子供の能力(成長)には


 子供の能力にはビックリさせられる。

娘の学生時代の英語力と言えば良い方ではなかった。しかし、
家内譲りなのか、小さい頃から人まねが上手であった。英語と
は物まねから始まるのであろう。ちゃんと英語で論文を書き卒
業し、今では日常生活には何も困らないくらい出来るのだから
驚きである。早咲き、遅咲きの子供がいるのだから、小さい頃
に一喜一憂する必要はない。

 息子もそうだった、中学生の時ギターを弾きたいから、「ド
レミを教えて」と言ってきた。それで威張って教えてあげた。
しかし、威張れたのは、ほんの一ヶ月だけで、その後は、はる
かに私をしのいでしまった。大学ではサッカー、ウインドサー
フィン、音楽部に所属しライブもやっていた。よく金と時間が
続くと感心していたが、今は勉強が忙しくなったため幼稚園時
から続けてきたサッカーのみに絞ったみたいだ。

幼稚園の時小児喘息が始まり、時々発作が出ていた。皮膚はガ
サガサでお風呂に入れるときも、可愛そうだった。しかし、サ
ッカーが好きでクラブにも入り、ずっと玉を追いかけていた。
練習が終わっても駆けて帰ってきて、家の前の壁に向かい練習
をしていた。サッカーをするため幼稚園に行っていたようなも
のだ。それでも高校ともなるとどうしてもレギュラーには成れ
なかった。「面白くなければ止めなさい」と言ったが、3年間
やり通した。その間一番力を注いだのは体力作りで、高三にな
った頃は逆三角形の立派な体型で、全国のサッカーの体力順位
でも上位だった。体がきついと言って私に体をもませたが、本
当に筋肉が立派に付き、更にあれ程ガサガサだった皮膚がツヤ
ツヤしており発作も起きなかった。この子は自分で病気を封じ
込めたのだと思った。

 この子はなかなか言葉が出なくて智恵遅れではないかと本当
に心配した。ただ、よく観察すると必要がないから言葉が要ら
なかったのであろう。例えば、喉が渇いて水が欲しかったとき
、水という言葉が必要であるが、この子は小さいときから運動
が好きで、高いところにも平気で上っていた。だから自分で水
道の蛇口にまで行って水を飲むことができたので、話す必要が
無かったのだろう。また、どの家庭でもそうであるように姉は
弟が可愛いようだ。いつもべったりと付き添って良く面倒をみ
た。そのためかもしれない。

 子供の能力は計算外である。
能力を信じて、待ったり、必要最小限の手助けをするゆとりが
子育てには必要である。




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