|
非常事態宣言初日 06年2月24日 | |||||||||||||||
【写真説明】首都圏警戒のため国軍本部から出動する国軍兵士ら 陸軍准将を拘束 陸軍報道官は24日午前8時すぎ、陸軍特殊部隊を指揮するリム准将の身柄を拘束したと発表した。同准将は23日夜、複数の陸軍若手将校を率いてケソン市の国軍本部を訪れ、現政権に反旗を翻すようセンガ参謀総長に働き掛けた。若手将校も拘束されたかどうかは分かっていない。 リム准将は陸軍大尉時代の1989年、反乱軍がマカティ市街を占拠したクーデター未遂事件に参加した人物。24日は、同事件の「再現」やマラカニアン宮殿襲撃を計画していたとの未確認情報がある。 国軍は中部ルソン地域に配置されている一部部隊を首都圏に集め、国軍本部やマラカニアン宮殿周辺の警備を強化している。 1989年のクーデター未遂事件で、反乱軍を率いたホナサン前上院議員は23日からミンダナオ島ダバオ市に滞在中。24日中に首都圏に戻るとされる。 24日はアキノ政変(エドサ革命)20周年記念に関連したデモが少なくとも首都圏3カ所で行われる予定だった。大統領府は同准将拘束などを受けてマカティ市を除くすべての集会許可を取り消した。首都圏内の学校も休校となった。 マカティ市のアヤラ通り周辺には、野党支持者を中心とした群衆が集まりつつある。午後3時にはアキノ元大統領がニノイ・アキノ像に献花する予定。(24日午前8時40分、マニラ新聞) 前大統領入院先に支持者集結 24日午前8時半現在、エストラダ前大統領が入院中の首都圏サンフアン町の病院周辺に、前大統領の支持者数千人が集まっているもよう。国家警察は同日朝、前大統領をリサール州タナイ町の拘置施設に移送しようとしたが、支持者がブロックしているという。(24日午前9時、マニラ新聞) クーデター計画の存在認める デフェンサー大統領首席補佐官は24日午前9時前、マラカニアン宮殿で緊急記者会見し、クーデター計画の存在を認めた上で「(計画は)早期の段階で阻止された」と語った。現在の状況については「危機が回避されたかどうか、まだ不明確だ。政府として最善を尽くす」とも語った。 同首席補佐官によると、リム陸軍准将拘束とクーデター計画発覚などを受け、アロヨ大統領は24日午前2時ごろ、同宮殿に関係閣僚らを集めて緊急会合を開き、対応を協議したという。 同計画に関与した8—10人程度の民間人や軍人の行方を追っているという。 アロヨ大統領は24日午前9時現在、同宮殿内で執務を続けている。(24日午前9時15分、マニラ新聞) マ宮殿周辺にバリケード、集会許可はすべて取り消し アロヨ大統領は24日に予定していた南レイテ州の地滑り被災地視察を中止した。マラカニアン宮殿に通じる道路にはバリケードやコンテナが設置され、軍・警察が警戒を続けている。 また、24日に首都圏で予定されていた集会・デモの開催許可をすべて取り消した。ビナイ・マカティ市長ら野党陣営は、同市アヤラ通り周辺でデモを決行する構えで、警官隊との衝突も予想される。 一方、アキノ政変(エドサ革命)20周年記念関連の集会が行われるエドサ聖堂には、24日午前10時20分現在、左派系団体のメンバーを中心に約1000人が集まっている。警官ら治安部隊は約200人。 また、エストラダ前大統領が入院している首都圏サンフアン町の病院付近には、支持者約500人が集まり、アロヨ大統領の即時辞任と前大統領復職を訴えている。午前10時半すぎには、一部支持者がエドサ聖堂へ向かった。 集会の影響で、エドサ通りはオルティガス通りとの交差点付近で北向き車線が一部通行止めとなっている。(24日午前10時40分、マニラ新聞) 大統領、比全土に非常事態を宣言 アロヨ大統領は24日午前11時20分すぎ、テレビ演説し、「国軍の一部が指揮命令系統を離脱し、憲法に反する新政権樹立を謀った」として比全土に非常事態を宣言した。 