28 December 2008
なんて静かなお正月…
2009/01/03 Sat 格納先: Personal
東京は天気に恵まれたお正月で、
日溜まりのリビングで大学受験を控えた息子は一日中勉強をしている。
妻は出かけていて、ぼくは日がなパソコンに向かっている。
テレビのスウィッチを入れる者が誰もいないので(ぼくは元々ほとんどテレビを見ない)、とても静かだ。
ぼくは映画を見に行こうかと思っていた。
渋谷のシネマ・ヴェーラで、ちょっと気の利いたロマンポルノの二本立てをやっている。
神代辰巳の「壇ノ浦夜枕合戦」('77)と田中登の「江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者」('76)。
二本とも学生時代に封切りで見て、それ以来だ。
でも、正月早々、ポルノを観るのもなんだか気が重かったので、止めてしまった。
(ぼくはどちらかと云えば、ポルノやラブコメより暴力的な映画を愛好するタイプである…笑)
で、映画の代わりに何をやったかと云うと、包丁研ぎ。
普段かみさんによってすいぶん乱暴に扱われている菜切り、三徳、小刀を中砥にかけ、仕上げ砥で磨く。
あまり正月にやることではないかもしれないが、これはぼくの趣味みたいなものである。
そんなわけで。
本当に静かな静かな時間が過ぎていく…
日溜まりのリビングで大学受験を控えた息子は一日中勉強をしている。
妻は出かけていて、ぼくは日がなパソコンに向かっている。
テレビのスウィッチを入れる者が誰もいないので(ぼくは元々ほとんどテレビを見ない)、とても静かだ。
ぼくは映画を見に行こうかと思っていた。
渋谷のシネマ・ヴェーラで、ちょっと気の利いたロマンポルノの二本立てをやっている。
神代辰巳の「壇ノ浦夜枕合戦」('77)と田中登の「江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者」('76)。
二本とも学生時代に封切りで見て、それ以来だ。
でも、正月早々、ポルノを観るのもなんだか気が重かったので、止めてしまった。
(ぼくはどちらかと云えば、ポルノやラブコメより暴力的な映画を愛好するタイプである…笑)
で、映画の代わりに何をやったかと云うと、包丁研ぎ。
普段かみさんによってすいぶん乱暴に扱われている菜切り、三徳、小刀を中砥にかけ、仕上げ砥で磨く。
あまり正月にやることではないかもしれないが、これはぼくの趣味みたいなものである。
そんなわけで。
本当に静かな静かな時間が過ぎていく…
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穏やかな、初春
2009年の最初の朝は夕張で迎えた。
昨日までの荒れ模様(千歳空港では80便だかが欠航したはずだ)と打って変わって、
元旦の夕張は穏やかな…うららかと云いたいほどの天気に恵まれた。
夕張市立診療所の村上智彦医師の初詣を撮って、今年の抱負を聞く。
自宅で、あるいは老人保健施設で、新しい年を迎えたお年寄りの穏やかな表情を撮る。
夜は(夕張に元日から開いている店なんてないので)ホテルの部屋で
スタッフと焼酎(夕張産長いも焼酎「夕張」)を一本空けて酔っぱらった。
ディレクターも五十を越えれば毎年が崖っぷちである。
いつまで番組を作り続ける体力があるのか、会社が許してくれるのか…
ぼくにとって今年はどんな一年になるのだろうか?
昨日までの荒れ模様(千歳空港では80便だかが欠航したはずだ)と打って変わって、
元旦の夕張は穏やかな…うららかと云いたいほどの天気に恵まれた。
夕張市立診療所の村上智彦医師の初詣を撮って、今年の抱負を聞く。
自宅で、あるいは老人保健施設で、新しい年を迎えたお年寄りの穏やかな表情を撮る。
夜は(夕張に元日から開いている店なんてないので)ホテルの部屋で
スタッフと焼酎(夕張産長いも焼酎「夕張」)を一本空けて酔っぱらった。
ディレクターも五十を越えれば毎年が崖っぷちである。
いつまで番組を作り続ける体力があるのか、会社が許してくれるのか…
ぼくにとって今年はどんな一年になるのだろうか?
