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2009年07月24日

平均的な大人は1日に3つ何かを思い出す

Tiwtter 経由で「平均的な大人は1日に3つ何かを忘れる - GIGAZINE」を読んだのですが、僕の感想は全く逆方向です。


平均的な大人は1日に3つ何かを忘れる - GIGAZINE」のその記事では

平均的な成人は一日に3回何かを忘れるということが、ある調査から明らかになりました。また男性のほうが女性より物忘れをしやすいという結果も出たそうです。

平均的な大人は1日に3つ何かを忘れる - GIGAZINE から2009年7月24日に引用

とあります。元記事でも

The study also found men are more likely to forget things than women - even though women generally have more to remember.

女性よりも男性の方がものを忘れやすく、忘れたとしても女性の方が一般的に思い出すことが多い、ということがその調査でわかりました。

Adults forget three things a day, research finds - Telegraph から2009年7月24日に引用

調査の詳細はわかりませんが、なんでも平均すると 1 日に男性が 3.5 回ものを忘れて女性が 2.5 回ものを忘れるのだそうです。

しかし記事に書いてあることからの僕の結論は逆です。

忘れたことには二種類あります。一つは忘れたけれども思い出したこと、もう一つは忘れたまま思い出せないことです。そして忘れたまま思い出せないのなら、そもそもそれを数えることができません。もし数えられたのだとしたら、そのときには既に思い出していなければならないからです。

忘れたものの数は決して数えることができません。たとえ一日の行動を録画してあって、それをトレースしたとしてもです。例えば、朝刊を見ながら今日の22時からのこのテレビ番組を録画しておこうと思ったのだけれども忘れてしまったとします。思っただけですから行動の録画をいくら見てもその思いつきはわかりません。思いついたことがわからないのですから忘れたと指摘することもできません。それを忘れたことに勘定できるのは思い出したときのみです。

たとえ何かを思いついたときに必ず口にしてもらうという約束で録画しても同じです。なぜなら、思いついたときにその約束を忘れているかもしれないじゃないですか。ですからこの約束があっても、思いついたときにその約束を覚えていたけれども、その思いつきを忘れていた、ということの数までしか数えられないのです。もしかするとその約束を思い出さなかったときの思いつきの方が圧倒的に物忘れにとって重要な事象かも知れませんよ。

したがって、平均して 1 日に男性が 3.5 回、女性が 2.5 回というのは、忘れたことのうちの、思い出したり録画などで忘れたことを指摘できることの数です。忘れたことの数では絶対にあり得ません。だから、本人による申告で集計したのであれば正しい結論は、平均的な大人であれば女性よりも男性の方が忘れていたことを思い出しやすい、です。もっと一般的には、思い出したなどのなんらかの原因によって忘れたことを指摘できることが平均的な大人であれば女性よりも男性の方が多い、というのが正しい結論です。

多分この調査を行ったイギリスの宝くじ屋さんも、物忘れのこういう性質のことを忘れていたんだと思います。

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2009-11-21
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