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ぼくの好きな商店街

きょうは誕生日のプレゼントをふたつ買いに出かける予定だった。
新宿伊勢丹で妻のン歳のお祝い、
そして谷中の「いせ辰」で本間きくのさん(10月16日、20日の日記参照)の97歳のお祝い。
ところが、家を出る直前に本間さんの訃報が飛び込んできた。
土曜日に、ご本人が希望されていた通りに自宅で息を引き取られたとのこと。
既にものを食べられなくなっていたので「時間の問題」とは聞いていたが、それにしてもショック。
なんとか元気で誕生日を迎えて欲しいと願っていたのだったが…。

謹んで本間きくのさんのご冥福をお祈りします。

そんなわけで妻へのプレゼントだけを一緒に選んで買い、
帰りに阿佐ケ谷で途中下車、阿佐ケ谷パールセンターで夕食のおかず(& ぼくの酒の肴)を買う。
阿佐ケ谷パールセンター
ぼくは生活感と庶民的な活気が溢れる商店街が好きで、そんな商店街がある町で暮らしたいと思ってきた。
東京では、谷中銀座や幡ヶ谷六号通りが気に入っていて、そのすぐそばに住んだことがある。
(谷中で和紙細工を売る「いせ辰」を知っていたのはそういう理由による。)
現在の荻窪は全く違う理由で決めたので、典型的な駅前商店街には何の期待もしていなかった。
そうしたら、豈図らんや、
隣の阿佐ケ谷に歩いているだけで楽しくなれる素晴らしい商店街「パールセンター」があった。
この商店街はいつもたくさんの人たちで混み合っていて、
日本酒の揃えが充実した酒屋の「みつや」などいい店がある。
最近、特に気に入っているのは、
「魚勝」という芝浜で財布でも拾いそうな名前の小さな魚屋で、ここの刺身は旨い。
主が目利きなのだろうが、ここのを食べたらスーパーで売っている魚なんて買えるものではない。
きょうはカツオのたたきやシロエビ、秋刀魚の刺身、ホタテのヒモを甘辛く煮付けたものを買った。
ほかに串焼き屋で鰻の肝を買って帰る。
我が家までゆっくり歩いても20分くらいなものだ。
日没後、妻に付き合って汗がにじむ程度のジョギングをした。
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久しぶりの浅草

久しぶりに浅草を歩いた。
夕張の村上智彦医師の“特命”を受けて、
本間きくのさんの97歳の誕生日のプレゼント(10月16日の日記参照)を探しに行ったのである。
本間さんが東京にいたのは1930年代までだと考えられるから、まだ東京タワーなど影も形もない時代だ。
「その頃の東京らしいプレゼント」というのはなかなかの難題で、
かつて本間さんのご主人が働いていた浅草を訪ねることにしたのである。

丸ノ内線から銀座線を乗り継いで東京横断。
浅草に着くと、まずは腹拵えである。
浅草といえば、やはり「並木薮」の蕎麦が食べたくなる。
並木薮
喉ごしのいい蕎麦を「もり」で三枚、ずるずるずるッ…と一気にたいらげる。
ぼくはかつて「人間バキューム」と異名をとったほどの蕎麦ッ喰いである。
まだ新蕎麦には早かったようで
蕎麦の香は鮮烈というほどでもなかったが、
名物の「辛い蕎麦つゆ」(蕎麦の尻尾だけちょっと付けて食べる)の風味のよさは比類がない。
仲見世
平日だというのに、仲見世は観光客で大賑わいである。
「外人のおのぼりさん」の姿が目立つが、
それに混じってけっこう若いカップルがいたりするのが不思議である。
ぼくが初めて浅草を訪れた30年ほど前には、寂れて、荒廃の気配さえ漂わせた「元繁華街」だったのに。
六区
活動写真の弁士だった本間さんの御主人が働いていた浅草六区。
寄席こそ残ってはいるが、東京一の興行街だったという面影はない。
数年前に、六区の古い映画館に入って昔の東映やくざ映画を観ていたら、
隣で遊び人らしい風体の初老の男が厚化粧をした水商売らしい中年女を殴り始めた。
女は泣きながら二人分のコーラかなんかを買いに行ったが、
ぼくは暗澹として、映画を観る気分ではなくなってしまった。
六区は、場外馬券売り場もあって、
「どうみてもマトモに働いてはいない人たち」の吹き溜まりと化しており、
どこか饐えた雰囲気の人たちと外国からの観光客が同居しているのは一種異様な光景である。

