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カラーコーン/ぎをんこうぶ/アフォーダンス

多様な行為を可能にするモノの有効性について 1

◯カラーコーン

 あか・あお・みどり・しろ・きいろの円錐形。時には、反射シールやひまわりのシール等も貼られ。頭部を黒黄の縞模様のポールで結ばれていたり、等間隔に設置されることはもちろんのこと、単独でも存在感を放つ。夜間は発光・点滅するモノまである。標準型は底面の直径が手のひらを広げた程度、高さはせいぜい股下あたりまで、重さにいたっては持ち運び便利なように極めて軽量。積み重ねることも当然のように可能。また、おおきなモノになると身長をはるかに越えてしまうタイプも高速道路などで見かけることもある。だが、誰に教えてもらった訳ではないが、このモノを認知すると自然に避けるように行動を制御してしまうのである。いや、制御させられているのである。このモノとは、道路の工事現場や車避けとして、毎度お馴染みをカラーコーンと呼ぶらしい。このカラーコーン、なかなか隅におけない存在で、私たちにとって日常欠かせないモノとして接触を続けているのである。しかし、よくよく考察してみると、様々な読み取り方ができる。形だけで見ると、円錐形・二等辺三角形・四角と丸・点。材料だけで言えば色付薄肉プラスチック。本来の用途をあげてみると、領域明示・車止め・車避け・安全保障。また、別の用途を考えれば、照明器具・テーブルの脚・花器・股下測定器・・酒気帯者の足蹴り的・スポーツトレーニング時の障害物等々、多様な情報を私たちに与えてくれているのである。つまり、カラーコーン自体の情報が、行為を可能にしているモノの性質と言い替えることができる。また、このカラーコーン、手軽さと仮設さをよしとして、何の遠慮もなしに伝統的な町並みに対しても、例外なくどかどかと幅を効かせている。


([カラーコーン/ぎをんこうぶ/アフォーダンス多様な行為を可能にするモノの有効性について
] 中村勇大/建築文化/9807/front page[建築の21世紀/彰国社)

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