« お腹ポンポコリン | Main | TimeCapsule への有線 LAN 経由バックアップが復活 »
こちょこちょされるとくすぐったい脇の下。下というからにはその上は脇なんじゃないの? でも、それって肩じゃない?
昨日のことです。なんの脈絡も無しに「脇が甘い」という言葉が頭に浮かびました。何となく元々、剣道とか空手で使われていたような気がしました。このとき具体的に隙があるのはどの部分なんだろうなどと考えていました。
そんなことは一瞬で忘れて夜中です。もう寝ようかなという時間。居間でテレビを見ていた妻にもう寝ることを告げようと居間に行ったところ、SoftBank のお父さん犬が「脇が甘い」と言っていたのを聞いて「ああこれかぁ」と頭に浮かんだ理由がわかったのです。
脇が付く体の部位に脇の下があります。「下というからにはその上は脇なんじゃないの?」と思いつきました。でも脇の下の上と言ったら肩ですよねえ。いやいや、脇の下から正確に上に行くと肩の外側の端に来ます。もしかしたら元々、肩と腕の境の辺りを脇と言ったのかもしれません。僕自身は脇というのは胴の側面、つまり体側、あるいは体側の周囲の空間のことを言うのだと思っていました。剣道も空手もしたことが無いのでよくわかりませんが、体側もしくはその周辺の空間を指して脇というのなら「脇が甘い」ではなくて「胴が甘い」なんじゃないのか、そして「脇の下」は腰の側面もしくはその周辺の空間のことになるんじゃないのか…。とにかく脇が付く言葉に一貫性がありません。こうなってくると、僕が思っていた脇が実は間違っていたんじゃないのかとますます気になります。で、国語辞書をひいてみました。
胸の左右の側面の、腕が体から分かれ出るあたり。脇の下。
両腕の付け根のすぐ下の所。また、体側とひじとの間。わきのした。「本を―に抱える」
なんと! 大辞林、大辞泉共に脇は脇の下のことです。大辞泉で僕が思っていた脇も載っていますが、どうやら国語辞書としては脇は脇の下と同じところを指すというのが正解のようです。
じゃあさ、じゃあさ、脇の下の「の下」って何さ! 脇が甘いのは脇の下かその周辺に隙があるってこと? そんなとこ竹刀や拳で打ち込むの?
おや? 大辞泉に更に 衣服で、1にあたる部分。「洋服の―を詰める」
とあります。1 は上に引用した部分です。洋服の脇を詰めるって袖を詰めるの反対側、つまり腕が入るところの付け根を詰めるってことだと思うのですが、そうすると、脇というのは腕と肩の境界となる閉曲線の辺りを言うのでしょうか。それなら脇の下の「の下」の説明がつきます。その閉曲線の下の方ということになるからです。あ! そうすると甘い脇というのも説明できますね。腕と肩の境界の辺りに打ち込む隙があるということですね。スポーツの姿勢や楽器演奏の姿勢で「脇を閉めろ」というときに腕をより体側に近づけるのも納得です。その閉曲線の上側は閉まりようがありませんから、閉めるのは閉曲線の下側(おお! 脇の下だ!)になります。そのためには腕を体側に近づけることになります。おお! そう言えば体側は脇腹とか横腹と言いますね。
ううむ。そうか、そうだったのかあ。この歳になるまで脇を間違って覚えていたんだ。体の部位を指す言葉はその言語の基本語彙で比較的揺れが少ないのに…情けない。