍子抜けした。最後に学なり、あかりなりの言葉が何か欲しかったのだけど、何も無かった。あとは読む人の想像におまかせ、ってことなんだろうか。ううむ、中途半端すぎて想像しようがないぞ。それでも読後感は悪くないなあ。面白かった。
全体に緊張感があり、子供だけじゃなく大人も十分楽しめる内容。小学校中学年〜と指定されているけれど、少々残酷な描写もあり、中学年には厳しいと思う。高学年なら読める。