大つごもり
2008/12/31 Wed 格納先: Personal
「大つごもり」…最近はあまり耳にしなくなったが、好きな言葉である。
漢字で書くと「大晦」。
一年の最後の日の、しんと底冷えのする寒さと沈んだ静けさ…どこか内省的な響きがある。
財政破綻をして、高齢化が進むばかりの夕張の町には、「大つごもり」という言葉がよく似合う。

深い雪に降りこめられて迎えた夕張の大つごもり。
静かな、年の終わりをロケする。
ぼくは元来、西欧風にカウントダウンして新年を迎える陽気さを持ちあわせていない。
大晦日は、過ぎていく一年を哀惜するように静かに過ごしたいと思う。
夕張医療センターの老人保健施設の食堂に集まって
「紅白」を見ている20人余りのお年寄りたちの表情を撮って、21時、今年の仕事が終わった。
泊まっているホテル(シューパロ)の裏に「バロン」という名の小さな酒場がある。
女主人が一人で切り盛りしている店だが、
亡くなったご主人が残したという数百枚(千枚以上?)の古いジャズのLPがあって、
好きなレコードをアルテックのスピーカーで鳴らしてくれる(アンプはラックスのトランジスタだ)。
ぼくは1950〜60年代前半のJazzが好きで、若い頃はオーディオに凝って給料をつぎ込んだこともある。
アルテックは当時ぼくが最も憧れていたスピーカーのメーカーで(いまは見る影もない)、
必ずしもワイドレンジというわけではないが、音楽の熱気と情感を余すところなく伝えてくれる。
「バロン」に置いてある「Model 19」は、
当時(30年ほど前)、ペアで90万円くらいしたはずで、もちろんぼくに手が届くはずがなかった。
古いジャズを聴くにはまァこれ以上はないという銘機で、
事実、この店のアルテックはいまも素晴らしい音で鳴っている。
アナログってやっぱりいいなあ…と素直にそう思えてしまう音だ。
女主人に無理を云って店を開けてもらって、一年の最後を古いジャズを聴いて過ごした。
(夕張が賑やかだった時代には、大晦日は午前3時くらいまで店を開けていたものだという。)
ジョージ・ケイブルスにチック・コリア、ジャズ・メッセンジャーズ&セロニアス・モンク…
最後の曲には、大好きなカーティス・フラー&ベニー・ゴルソンの「Fivespot After Dark」を選んだ。
女主人の心尽くしの「ひと足早いお節料理」を食べて、ぼくの一年が終わった。
漢字で書くと「大晦」。
一年の最後の日の、しんと底冷えのする寒さと沈んだ静けさ…どこか内省的な響きがある。
財政破綻をして、高齢化が進むばかりの夕張の町には、「大つごもり」という言葉がよく似合う。

深い雪に降りこめられて迎えた夕張の大つごもり。
静かな、年の終わりをロケする。
ぼくは元来、西欧風にカウントダウンして新年を迎える陽気さを持ちあわせていない。
大晦日は、過ぎていく一年を哀惜するように静かに過ごしたいと思う。
夕張医療センターの老人保健施設の食堂に集まって
「紅白」を見ている20人余りのお年寄りたちの表情を撮って、21時、今年の仕事が終わった。
泊まっているホテル(シューパロ)の裏に「バロン」という名の小さな酒場がある。
女主人が一人で切り盛りしている店だが、
亡くなったご主人が残したという数百枚(千枚以上?)の古いジャズのLPがあって、
好きなレコードをアルテックのスピーカーで鳴らしてくれる(アンプはラックスのトランジスタだ)。
ぼくは1950〜60年代前半のJazzが好きで、若い頃はオーディオに凝って給料をつぎ込んだこともある。
アルテックは当時ぼくが最も憧れていたスピーカーのメーカーで(いまは見る影もない)、
