iBlog 2.0 β を 15
分だけ触ってみました
なんだかんだ言うのだったら 2.0 を触ってみようと思って 15 分だけ触ってみました。
15 分の内訳は 10 分間でブログを一つ登録してカテゴリを作成してエントリを書き、残り 3 分でプレビューの結果を確認し、2 分で iBlog 2.0 が作成するファイルの一覧を眺めました。たったこれだけの時間なので詳細には見ていません。それでも幾つかの感想は書けます。
iBlog 1.x と 2.0 は動作モデルに変化はない
エントリを書いてプレビューして公開するというユーザから見た iBlog の動作モデルに変化はありません。エントリを書くと iBlog がそのエントリに関するデータを追加し、プレビューをするとローカルにファイルを書き出し、公開するとそれをアップロードします。β版では公開はできないので最後のは推測ですが。
更に、テンプレートセットとテーマ(というかスタイルシート)があってそれを弄るとカスタマイズできるというのも変化ありません。
ですから iBlog 1.x から 2.0 への以降において GUI の変化はありますが、大きく使い方に戸惑うことはないと考えてよいでしょう。この基本モデルが引き継がれるというのは私にとっても大きな意味があります。それは iblogPatcher の手法が活かせるからです。
GUI の変化も本質的には大きくない
エントリを「プレビュー」という操作なしにその場でプレビューできたり、リッチエディタ的な書くための表示と HTML ソースの表示とがあったりというよい変化はあります。エントリを書くにあたってのその他の部分(例えば iTunes の曲をインポートするなど)はダイアログ構成が変わったくらいで、本質的な変化はありません。
ブログ - カテゴリ - エントリというツリー状のビューやカレンダーによる日付単位のエントリの表示、というアプリケーション全体のプレゼンテーションにも変化はありません。単なる GUI の再構成に留まっています。
ここでも iBlog 1.x ユーザを大きく意識した作りになっていると言えるでしょう。
メタ情報にも大きな変化はない
ブログやカテゴリの設定項目にも大きな変化はありません。iBlog 1.x で少しずつ増えてきた GUI で設定できる項目を奇麗にまとめています。その中で新たに増えるのは
テンプレートタグ
従来の iBlog では <$BlogName$> のようなテンプレートタグは固定されたものでした。しかし iBlog ではこのタグの名前(BlogName)と内容をユーザが自由にカスタマイズできます。例えば <$BlogName$> は iBlog オリジナルでは JavaScript でブログ名を出力するように置き換えられるものですが、これは SEO 的にも Web アクセシビリティ的にも好ましくないものです。これをブログタイトルを表す文字列にユーザが置き換えることができます。更にユーザが新たにテンプレートタグを追加することもできます。
これはテンプレートを弄る人にとってはかなり使いやすくなると考えられます。実際に Thingamablog でユーザが定義するテンプレートタグを活用してきましたが、テンプレートを一段汎用にすることができとても重宝しています。
Google Adsense
Google のアフィリエイトプログラムである Google Adsense を GUI で設定することができます。.Mac ユーザには関係のない話ですね。済みません。
Google によるサイトサーチ
Google を使ったサイトサーチの設定があります。実際にコードは吐き出されなかったので詳細は不明ですが、.Mac ユーザのようにドメインを持っていない人でも利用できるサイトサーチのコードが出力されるのかどうかはよくわかりません。
しかし、iBlog にお任せコードだけではなくユーザが自分でコードを定義することも可能な UI になっているので .Mac ユーザも大丈夫でしょう。
カテゴリ毎の設定
カテゴリページに表示されるエントリ数や順序などは iBlog 1.x では個々のカテゴリでは設定できませんでしたが iBlog 2.0 ではできます。更にカテゴリ毎に筆者やメールアドレスを設定できます。ブログを利用したサイト作りがよりやりやすくなるでしょう。
例えば最近放置しているブログ「CacheUpIt 」ではまさにこの機能が欲しいと思っていました。あるカテゴリは新着エントリから古いエントリへ、あるカテゴリは書いた順番でという具合です。
でもやっぱり国際化は苦手なのね
とここまで読むと iBlog 2.0 は iBlog 1.x から一皮むけたアプリケーションになる予感がすることでしょう。しかし我々アジアのユーザには困難が待ち受けていそうです。
HTML 予約文字(& < >) を適切にエスケープできるかどうかというのを見るのと一緒に、日本語、中国語、韓国語をごちゃ混ぜにブログの説明の部分に書いてみたのです。そうしたらプレビュー結果の文字は UTF-16 で出力されてしまいました。
UTF-16 というのも Unicode なので色々な国の文字を統括して扱えるのですが HTML が指している文字エンコードは UTF-8 だったりしてちぐはぐなんです。それに 16 bit 文字なので Ascii 文字でさえ普通の文字エンコードと互換性がありません。普通、内部的には UTF-16 でも出力するときにまでは使わないと思うのですが、どうも作者は文字エンコードの取り扱いが相変わらず苦手なようです。
その他にも色々
それに HTML 予約文字も至る所でエスケースされずに残ります。私が意地悪なところで使ったというのもありますが、ちょっとあさはかの感を禁じ得ません。クロスサイトスクリプティングやインジェンクションの脆弱性を作り出しそうな感じがして私だったら作者を Web サイトの CGI や Servlet 作りを頼みたくないという感じです。
他にも「これはバグでしょう」と感じるところもありました。そして私が一番 iBlog の問題だと思っているのは長年使用すると読み込むのすら辛いサイトになるというサイトの構成です。CommonLib.js の大きさを見てみてください。エントリが増えていくと線形に大きくなっていきます。ブラウザが処理する JavaScript の量がどんどん大きくなっていってしまうのです。私がエントリ「iBlog 2.0 がリリースされたらどうしよう 」で 流行の AJAX 技術を駆使するととても面白そうなんです と書いていますが、この構想はこれを解消する構想でもあります。外部からそれが実現可能なくらいですから iBlog 2.0 にもそういう懸念への対応をしてもらいたいものです。
感想
というわけで、iBlog 2.0 は完成すればかなり期待できる反面、完成するにはまだまだかかるという感じがします。β版として公開されているものは普通の感覚ではβ版とはほど遠いものですから。特に文字エンコードの扱いは酷いです。iBlog 1.x で我々が苦労してきたことをもう一度再現しなければならないのかと思うとちょっと引いてしまいます。
β版の発表から新たなものがなかなか出てこないというのは、作者がこの辺りのことに苦労しているということなのかなあと想像しています。もしそうだとすれば次に出てくるもの(β2かリリース版)はかなりよくなっているんじゃないでしょうか。というよりもそうであってほしいものです。
Posted: 23:24
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