QuickTime
にリモートからコード実行可能な脆弱性
背景
QuickTime Player が取り扱うプロトコルに RTSP というのがあります。これは動画や音声などのマルチメディアコンテンツをサーバが提供するときに、クライアントから再生や停止を指示もできる双方向のプロトコルで、色々なマルチメディアプレーヤーで採用されています。
RTSP のメッセージのヘッダ部分は HTTP メッセージのヘッダによく似ていて、同じように Content-Length という情報のボディの長さを指定するフィールドがあります。
内容
この脆弱性は RTSP の応答メッセージの Content-Length ヘッダフィールドに対する起因するデータの境界検査の誤りを付くものです。十分な大きさの(スタックベースの)メモリ領域にデータをコピーせず、そのメモリ領域を超えてデータを書き込ませることができます。
影響
このためリモートからの RTSP を介して攻撃が成功すると QuickTime Player を通して任意のコードが実行できてしまいます。失敗しても QuickTime Player がクラッシュして DoS 状態にさせられてしまいます。
対象
SecurityFocus では QuickTime 7.2 と 7.3 が影響を受け、他のバージョンも同様であろうとしています。この脆弱性の実証コードのコメントでは Windows Vista および XP SP2 の QuickTime 7.2 と 7.3 でチェックされたようです。(そのことが Mac 版の QuickTime に影響しないことを意味しているわけではありません。)
対応
現在のところこの脆弱性に対する修正はありません。
対応としては怪しいところではマルチメディアコンテンツを見ないようにするということくらいでしょうか。
Posted: 21:22
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