2005年03月21日 (月)

RSS バージョン相互変換コマンド rssconv の環境構築

先日、エントリ「RSS の相互変換スクリプトを作ってみた」でβ版を公開した RSS バージョン相互変換コマンド rssconv をあなたの Mac OS X で使えるようにするための環境構築について説明します。ターゲットは Mac OS X 10.3.x ですがそれ以外の Mac OS X や Linux でもほぼ同様です。

概要

エントリ「RSS の相互変換スクリプトを作ってみた」でも書きましたが rssconv では XML::RSS という Perl モジュールを使用しています。これはデフォルトではインストールされていません。このため XML::RSS をインストールしていない人はこれをインストールする必要があります。

この XML::RSS は他の Perl モジュールをその内部で使用していて、それもデフォルトではインストールされていません。ですからこれらもインストールしなければなりません。以下、芋ずる式にインストールするものがでてきます。

でも安心してください。Perl モジュールのインストールには CPAN シェルというのでほぼ自動的に行うことができます。ただし、XML::RSS を使うために必要な XML::Perser は Perl モジュールではなく expat というライブラリが必要なのでこれだけは手でインストールしてやらないとなりません。

Xcode Tools のインストール

まず前提となるのが Xcode Tools という Mac OS X の開発キットです。これがないとインストールできません。私の Mac には /Applications/Installers/Xcode Tools というフォルダに Developer.mpkg というインストーラが入っていました。これをオープンして(Finder でダブルクリックして)インストールしてください。普通のアプリケーションのインストールと変わりありません。

expat のインストール

  1. アーカイブをダウンロードして展開する。

    expat は「SourceForge.net: Project Info - Expat XML Parser」からダウンロードできます。ここからダウンロードしてデスクトップにアーカイブファイルを置いてください。このエントリ執筆時点では expat-1.95.8.tar.gz が最新です。以後これをダウンロードしたものとして説明します。

    デスクトップの expat-1.95.8.tar.gz をダブルクリックすると expat-1.95.8 というフォルダが作成されます。

  2. ターミナルを起動して expat-1.95.8 フォルダに移動する。

    ターミナルを起動して現れるウィンドウに cd とタイプして続けてスペースを入れてください。まだ改行はしません。

    そしてデスクトップの expat-1.95.8 フォルダをそのターミナルウィンドウの上にドラッグ&ドロップしてください。そうするとそのフォルダのパス名が入力されます。そうしたら改行して下さい。これでそのターミナルウィンドウは expat-1.95.8 フォルダでの作業状態になります。

  3. configure を実行する。

    こういうオープンソースのソフトウェアをソースからインストールするときは大抵 configure というコマンドを実行して、自分が使っている OS やマシン用に内容をアレンジさせます。自動でやってくれるので簡単です。

    ./configure
    ターミナルウィンドウにこうタイプして改行します。expat では必要ありませんがものによってはこの後ろに何か書かなければならないときがあります。普通は INSTALL というファイルや README ファイルの INSTALL の項を読んで Mac OS X の場合の記述がないか探しましょう。

    ./configure を実行する前と同じ文字列(シェルプロンプト)が出てきたら ./configure は終了です。

  4. 構築してインストールする。

    ./configure が終わったらいよいよ expat を構築してインストールです。

    sudo make install
    ターミナルウィンドウにこうタイプして改行します。すると
    Password:
    と表示されるので Mac にログインするときのパスワードをタイプして改行します。このとき入力したパスワードは画面に表示されません。再びシェルプロンプトが出てきたら終了です。
  5. expat-1.95.8 フォルダを捨てる。

    以上が無事終わったらもう expat-1.95.8 フォルダは要りません。ゴミ箱に捨ててください。

Perl モジュールのインストール

これは CPAN シェルを使います。CPAN シェルに関しては「Techknow Movable Type: CPANモジュールのインストール方法」がよくまとまっています。以後の説明と合わせて読むとよいでしょう。

  1. CPAN シェルを起動する。

    ターミナルを起動して出てきたウィンドウに次のとおりタイプして改行します。

    sudo perl -MCPAN -e shell
    すると
    Password:
    と表示されるので Mac にログインするときのパスワードをタイプして改行します。このとき入力したパスワードは画面に表示されません。
  2. CPAN シェルの初期設定をする。

    もしあなたが CPAN シェルを今まで一度も使ったことがないのでしたら次のように表示されるはずです。

    /System/Library/Perl/5.8.1/CPAN/Config.pm initialized.
    
    
    CPAN is the world-wide archive of perl resources. It consists of about
    100 sites that all replicate the same contents all around the globe.
    Many countries have at least one CPAN site already. The resources
    found on CPAN are easily accessible with the CPAN.pm module. If you
    want to use CPAN.pm, you have to configure it properly.
    