奇妙な「江戸情緒」を売りものにした浅草では
なかなか気の利いたプレゼントを見つけることができず、
ぼくはあらためて谷中の「いせ辰」(和紙でできた品物を売る老舗)に行ってみることにした。
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路傍の仏

夕方、阿佐ケ谷駅から荻窪まで歩く。
家の近所でもあり、何度も通っているところだが、きょうは敢えて知らない路地を選んで歩いてみた。
天沼の中央線の高架のそばに古いお地蔵さんがあるのが目に付いた。
路傍のお地蔵さん(天沼)
ぼくは宗教心というものをまるで持ち合わせていない人間だが、
散歩しているとふと目に入る、お地蔵さん、お稲荷さんの祠、道祖神などは大好きである。
このお地蔵さんは江戸の昔からこのあたりにあるものらしい。
すでに風化と摩耗が進んでいて顔立ちははっきり判らない。
台座に刻んであったらしい寄進者の名前も、もう読み取ることはできない。
歳月とともに、この土地に暮らした人々の思いや願いを滲みこませた、古い地蔵のたたずまいが好ましい。
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アジア的渾沌

きょうはかみさんのお使いで、東京を横断して上野のアメ横まで行った。
テールスープ(ぼくの大好物!)の材料にする牛の尻尾を買うためだ。
アメ横
アメ横は、なんだか判らないけど凄い人出、凄まじい活気。
こういう風景を見ていると、「日本はやっぱりアジアなんだなあ」と思う。
気取った街・TOKYOの面の皮を一枚めくると、
そこにはソウルや上海とも相通じるアジア的渾沌が煮えたぎっている。
そして、ぼくは、案外そういうのが好きだったりする。
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蕎麦とアメ横、アジサイの花

かみさん、息子と上野に出かけた。
家族そろっての外出は本当に久しぶりだ。
荻窪から上野まで、丸ノ内線から銀座線を乗り継いで東京を横断した格好。
まず、「池ノ端薮」で蕎麦を食べる。
「池ノ端薮」のもり蕎麦はとても辛いつゆが特徴、
ぼくなどは二口半で食べてしまう量だが一枚600円する。
ぼくと息子は三枚、かみさんは二枚食べた。
「美味しいね」と食べていたかみさんだが、勘定を払う段になって「高いよ!」。
息子は息子で「こんなんじゃ全然食べた気がしない」と不満顔だった。
アメヤ横丁
蕎麦で軽く腹ごしらえをしてからアメヤ横丁へ。
アメ横はいつ来ても活気があって面白い。

センタービル地下の食品売り場には、
なぜか中国の人たちが多く店を出していて、
生きたスッポンやカエル、カニ(青蟹)などが並び、見ているだけで面白い。
我が家は牛の尾骨(今夜は大好物のテールスープだ!)、マテガイを買って帰った。
紫陽花
荻窪の園芸屋で紫陽花を一鉢購入(1890円)、植え替えてウッドデッキに飾った。
ぼくは紫陽花が好きで、色あいのいいのを見るとつい買ってしまう。

紫陽花には雨が似合う。
陰陽で云うなら陰の花で、日本的な湿度が好ましい。

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薔薇のある家

爽やかな5月の日曜日、ぼくもかみさんも仕事は休み。
二人そろって休めるうえに、天気がいい。
せっかくだから、と近所の善福寺川の川辺を散策した。
河畔公園は多くの家族連れで賑わっていた。
しばらく歩くうちに、川沿いに素敵なお宅があるのを発見。
薔薇のある家w
門には薔薇のアーチ、庭にも色とりどりの薔薇の花が…。
ぼくたちは「薔薇の館」と名づけた。
薔薇の花w
荻窪界隈にはいい家がたくさんある。
驚くほどの豪邸、風情のある家…。
散歩するたびに、
かみさんは「こんな家に住めたらいいね」と恐ろしいことをいう。
マンションのローンもまだ20年以上残っているというのに。
そこで、
totoで6億円あたったら、荻窪で一戸建てを買うことにした。
結局、ダメだったみたいだけれど…

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