必ずしもワイドレンジというわけではないが、音楽の熱気と情感を余すところなく伝えてくれる。
「バロン」に置いてある「Model 19」は、
当時(30年ほど前)、ペアで90万円くらいしたはずで、もちろんぼくに手が届くはずがなかった。
古いジャズを聴くにはまァこれ以上はないという銘機で、
事実、この店のアルテックはいまも素晴らしい音で鳴っている。
アナログってやっぱりいいなあ…と素直にそう思えてしまう音だ。
女主人に無理を云って店を開けてもらって、一年の最後を古いジャズを聴いて過ごした。
(夕張が賑やかだった時代には、大晦日は午前3時くらいまで店を開けていたものだという。)
ジョージ・ケイブルスにチック・コリア、ジャズ・メッセンジャーズ&セロニアス・モンク…
最後の曲には、大好きなカーティス・フラー&ベニー・ゴルソンの「Fivespot After Dark」を選んだ。
女主人の心尽くしの「ひと足早いお節料理」を食べて、ぼくの一年が終わった。
師ならぬ身も走る12月…
2008/12/29 Mon 格納先: Job
来年2月1日放送予定の「ハイビジョン特集」は、
町立瀬棚診療所のときに初めて会って以来、
3年間にわたって撮り続けてきた村上智彦医師を主人公にしたシリーズの6本目。
これまでの集大成とも云うべき番組で、放送時間も1時間49分とめちゃくちゃ長い。
半月あまり編集室にこもって、きょうまでに1時間51分30秒まで縮めた。
もっとも、大晦日、正月のシーンの撮影がこれからなので、実質的にはまだ10分ちかく長いのだろう。
今年の編集はこれでオシマイ。
明日からはまた夕張ロケで、新しい年は夕張で迎えることになる。
きょうは早く仕事を終えることができたので、下北沢の「小笹寿司」で夕食をとった。
相変わらず金欠病ではあるのだが、
暮れも正月もない忙しさなので、よく働いている自分へのご褒美としてささやかな贅沢をする。
小鰭、鯵、鯖、蛤、鮪の漬け…しみじみと旨い寿司を食べて、ぼくの今年は終わったようなもの。
明日からのロケは、ひと足早い「来年の仕事」として臨むつもりだ。
村上医師や患者のお年寄りの年越しの様子を撮って、2日の午後には東京に帰ってくる予定。
3日、4日はどうにか休めそうで、5日からまた編集室に缶詰になる。
来し方をゆっくり振り返る暇もなく、ぼくの2009年が始まろうとしている…
町立瀬棚診療所のときに初めて会って以来、
3年間にわたって撮り続けてきた村上智彦医師を主人公にしたシリーズの6本目。
これまでの集大成とも云うべき番組で、放送時間も1時間49分とめちゃくちゃ長い。
半月あまり編集室にこもって、きょうまでに1時間51分30秒まで縮めた。
もっとも、大晦日、正月のシーンの撮影がこれからなので、実質的にはまだ10分ちかく長いのだろう。
今年の編集はこれでオシマイ。
明日からはまた夕張ロケで、新しい年は夕張で迎えることになる。
きょうは早く仕事を終えることができたので、下北沢の「小笹寿司」で夕食をとった。
相変わらず金欠病ではあるのだが、
暮れも正月もない忙しさなので、よく働いている自分へのご褒美としてささやかな贅沢をする。
小鰭、鯵、鯖、蛤、鮪の漬け…しみじみと旨い寿司を食べて、ぼくの今年は終わったようなもの。
明日からのロケは、ひと足早い「来年の仕事」として臨むつもりだ。
村上医師や患者のお年寄りの年越しの様子を撮って、2日の午後には東京に帰ってくる予定。
3日、4日はどうにか休めそうで、5日からまた編集室に缶詰になる。
来し方をゆっくり振り返る暇もなく、ぼくの2009年が始まろうとしている…