    If you do not want to enter a dialog now, you can answer 'no' to this
    question and I'll try to autoconfigure. (Note: you can revisit this
    dialog anytime later by typing 'o conf init' at the cpan prompt.)
    
    Are you ready for manual configuration? [yes]
    いきなりめげそうですが、何やら yes か no か問われています。24時間戦うビジネスマンじゃないんだからという感じですがここは no とタイプして改行しましょう。

    ここは CPAN シェルの設定を自分でやるか自動でやるかが問われています。大抵の場合は自動設定で大丈夫です。ネットワーク関連のことを設定するのでプロキシサーバを使わないといけない LAN などでは頑張って手動でやってください。手動設定の例は「あやパン テクニコブログ」を見るとよいでしょう。この例は UNIX 系の OS (Linux かな?)でやったものなのでホームディレクトリの場所が違ったりしますが参考になると思います。

    自動にしろ手動にしろ設定が終わると CPAN シェルがあなたの入力を促している「プロンプト」というものが出てきます。

    cpan>
    次回の CPAN シェルの起動からはいきなりこの表示になります。
  3. XML::RSS をインストールする。

    CPAN シェルのプロンプト(cpan> )が表示されている状態で次のようにタイプして改行します。

    install XML::RSS
    この後、インストール作業がだらだらと表示され再びプロンプトが現れます。プロンプトの少し前を注意して見てみてください。ここに error とか warning とかよくない言葉が出てきたら自動ではインストールできないものがあります。そういう場合は、必要なものをダウンロードして自分でインストールしましょう。何が該当するものかは、そのエラーメッセージをよく読んで判断してください。Perl のモジュールの名前は カテゴリ:: ... ::カテゴリ::モジュール名 というパターンで表記されます。例えば XML::RSS の場合は XML というカテゴリの RSS というモジュールというわけです。

Perl モジュールの手動インストール

CPAN シェルで自動でインストールできない Perl モジュールがあったら自分でダウンロードしてインストールしないとなりません。恐らく XML::RSS をインストールするときはないと思うのですが念のために書いておきます。上述の expat のインストールとよく似た手順を踏みます。

私は全部手動でインストールしたので expat を除いて CPAN シェルで XML::RSS のインストール時に手動で入れなければならないものがあるかどうかわかりません。
  1. Perl モジュールのアーカイブをダウンロードして展開する。

    目的の Perl モジュールのアーカイブをまず見つけ出してダウンロードしなければなりません。これには「search.cpan.org: The CPAN Search Site」を利用します。ここのテキスト入力欄に目的の Perl モジュールの名前(例えば XML::RSS とか XML::Parser とか Jcode とか)を入れて CPAN Search ボタンを押すと検索結果が表示されます。検索結果では例えばこのようなものがリストアップされています。

    XML::RSS
    creates and updates RSS files
    XML-RSS-1.05 - 12 Aug 2004 - kellan elliott-mccrea
    思わず上段の XML::RSS をクリックしてしまいそうですがそっちは XML::RSS の使い方を知りたい人向けのページです。ダウンロードするなら下段の XML-RSS-1.05 を辿って下さい。

    その先からダウンロードしたアーカイブファイルをデスクトップに置いてダブルクリックして展開してください。そのモジュールのフォルダが作成されます。

  2. ターミナルを起動してモジュールのフォルダに移動する。

    ターミナルを起動して現れるウィンドウに cd とタイプして続けてスペースを入れてください。まだ改行はしません。

    そしてデスクトップのモジュールのフォルダをそのターミナルウィンドウの上にドラッグ&ドロップしてください。そうするとそのフォルダのパス名が入力されます。そうしたら改行して下さい。これでそのターミナルウィンドウはモジュールのフォルダでの作業状態になります。

  3. Makefile を作成する。

    続けてターミナルウィンドウに

    perl Makefile.PL
    こうタイプして改行します。その結果
    Writing Makefile for モジュール名
    このようにだけ出力されたら成功です。それ以外のことが書いてあったらよく読みましょう。それは事前にインストールしておくべき Parl モジュールがないということだったり、XML::Parser にとっての expat ライブラリの案内だったりします。インストールが必要がものがあったらそれをインストールしましょう。
  4. 構築してインストールする。

    いよいよモジュールを構築してインストールです。

    sudo make install
    ターミナルウィンドウにこうタイプして改行します。すると
    Password:
    と表示されるので Mac にログインするときのパスワードをタイプして改行します。このとき入力したパスワードは画面に表示されません。再びシェルプロンプトが出てきたら終了です。
  5. モジュールのフォルダを捨てる。

    以上が無事終わったらもうモジュールのフォルダは要りません。ゴミ箱に捨ててください。


Posted: 19:14    | Comment | Trackback


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