iCal と Google Calendar
Google が Google Calendar というサービスを BETA 版として開始しました。Gmail アカウントなどの Google アカウントを持っている人はすぐにでも試すことができます。
作成した予定表のインポートとエクスポート機能があって、Mac OS X の iCal と同じ形式のファイルを使用できます。.Mac も iCal カレンダーに関する機能があるので連携できないかと試してみました。
Google Calendar
既に Google アカウントを持っている人なら始め方は簡単です。http://www.google.com/calendar にアクセスするとログイン画面になるのでいつものパスワードを入れればデフォルトのカレンダーの表示になります。このカレンダーはもちろん表示だけでなくその場で予定を入れたりできてまるで iCal のような操作性があります。カレンダーは複数作ることができます。
高機能そうなので私がくどくど説明するよりも Google Calendar の概説ページ を眺めてもらった方が早いです。
インポート
さてこの Google Calendar には ics ファイルをインポートしたりエクスポートする機能があります。この ics ファイルは iCal などのスケジュール管理ソフトで標準の形式で、Microsoft Office や Mozilla のカレンダー拡張でも使用できるものです。そこで iCal で作成したカレンダーの ics ファイルを Google Calendar にインポートしてみました。
結果はあまり好ましくありませんでした。スケジュール自体はインポートできますがイベント名が文字化けしてしまいます。iCal が作成する ics ファイルは UTF-8 で記載されます。これは RFC 2445 で iCalendar として定義されたもので RFC 2445 では文字セットについて次のように記載されています。
The default character set for an iCalendar object is UTF-8 as defined in [RFC 2279].
RFC 2445 から引用
ですから iCal の ics ファイル自体には文字化けする要因がありません。受け取り側、つまり Google Calendar の問題です。
実は私が .Mac の前身である iTools を利用し始めた頃、iCal の ics ファイルを Microsoft の Outlook や Mozilla の拡張(EUC ベースの Linux 上で動作)に噛ませてみたところ、Outlook は Shift_JIS、Mozilla は EUC-JP でないと文字化けしたりうまくインポートできませんでした。標準にしたがって UTF-8 でやりとりする iCal が可哀想だなと寂しくなったものです。
文字化け以外にも iCal で入力した色々が削ぎ落とされてしまいます。例えば参加者とかコメントとか URL とかです。RFC 2445 はよく読んでいないので iCal が標準機能だけを使ってこれらを ics ファイルに書き込んでいるのかどうかはっきりとはわかりませんが、昔調べたときは特に問題ないような印象でした。
エクスポート
今度は逆に Google Calendar からエクスポートして作成した ics ファイルを iCal に読み込ませてみました。
結果はこれまた芳しくありません。イベント名などが空っぽになるのです。調べてみると Google Calendar がエクスポートした ics ファイル自体にイベント名がありません。恐らく日本語などのマルチバイト文字は出力できないのでしょう。
感想
というわけで、Google Calendar は今のところ ics ファイルをきちんと読み書きできないことがわかりました。.Mac で iCal を使ってカレンダーを公開した方が優れています。
iCal を使って公開したカレンダーは、その URL を知らせれば誰とでも共有できます。また、iCal を持っていない Windows ユーザにはブラウザでカレンダーを参照する機能もあります。そのブラウザで参照するページから ics をダウンロードして手持ちのスケジュールソフトにインポートすることもできます。また、.Mac Groups を使って共有してもよいでしょう。一方向の共有はほぼ完璧です。
ただし Google Calendar はまだ BETA 版だということですから今後このインポートとエクスポート機能をしっかりサポートすれば .Mac でのカレンダー機能より優れたものになります。なぜならば Google Calendar には双方向の共有機能があるからです。一つのカレンダーを複数の人で管理できるのです。
もしこうなってくると .Mac というか iCal の負けです。なぜならば iCal は ics ファイル(iCalendar) という標準形式によって汎用性を持たせているのですが、ics ファイルを編集したり参照したりするには(ローカルか web かは別として)アプリケーションが必要だからです。ics ファイルはテキストファイルだからといっても人が直接見たり編集したりする類いのものではありません。しかし、Google Calendar ならば普通のブラウザがあればよいのですから特別なアプリケーションを必要としません。そして複数の人がスケジュールを管理できるのです。
.Mac もこれに刺激されてより一層の機能の充実をしてもらいたいところです。
Posted: 03:46
|
Comment
|
Trackback
以下、類似エントリです。