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恐らく Mac OS X ユーザにとって最も敷居が高い Linux ディストリビューションと思われる Slackware ですが、その最新版を Parallels Desktop 4.0 for Mac のゲスト OS としてインストールしてみました。インストールした後で悩みそうなことの解決方法を二三書いてみます。
他の Linux ディストリビューションを幾つかインストールしたことがあれば Slackware のインストールはそれほど難しくありません。ターミナルベースの UI でのインストールですがなんとかいけるでしょう。ここではデスクトップシステムとして KDE を選択したものとしてインストールが終わったところから話を進めましょう。
Slackware を使うからには GUI ベースのログインなんて要らないと思うのですが、何でもかんでもコンソールで行うのも色々不便なところもあります。例えばあるファイルを参照しながら別なファイルを弄ったりするのに不便だったりします。それに GUI ベースの設定ツールが使えれば楽ができるでしょうし、Safari のお兄さんの Konqueror のような視覚的 web ブラウザを使うのにも必要です。
コンソールからログインして KDE を動かすためには
startx
とするか、
xinit startkde
とする、あるいは xinit だけして、xterm 上で startkde をするわけですが、これをしても
と表示されるだけで KDE が起動しません。root でログインしていれば OK なのですが、adduser などで追加したユーザではできないのです。単独で lnusertemp を実行してみるとわかるのですが、これは今のユーザの基本情報を取得できなかったからです。なぜできなかったのか。
それは /etc/passwd ファイルが root 以外読み込めないようになっているからです。root で次をすれば KDE が起動できるようになります。
chmod a+r /etc/passwd
これとは関係がないのですが、KDE の terminal を起動しようとすると KDE が落ちます。しかも画面がコンソールに戻らないので固まったように見えます。X Window System の描画を司る X サーバが落ちるからだというのはわかったのですが、なぜ落ちるのかは私にはまだわかっていません。ターミナルベースで何かしたいときには KDE を使わないか、Mac から SSH でログインして操作するか、xterm などを使うかにしないと今のところ駄目です。
KDE が使えるようになると、デスクトップの大きさが MacBook Pro 15" と合っていないのが気になります。キーボードも英語キーボードの設定になっています。これを合わせておきましょう。
これは先日の FreeBSD で X がちゃんと動くようにするのと同じ要領でできます。でも Slackware には /etc/X11/ にしっかりした xorg.conf が幾つか最初から置かれているので、オリジナルを退避した上でちょこちょこと編集する方が気分がいいです。私の編集内容を diff で抽出した結果を載せておきます。
*** /etc/X11/xorg.conf.org 2007-02-13 06:14:19.000000000 +0900
--- /etc/X11/xorg.conf 2008-12-16 15:42:50.000000000 +0900
***************
*** 257,262 ****
--- 257,265 ----
# Option "XkbVariant" ""
# Option "XkbOptions" ""
+ Option "XkbModel" "jp105"
+ Option "XkbLayout" "jp"
