中央選管本館から出火 07年3月11日


【写真説明】2階部分の窓から大きな炎を出して燃え続ける中央選管本館と火勢に押されて一時避難する消防署員ら(11日午前2時すぎ写す)

 <マニラ市の中央選管本館から出火し延焼中>

 11日午前0時50分ごろ、首都圏マニラ市イントラムロスの中央選管本館(コンクリート2階建て)から出火した。1階部分にある一般サービス部や教育・情報センターなどを焼いて、同2時現在も燃え続けている。死傷者の有無は不明。
 マニラ市消防署などが消防車約10台を出動させて消火に当たっているが、火は勢いを増しながら2階部分に燃え広がっている。このまま燃え続ければ、本館(総床面積約3,000平方メートル)全焼の恐れもある。
 同消防署などによると、出火時、爆発音はなく、テロの可能性は考えにくいという。
 中央選管庁舎には警備員が常時配置され、泊まり込んでいる職員もいた。出火時、2階部分で就寝中だった職員はマニラ新聞の取材に対し「焦げたようなにおいがして目が覚め、慌てて1階へ駆け下り、外へ飛び出した」と興奮気味に話した。
 この職員は「焼けた部署にはあまり重要な書類は保管されていない。(5月の)統一選で使用する集計表などはまだ中央選管に届いておらず、選挙実施には影響はないだろう」と語った。
 アバロス委員長の執務室は本館に隣り合ったオフィスビルの8階部分にある。上院選の立候補届など重要書類は同ビルの7—8階部分などに保管されているという。(11日午前2時10分、マニラ新聞)

 <「選挙への影響ない」と中央選管委員長>

 中央選管本館の火災で、アバロス中央選管委員長は11日午前2時20分ごろ、首都圏ラジオ局の取材に対し、「選挙関連の重要書類は(本館に隣り合う)別館で保管されている。(5月の)統一選実施への影響はない」と語った。
 出火原因については、「(本館は)火災保険に入っておらず、放火の可能性はない」と強調。今後の選管業務は、本館に隣り合うオフィスビル内に臨時事務所を設置して続けるという。(11日午前2時30分、マニラ新聞)

 <消防車の水不足で消火活動が難航>

 中央選管本館の火災で、首都圏マニラ市消防署のパブルト署長は11日午前3時すぎ、記者団に対して、消防車の水補給に手間取ったため火勢が強まったと語った。
 同署長によると、同市や周辺市町から駆け付けた消防車は約80台。出火から約1時間半が経過した午前1時半ごろになって、最前列で消火に当たっていた消防車の水が相次いで尽きた。補給や消防車の入れ替えなどに手間取っている間に、火勢が強まったという。
 午前2時ごろには、火柱が2階部分の窓から噴き出すなど火勢が強まり、消防署員らが持ち場を離れて一時避難する場面もあった。
 午前3時10分現在、火勢は弱まりつつあるが、鎮火にはまだ時間がかかるもよう。
 死傷者は確認されていない。(11日午前3時20分、マニラ新聞)