テレビ番組圧死事故 2006年2月4日


 将棋倒しで多数死傷(1報)
 4日午前6時ごろ、パシッグ市のスポーツ施設で、地元テレビ局の番組中継現場に押し掛けた群衆が将棋倒しとなり、重軽傷者が多数出ている。死者数は60人を超えたとの情報があり、同市当局などが確認を急いでいる。
 このテレビ番組は、ABS−CBNがお昼時に放送している人気ゲーム番組「ウォウォウィー」。この日が放送開始1周年で、同施設から生中継される予定だった。
 群衆は前日の3日午後から中継現場のスポーツ施設に詰め掛け、多数が同施設周辺で徹夜した。入場整理券の配付開始を機に押し合いが始まり、将棋倒しになったらしい。群衆の中で何者かが「爆弾だ」と叫び、集団パニックが起きたとの情報もある。(4日午前10時半、マニラ新聞)

 副大統領「死者は61人」(2報)
 デカストロ副大統領は4日午前10時半ごろ、将棋倒し現場となったパシッグ市のスポーツ施設を訪れ、記者団に対し「少なくとも61人の死亡を確認した」と語った。死者の中にはケソン市からやって来た4歳の男児も含まれていた。
 同市当局によると、死者数は66人とされ、残り5人について同副大統領は「生存しているか否かを病院などに問い合わせしている」と説明した。
 100人を超えるとみられる負傷者は同市内などの病院で手当てを受けている。(4日午前11時、マニラ新聞)

 豪華賞品目当てに群衆殺到(3報)
 多数の群衆を集めたテレビ人気番組「ウォウォウィー」(月〜土曜日放映)は視聴者参加型で、ゲームに勝つと現金100万ペソやジープニーなどの豪華賞品をもらえる。4日は放送開始1周年で特別番組が組まれ、通常より多くの賞品が用意されていた。
 通常はテレビ局のスタジオから中継されるが、4日の特番は将棋倒し現場となったパシッグ市のスポーツ施設から生中継される予定だった。
 同施設周辺には数日前から、豪華賞品目当てのゲーム参加希望者が多数集まり、徹夜で整理券の配付開始を待っていた。中にはミンドロ島など遠方からやって来た人もいた。
 同番組を制作・放送しているテレビ局ABS−CBNは、4日の番組放映について「公共サービスを提供するため予定通り行う」としている。(4日午前11時30分、マニラ新聞)

 再発懸念で番組内容変更(5報)
 将棋倒し事故を受け、テレビ局ABS−CBNは4日午前11時半すぎ、同日午後に放映予定の人気番組「ウォウォウィー」の内容変更を決めた。混乱を避けるため、賞金や豪華賞品のもらえるゲームを中止するという。
 同番組の生中継現場で、事故の起きたスポーツ施設「ウルトラ」内には、多数のゲーム参加希望者が居座り、放送開始を待っている。
 首都圏警察のケロル総監は「このまま番組を始めた場合、悲劇が再発する恐れがある」と番組内容の変更を求めていた。
 一方、死傷者が運び込まれたパシッグ市内の病院には、家族らの安否確認を求める人々が殺到している。被害者の特定作業も混乱している。(4日正午、マニラ新聞)

 「79人死亡、約200人負傷」と副大統領(6報)
 将棋倒し事故でデカストロ副大統領は4日午後1時45分ごろ、テレビ局ABS—CBNの人気番組「ウォウォウィー」に生出演し、事故で79人が死亡し、約200人が負傷したと語った。
 首都圏のラジオ局によると、負傷者は約300人に達しているとの情報もある。
 副大統領は、事故現場となったスポーツ施設からの番組生中継に出演し、「悲しい事故が起きてしまった。(同番組の)ゲーム賞品の一部は被害者支援に回す。理解してもらいたい」と呼び掛けた。
 同局は将棋倒し事故を受けて、賞金や豪華賞品のもらえるゲームを急きょ中止し、番組の生中継は15分程度で終わった。
 同施設には、事故後も多数のゲーム参加希望者が居座り、番組開始を待った。午後1時40分ごろ始まった番組中継で、男性司会者や同副大統領がゲーム中止を伝えると、「ウォウォウィー、ウォウォウィー」とゲーム開始を求める掛け声が上がった。(4日午後2時15分、マニラ新聞)




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