クーデター計画について大統領は「国軍内の冒険主義者と共産主義勢力が共謀した」と断じた上で、「危険を事前に察知し、阻止した」と計画とん挫を強調した。 また、比外務省が間もなく在比各国大使館関係者を集めて、同計画をめぐる状況を説明すると言明した。 センガ国軍参謀総長によると、クーデター計画に関与した疑いで身柄を拘束されたのは、陸軍第一偵察連隊隊長のダニー・リム准将と国家警察のマルセリーノ・フランコ警視正で、ともに23日夜に解任された。海兵隊第一旅団長のアリエル・ケルビン大佐も事情聴取を受けているが、同大佐は同計画への関与を否定しているという。 同参謀総長は23日午後8時ごろ、「リム准将らが24日の反政府集会に参加する」との情報があったため、同准将を国軍本部に呼び出した。これに対し同准将は、現政権に反旗を翻すよう同参謀総長に迫ったという。 リム准将は国軍本部で、フランコ警視正はタギッグ市の国家警察基地で身柄を拘束されている。 デフェンサー大統領首席補佐官によると、8—10人の民間人や軍人がクーデター計画に関与した可能性があり、治安当局が所在確認を急いでいる。(24日午前11時50分、マニラ新聞) エドサ記念行事を中止 ブニエ報道長官は24日午後1時すぎ、マラカニアン宮殿で記者会見し、24、25日の両日に予定されていたアキノ政変(エドサ革命)20周年記念行事をすべて中止すると発表した。一連の記念行事が反政府集会などに利用されるのを防止するためとみられる。 会見にはテベス財務長官ら一部閣僚も同席し、非常事態宣言への支持を表明した。同財務長官はクーデター計画による市場への心理的影響が懸念されると語った。 非常事態宣言により、反乱容疑者らの令状なし逮捕が可能となる。アロヨ現政権は2001年5月のエストラダ前大統領支持者暴動事件の際にも、同様の措置を取れる「反乱状態宣言」を出した。 一方、センガ国軍参謀総長と陸海空軍の司令官は24日午後1時ごろから、ケソン市の国軍本部で記者会見し、国軍の指揮命令系統に乱れは出ておらず、クーデター計画は失敗に終わったことを強調した。(24日午後1時45分、マニラ新聞) エドサ聖堂からマカティへ移動 エドサ聖堂で大統領辞任要求集会を開いていた左派系団体関係者ら数千人は同日午後1時50分ごろ、同聖堂前から首都圏サンフアン町を経由でマカティ市へ移動し始めた。同2時すぎからエドサ通り南向き車線で、一部参加者と警官隊が衝突している。 左派系団体関係者らはマカティ市で開催予定の野党陣営の反政府集会に合流するもよう。 集会会場は、同市アヤラ、パセオデロハス両通りの交差点に立つニノイ・アキノ像周辺。盾などで武装した警官隊約400人が周辺警備を続けているが、午後2時現在、集会参加者は到着しておらず、両通りも通行止めになっていない。(24日午後2時6分、マニラ新聞) アヤラ通りで集会始まる 24日午後4時20分ごろ、マカティ市アヤラ通りで、左派系団体と野党陣営の政治集会が始まった。参加者は数千人に上り、500人を超える警官隊が警備に当たっている。アキノ元大統領も間もなく会場に姿を現すもよう。 集会はニノイ・アキノ像を囲む形で、左派系団体と野党陣営がそれぞれ個別に開いている。 左派系団体はアロヨ大統領の即時退陣を訴えている。 一方、非常事態宣言を警戒してか、野党陣営のビナイ・マカティ市長は「あくまでエドサ革命(アキノ政変)20周年記念の集会だ」と政治的中立性を強調した。 野党陣営側の集会には、2005年7月に大統領退陣を訴えて辞任した元閣僚やマカティビジネスクラブのロムロ会長らも参加している。 非常事態宣言下では、治安維持のために令状なしの逮捕が認められており、警官隊が集会の強制排除する恐れもある。(24日午後4時50分、マニラ新聞) |
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||