+
EndSection
***************
*** 373,379 ****
# NOTE: THE VALUES HERE ARE EXAMPLES ONLY. REFER TO YOUR MONITOR'S
# USER MANUAL FOR THE CORRECT NUMBERS.
! HorizSync 31.5 - 50.0
# HorizSync 30-64 # multisync
# HorizSync 31.5, 35.2 # multiple fixed sync frequencies
--- 376,382 ----
# NOTE: THE VALUES HERE ARE EXAMPLES ONLY. REFER TO YOUR MONITOR'S
# USER MANUAL FOR THE CORRECT NUMBERS.
! # HorizSync 31.5 - 50.0
# HorizSync 30-64 # multisync
# HorizSync 31.5, 35.2 # multiple fixed sync frequencies
***************
*** 385,391 ****
# NOTE: THE VALUES HERE ARE EXAMPLES ONLY. REFER TO YOUR MONITOR'S
# USER MANUAL FOR THE CORRECT NUMBERS.
! VertRefresh 40-90
EndSection
--- 388,394 ----
# NOTE: THE VALUES HERE ARE EXAMPLES ONLY. REFER TO YOUR MONITOR'S
# USER MANUAL FOR THE CORRECT NUMBERS.
! # VertRefresh 40-90
EndSection
***************
*** 431,449 ****
Subsection "Display"
Depth 8
! Modes "1024x768" "800x600" "640x480"
EndSubsection
Subsection "Display"
Depth 16
! Modes "1024x768" "800x600" "640x480"
EndSubsection
Subsection "Display"
Depth 24
! Modes "1024x768" "800x600" "640x480"
EndSubsection
Subsection "Display"
Depth 32
! Modes "1024x768" "800x600" "640x480"
EndSubsection
EndSection
--- 434,456 ----
Subsection "Display"
Depth 8
! #Modes "1024x768" "800x600" "640x480"
! Modes "1440x900" "1280x800" "1152x720" "1024x640" "1024x768" "800x600" "800x500" "720x480" "640x480"
EndSubsection
Subsection "Display"
Depth 16
! #Modes "1024x768" "800x600" "640x480"
! Modes "1440x900" "1280x800" "1152x720" "1024x640" "1024x768" "800x600" "800x500" "720x480" "640x480"
EndSubsection
Subsection "Display"
Depth 24
! #Modes "1024x768" "800x600" "640x480"
! Modes "1440x900" "1280x800" "1152x720" "1024x640" "1024x768" "800x600" "800x500" "720x480" "640x480"
EndSubsection
Subsection "Display"
Depth 32
! #Modes "1024x768" "800x600" "640x480"
! Modes "1440x900" "1280x800" "1152x720" "1024x640" "1024x768" "800x600" "800x500" "720x480" "640x480"
EndSubsection
EndSectionインストール時に間違えたのかインストール時に設定するところがなかったのかよく覚えていませんが、とにかく私がインストールした直後は時間があっていませんでした。UTC 時間で表示されていました。Mac OS X で似た現象で困っている人もいますが、こっちはずっとまともな原因です。
単純に時計が合っていないのでした(本当はそんなに単純でもなさそうな気もしますが、面倒なので追求しないことに…)。KDE が起動できたのでしたらタスクバー左隅のメニューアイコンからアクションの「設定」-「システム管理」-「日付と時間」で設定画面を出して、「Set date and time automarically」にチェックを入れてサーバを「asia.pool.ntp.org」にでもしておきましょう。これで一瞬で時間が合います。
さてさて、カーネルとかソフトウェアをアップデートしておくのはとても大事なことですよね。Slackware だからといっても tar ボールから全部やっていたのでは面倒でしょうがありません。Slackware にもパッケージのアップデートをする道具があります。slackpkg コマンドです。
使い方は簡単。root で次のようにやれば OK です。
slackpkg updateslackpkg upgrade-all
実際にやってみたあなた。最初のコマンドラインでエラーが出てますよね。Slackware を使おうというくらいですから、エラーメッセージを読みましたよね。/etc/slackpkg/mirrors に一覧されているミラーサーバを一つ選んでそれのコメントを外せばいいと思いましたよね。Japan のミラーサーバから適当に見繕ってコメントを外し、もう一度やったらそんなファイルもディレクトリもないとミラーサーバーが怒っていますよね。テヘッ、怒られちゃいました。
そうなんです。/etc/slackpkg/mirrors に書いてある日本のミラーサーバの URL が間違っているんです。こんな感じで直してください。
http://ftp.riken.jp/linux/slackware/slackware-12.2/http://ftp.riken.jp/Linux/slackware/slackware-12.2/ftp://ftp.riken.jp/linux/slackware/slackware-12.2/ftp://ftp.riken.jp/Linux/slackware/slackware-12.2/ftp://ftp.nara.wide.ad.jp/1/Linux/Slackware/slackware-12.2/ftp://ftp.nara.wide.ad.jp/pub/Linux/Slackware/slackware-12.2/日本のサーバの URL が軒並み間違っているのはどうしてなんでしょうねえ。皆黙って直してフィードバックしていないのでしょうか。…かく言う私も英語で説明するのが面倒なのでフィードバックしませんが…