前大統領、特赦で釈放 07年10月26日


 大統領特赦を受けたエストラダ前大統領=略奪罪で終身刑=は26日午後4時現在、リサール州タナイ町の拘置施設にとどまっている。公務員特別裁判所の釈放命令が遅れているため。
 特赦は、前大統領が同意署名をした段階で正式発効する。釈放命令は特赦発効後に出る見通し。
 当初は26日朝に釈放命令が出て、昼すぎに釈放される見通しだった。前大統領の地元、首都圏サンフアン市の市役所には、多数の支持者が詰め掛けて前大統領の到着を待っている。マーチングバンドなどが繰り出し、フィエスタ(お祭り)のような盛り上がりを見せている。
 一方、6年半ぶりの釈放を前に前大統領は26日午前、声明を発表した。「今後の余生は一市民として過ごす」と政界復帰の可能性を否定しながらも、「サンフアン町長時代からの(貧困対策など)国民との約束をほごにするという意味ではない」と何らかの形で国の発展や貧困撲滅に関わり続ける意思を強調した。自身を退陣へ追いやったアロヨ現政権との関係については、「統合と和解の精神に沿って特赦を受け入れ、現政権の貧困対策を全面支援する」とした。
 一方、アロヨ大統領は26日午後、特赦付与について「分断状態の国家を統合へと導く決定を下した」と説明した。(26日午後4時、マニラ新聞)


 エストラダ前大統領は26日午後3時半ごろ、大統領特赦に同意署名をし、特赦が正式発効した。署名を携えた内務自治省関係者がヘリコプターで公務員特別裁判所へ向かっており、同日夕にも釈放命令が出る見通し。
 特赦をリサール州タナイ町の拘置施設へ持参したのは、前政権下でも閣僚を務めたプノ内務自治長官。同日午後3時20分ごろ、ヘリコプターで同施設に到着し、約20分後に同省関係者が前大統領の署名を持って裁判所へ向かった。プノ長官は拘置施設内にとどまっている。(26日午後4時15分、マニラ新聞)


 略奪罪で終身刑確定後、大統領特赦を認められたエストラダ前大統領は26日午後5時半、リサール州タナイ町の拘置施設から約6年半ぶりに釈放された。前大統領は記者団に「自由の身となって幸せだ」と語った。
 前大統領は自家用車に乗り込み、国家警察に先導されて母親(102)が入院する首都圏サンフアン市内の病院へと向かった。その後、息子が市長を務める同市役所で、支持者に向かって演説を行う予定。
 同市役所前には午後5時半現在、約3,000人の支持者が詰め掛けて前大統領の到着を待っている。ギンゴナ前副大統領も到着している。(26日午後5時40分、マニラ新聞)