Thingamablog
かつて .Mac から会員向けに iBlog が特典ソフトウェアとして配布されて以来、.Mac サイトにおけるブログツールのシェアとして iBlog が圧倒的な状況が続いています。その iBlog は今現在 2.0 が開発中で Lifli Software は様々な機能や改善を図っているようです。(「iBlog 2.0 Status Update」参照)
我々ユーザにおいては期待高まる一方、次のような不安もあるのではないでしょうか?
- Intel Mac と既存の Mac の混合時期に両方サポートされるかどうか。
- iBlog 1.x からの移行が本当に支障無く行えるのかどうか。
- ローカライズがきちんとされるのかどうか。
例えば日付の表記は現在も英語表記の一つ一つの要素を日本語にしただけになっていますが、これでは日本語の日付になっていません。
- より頑強なシステムになるかどうか。
例えば現在もコピー&ペーストによって によるスペースが紛れ込むと不安定になりやすいです。 によるスペースと所謂半角スペースとは異なる文字なのです。
- 開発中止になることは無いか。
こればっかりは Lifli Software の Sarat さんが健康な若者であることを祈りつつ、将来、個人事業ではなく企業の事業として iBlog が開発&サポートされ続けることを願うのみです(Sarat さんの個人事業というのは推測です)。その前にブログに変わる新しい何かが出てきて、ユーザ側がそれに移行するという可能性もあります。
- 自分が Mac をやめてしまったら使えなくなってしまう。
将来 Apple が潰れてしまう可能性がないわけではありませんし、Mac よりもよいものが出てこないとも限りません。そして個人的に Mac に代わる何かをメインにするかもしれません。
これらの全ての懸念を払拭する可能性があるアプリケーションがあります。それは Thingamablog です。
このアプリケーションは Java によるマルチプラットフォームのブログツールです。この Thingamablog には CGI や PHP をサポートしているサーバも MySQL のようなデータベースも何も要りません。必要なのは Web スペースのみです。つまり .Mac の Homepage のような場所があればよいのです。Thingamablog のサイトからその他の特徴を和訳して引用してみます。
- 直感的なウィザードで数分でブログをセットアップできます。
- 複数のブログを運営することができます。
- 1,000 以上のエントリを難無くこなします。
- ブログの内容を動的に更新します。
- オフラインでエントリが書けます。(ダイアルアップユーザ)
- 一回のクリックでブログを公開することができます。
- 統合的な feed リーダーでニュースを読むことができます。
- feed から投稿できます。
- カスタマイズ可能なテンプレートで独自のレイアウトを作成できます。
- RSS/Atom feed からエントリをインポートできます。
- 柔軟なアーカイブオプションを設定できます。
- エントリ群をカテゴリあるいは日付によって整理することができます。
- エントリをドラフトとして保存することができます。
- あなた自身のカスタムなテンプレートタグを定義することができます。
- RSS あるいは Atom の feed を提供することができます。
- weblogs.com、BlogRolling そして Blo.gs のようなサービスに更新 ping を送ることができます。
- その他にも色々あります。
iBlog ユーザの皆さん。これを読んだ感想はいかがですか? iBlog の特徴とかなり重複した上に iblogPatcher でのみ実現できること(カスタムなテンプレートタグ)や、手動あるいは iBlogSpy のような AppleScript でできること(色々なところに更新 ping を送る)も含んでいることにお気づきかと思います。実際そうなのです。
では Thingamablog では上の iBlog 2.0 への懸念がどのように払拭されるのか、あるいは払拭される可能性があるのかを見ていきましょう。
- Intel Mac と既存の Mac の混合時期に両方サポートされるかどうか。
-
Java アプリケーションですからパソコンのアーキテクチャを問いません。
- iBlog 1.x からの移行が本当に支障無く行えるのかどうか。
-
まあ、これは現状無理です。しかし望みが全くないわけでもありません。それは後述します。
- ローカライズがきちんとされるのかどうか。
-
アプリケーションのローカライズについてはドイツ語バージョンというのが存在するらしいのです。つまり日本語バージョンというのも作成可能かと思います。また出力されるブログについては、完璧なローカライズではありませんが違和感が無い程度にはできます。これも望みが無いわけではありません。後述します。
- より頑強なシステムになるかどうか。
-
これは使い込んでみないとわかりませんが、iBlog に付きまとっていたマルチバイト文字(中国語, 韓国語, 日本語)における不安定さはほとんどないと予想されます。なぜならば Thingamablog は Java でできていて Java は内部的に unicode で文字が扱われるからです。そして文字列を書き出すときなどは書き出すためのエンコード(UTF-8 とか ISO-8859-1 とか EUC-KR とか Windows-31J とか)を指定するのが普通です。そしてこの変換は Java という iBlog から見たらとてつもなく大きなフィールドで利用され続けているものなのです。
- 開発中止になることは無いか。
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Thingamablog はオープンソースプロジェクトです。現在の主要開発メンバーがリアイアされたとしても有志がいる限り開発を継続することが可能です。
- 自分が Mac をやめてしまったら使えなくなってしまう。
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前述のように Thingamablog は Java アプリケーションです。ですからマルチプラットフォームです。これを使うための OS が Mac である必要は全くありません。
後述するとした「望み」について述べます。それは Thingamablog がオープンソースであること、プラグインベースの拡張が可能であることが挙げられます。
プラグインがどこまでできるのかは全く調べていませんが、足りないものや変更したい動作などはまずプラグインによって補完することができるでしょう。iBlog の一つの特徴である iLife アプリケーションのデータとの連携もできるかもしれません。
そしてプラグインでは実現し得ないことがあったとしてもソースが公開されているということがものを言います。例えばデータがどのように作成されて保存されるのかを完全に調べることができます。一方で iBlog のデータも今では XML が主体になっているのでそのほとんどを再利用することが可能です。実際に私はそういう iblogPatcher 用のプラグインの試作品を作成済みです。エントリの内容は RTFD になっていて取り扱いが難しそうですが RTFD はファイルに見えて実はディレクトリで、その中に HTML が入っているのです。完全にテキストベースのデータ処理が可能なのです。つまり iBlog のデータも(私にとっては) well-known で Thingamablog のデータも well-known になり得るということです。更に、プラグインでどうしても実現できない動作の変更はソースを変更することで実現できます。つまり、なんでもありなのです。
そして Thingamablog は GPL ライセンスなのです。つまり無料で使うことができるのです。
もし、あなたが iBlog に難を感じていたり大きな不安を感じていたりするのなら、もしあなたが iBlog 以外の選択肢を模索しているのでしたら、もしあなたがあたらし物好きのスキモノならば、Thingamablog はチャレンジする価値があるものです。少なくとも私にはそうです。いくつかの iBlog 代替物のサイトを眺めたり実際にダウンロードしてみたりしましたが、Thingamablog が私の中では最有力です。
Posted: 00:45
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