2006年08月20日 (日)

サポート文書 に「.Mac のデータ転送の制限」追加

Apple のサポート文書に「.Mac のデータ転送の制限」が追加されました。以前に .Mac サポートに聞き出した追加の情報も載せておきます。

ご存知のように .Mac には転送量の制限というものがあります。これは別に珍しいことでもなんでもなく、レンタルサーバなどでも普通にそういう措置をします。私もホスティングサービスを仕事で構築したときにそういう制限を付けたことがあります。

.Mac の中の人はこの制限について「個人のサイトでしたら、百万ヒットするような場合はともかく、全く十分でしょう」という見解を述べているのを数年前に聞いたことがあります。しかし PodCast など転送量が多くなるケースが最近は増えてきたようです。おそらくそのために問い合わせが増加し、この文書が作成されたのでしょう。

これまで .Mac のヘルプ「.Macでのデータ転送容量について」くらいしかこの転送量の制限についてのまとまった記述がありませんでした。また別なヘルプ文書では次のように述べられていました。

.Macメンバーは毎月10GBまでのデータ転送が可能で、転送できる最大メッセージサイズは10MBです。.Macアカウントの保存容量を追加購入することにより、月々のデータ転送容量を250GBまで増量することが可能です。また最高10個までのメール専用アカウントを追加購入することもできます。

.Mac Mail Help: .Mac Mailについて から2006年8月20日に引用

これは .Mac のメールに関する文書で、その文脈からするとメールの送受信もこの転送量の計算に含まれるかもしれないと思わせます。私はこの文書を目にするまで転送量の対象は当然に http://homepage.mac.com/自分のアカウント名 からのダウンロード側の転送量だと思っていました。最近は iWeb などで別なホスト名も加わっていますが、この文書を読んで「もしかすると単なる iDisk のアクセスやメールの送受信なども含まれるかもしれない」と疑問を感じたのです。そう思いながら従来のヘルプを読み返すと次のようにあります。

.Macでは各 .Macアカウントで行われるデータ転送容量を監視させていただいています。

.Macでのデータ転送容量について から2006年8月20日に引用

.Mac アカウントで行われるデータ転送を字義どおりに解釈すればメールの送受信も、iDisk の個人領域へのアップ/ダウンロードも公開カレンダーの更新も、www.mac.com で自分のアカウントの状態を確認することも全て含まれる可能性があります。逆に homepage.mac.com からの閲覧者によるサイトのコンテンツの参照は .Mac アカウントで行われるわけではないので含まれない可能性もあります。データ転送の範囲が極めて曖昧です。ユーザに対する強制的な制限であるにもかかわらずです。

この曖昧さは今回追加された「.Mac のデータ転送の制限」でも解消されていません。バンド幅という言葉の説明に大半が費やされています。そこで以前に .Mac サポートに問い合わせた制限対象となるデータ転送の範囲についてメールから引用しておきます。

以下の状況を測定しております。
web.mac.com/membername
homepage.mac.com/membername
rss.mac.com/membername
photocast.mac.com/membername
上記のiDiskからのダウンロードになります。

.Mac サポートからの 2006年06月30日 12:04 付けの返信メール「Re: .Mac 転送容量の対象について教えてください; Follow-up: 17388589」から引用

というわけで、自分の公開サイト上でのダウンロード側のデータ転送が制限対象だということがはっきりしました。

さて、このデータ転送が問題になってくるのは閲覧者に何かをダウンロードさせる場合です。テキストやちょっとした写真などで 10GB いくケースはそれこそ大人気のサイトですから、そういう用途を .Mac は想定はしていないものと思われます。つまりビデオクリップや音声ファイルなど容量が大きいコンテンツが使用されている場合にこの制限にかかりやすくなってきます。

こういうメディアコンテンツの場合、その掲載のしかた一つでデータ転送量に大きな差が出てきます。ページを作る際に object や embed 要素を使ってインラインでメディアコンテンツを表示させている場合は、そのページを開いただけでダウンロードが始まります。iBlog の「ミュージック」「ムービー」ボタンを使って QuickTime のパネルがページに直接表示されるような作り方がそれに当て嵌まります。こういうページの作りは ISDN などの低帯域しか持たない回線を使って閲覧しているユーザにも大きな負担を強いるものです。例えば 3MB の音声ファイルの場合、ページを開ききるのに 7 分間閲覧者を拘束してしまいます。ですからデータ転送の制限にかからないためだけでなく閲覧者のためにもメディアコンテンツの埋め込みは避けた方が賢明でしょう。

メディアコンテンツをページに掲載する場合は埋め込みではなくリンクにすればこれは解消されます。そしてリピータの場合は二回目以降は再びダウンロードする必要がありませんから転送量の節約にもなります。また一回目の参照でも強制的にダウンロードが始まらないので、メディアコンテンツを参照しようという閲覧者の能動的な操作によってのみダウンロードされます。iBlog でそうするにはエントリ「貼付けたファイルのアイコンを表示しないでリンクを付ける」に書いたテクニックが便利です。

更に節約したい人は、メディアコンテンツやダウンロードものを iDisk の Public フォルダに置くのがお薦めです。なぜなら Public フォルダーのコンテンツは http://idisk.mac.com/.Macカウント名/… という URL でアクセスできるからです。idisk.mac.com という iDisk のサーバは上記の .Mac サポートの返信によるとデータ転送の容量カウントの対象外です。.Mac サポートの返信が正確であれば Public フォルダのコンテンツをダウンロードしてもカウントされないことになります。それと更に問いただして、今まで監視対象になってなかったのになってしまうのが怖くて訊いていません。


Posted: 08:53    | Comment | Trackback


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