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最近 MobileMe では「アップル - MobileMe - News - 大きなファイルをiDiskで共有する」というサービスがあります。試してみました。
もともと僕が使っている MobileMe アカウントはそれが iTools という無料サービスだった頃に取得して、有料の .Mac に変わってもずっと使っていたものでした。有料に変わるときちょっと躊躇しました。会社のメールサーバがダウンしても代替のメールとして使えるからたとえそれが年に一度だろうとペイすると考えて使い続けています。
でももったいないから普段は個人ユースにしていたら、なんだかブログなんか始めちゃって、仕事関係の(社外の)人でもこのアドレスを教えてもいいかなという人はスンゴク限られちゃったのですが、それでもちょくちょく使っています。会社のメールサーバがダウンするというのは滅多に無いことなんですが、テストで全く関係ないメールアドレスとのメールの送受信をしたりするときに使うこともあるからです。
ビジネスユースというとファイルのやり取りというシーンが一般には多いかなと思うのですが、.Mac では Public フォルダという手段しかありませんでした。これは自分の iDisk (WebDAV フォルダ)の特定のフォルダを (誰にでも|パスワードを知っている人にだけ)×(読み出し専用|書き込みOK) で公開する機能です。
ここで問題なのがそのパスワードです。Public フォルダ全体に対して一つのパスワードだけが設定できるんですね。ということは、公開対象を人によって分類したりすることができないってことです。仕事関係なら A 社の人にも B 社の人にも同じものを見せるわけにはいかないですよね。仕事関係じゃなくて友人知人相手でも同じです。そういうことは Homepage 機能というのを使って、ファイル共有型の web ページを作成してやってくださいというのが .Mac のスタンスでした。ちょっと面倒でした。それでなんとかならなんのかという声をときどき目にしていました。
悠久のときを経て登場したのが「アップル - MobileMe - News - 大きなファイルをiDiskで共有する」で紹介されている機能です。もう悠久も悠久です。文明が二回も滅んでようやく登場した機能です。
世間には既に似たような機能を提供する無料サービスがごろごろしてますし、MobileMe もやっとかないと年会費取っといて何事だということなんでしょうね。やればできるんだから .Mac 時代にどうしてやらなかったのでしょうねえ。あれは Mac ユーザがメインターゲットだったから金ずるとしか思っていなかったんでしょうかねえ。それとも文明がそこまで到達していなかったってことかな。
それはいいとして、わざわざ他のサービスを使わなくてもいいのに使っていないこともあるような雰囲気なんです。実にもったいないです。で、実際に使っていない人に訊いてみたらマックエバンさんの「「大きなファイルを iDisk で共有する」に期待したが - 室見川のほとりで - 楽天ブログ(Blog)」を見て使えないと思ったらしいです。そこで挙げられている問題点は次の二つです。
数十メガバイトのファイルのアップロードにとても時間がかかった上、途中で失敗することもあったそうです。
プレビューアイコンとかダウンロードボタンが表示されないということだそうです。
大きなファイルのアップロードは web ページを通して行えば問題ありません。「僕は見ていた : 意外と速い iDisk」では速さを謳う firestorage.jp に圧勝しています。さっき 687.3MB の ISO イメージファイルをアップロードしてみたのですが 25 分くらいで終わりました。今いる場所ではアップロードは近場のどこにやってもそんなもんです。
そもそも MobileMe では .Mac 時代に提供されていた iDisk をマウントするツールがなくなりました。Windows で一般の WebDAV サーバに認証付きでアクセスするとアカウント名の前にドメイン名が付与されて(簡単には)認証できないのでそんなツールが必要だったのですが、それが提供されていないのです。ということは iDisk を使う標準の方法は「MobileMe iDisk」と考えた方がよいかもしれません。余計なものを付与しない普通の WebDAV クライアントから WebDAV の iDisk でアクセスするのは便利機能、Mac や Linux を使っている人の特典です。そう思いましょう。
ファイル共有を「MobileMe iDisk」で設定すると共有相手の人にメールを出せるのですが、そのメールは割とまともな HTML メールでした。Thunderbird では HTML メールを表示するときに次のバリエーションがあります。
このどれを使って見てもちゃんとダウンロードの URL が書いてあってリンクされています。HTML 表示では確かにボタンが表示されませんが、ちゃんとその場合に備えてテキストのリンクが付いています。
だいたい HTML メールを表示するっていうのは危険な行為なんですよね。細工されたファイルを添付してそれを画像や音声、あるいは動画として指定して脆弱性を突くというのが古典的なウィルス付きメールです。また、リモートの画像を使用して、そのサーバのアクセス記録からどのアドレスに送ったメールが参照されたかを追跡する手法もあります。そうするとスパム行為が有効なアドレスだということになって悲惨なことになるかもしれません。また、日替わりで危険なファイルに差し替えられて表示するたびに色々弄られちゃうかもしれませんし。
そういう危険要因たっぷりの HTML メールを送りつける MobileMe がなんというかかんというかですが、更に添付の画像をその HTML の中で使おうとしているところなんか相互運用性をちゃんと考えていないというかなんというか、そもそも HTML メールというところが根本的に相互運用性という視点の欠落を象徴しているわけでして、もうね、こういうメールを自分名義で出されちゃうところがなんとも恥ずかしいわけですよ。穴があったら落っこちた状態なんです。
ですからマックエバンさんのおっしゃることも一理あります。でも使えない通知メールが行くわけではありません。改善されたのかもしれませんね。
僕が使うとしたら MobileMe には自分宛にメールを出させて、そこに書いてある URL を使って自分でメールを相手に出すということになるでしょう。HTML メールを出すのがとっても恥ずかしいから。