16 September 2007
「談志絶倒 昭和落語家伝」
2007/09/22 Sat 格納先: Book
ちょっと高い本(2600円)だったが、それだけの価値はある。

談志の文章が、
先達である噺家たちへの敬愛にあふれていて(芸には批判的である場合も)いい。
そして、田島謹之助の写真が素晴らしい。
昭和30年前後(ぼくが生まれた頃)の落語家たちの、
誰もがなんといい貌(かお)、立派な貌をしていることか。
日本人は豊かさと引き換えに「いい貌」を失ってしまったのではないかと、
つい場違いなことまで考えてしまうほどだ。
この本に紹介された噺家は26名。
ぼくが生で高座を聴いたことがあるのは、馬生と小さん、2人きりである。
思うに、生まれてきたのが遅過ぎたのだろう。
また、地方都市で生まれ育ったことがハンディになったことも間違いない。
僕はいっぱしの落語狂を気取っていて、
我が家には落語のCDやらテープやらがごろごろ転がっているのだが、
文楽、志ん生を中心に円生、可楽、三木助、金馬、
時代が下って馬生、志ん朝、小三治といったところで(談志もある)、
この本で紹介された柳枝、右女助、円馬…といった人たちの声は聴いたことがない。
八代目と九代目の文治、小柳枝らは、
他ならぬ談志が編纂したアンソロジー「ゆめの寄席」に一席ずつあるだけである。
我が家は女房、息子(高二)がまるで落語を解さないので、
(落語に出てくる日本語自体があまりよく聞き取れないようだ…)
僕が独りでいるとき以外はなかなか落語を聴けないでいる。
してみれば、やはり生まれてくるのが遅過ぎたのだろう。
この本を読んだら無性に落語、
それも文楽、志ん生ら「名人」以外の噺家が聴きたくなってしまった。

談志の文章が、
先達である噺家たちへの敬愛にあふれていて(芸には批判的である場合も)いい。
そして、田島謹之助の写真が素晴らしい。
昭和30年前後(ぼくが生まれた頃)の落語家たちの、
誰もがなんといい貌(かお)、立派な貌をしていることか。
日本人は豊かさと引き換えに「いい貌」を失ってしまったのではないかと、
つい場違いなことまで考えてしまうほどだ。
この本に紹介された噺家は26名。
ぼくが生で高座を聴いたことがあるのは、馬生と小さん、2人きりである。
思うに、生まれてきたのが遅過ぎたのだろう。
また、地方都市で生まれ育ったことがハンディになったことも間違いない。
僕はいっぱしの落語狂を気取っていて、
我が家には落語のCDやらテープやらがごろごろ転がっているのだが、
文楽、志ん生を中心に円生、可楽、三木助、金馬、
時代が下って馬生、志ん朝、小三治といったところで(談志もある)、
この本で紹介された柳枝、右女助、円馬…といった人たちの声は聴いたことがない。
八代目と九代目の文治、小柳枝らは、
他ならぬ談志が編纂したアンソロジー「ゆめの寄席」に一席ずつあるだけである。
我が家は女房、息子(高二)がまるで落語を解さないので、
(落語に出てくる日本語自体があまりよく聞き取れないようだ…)
僕が独りでいるとき以外はなかなか落語を聴けないでいる。
してみれば、やはり生まれてくるのが遅過ぎたのだろう。
この本を読んだら無性に落語、
それも文楽、志ん生ら「名人」以外の噺家が聴きたくなってしまった。
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番組完成
2007/09/21 Fri 格納先: Job
4ヶ月がかりで作っていた「NHKスペシャル」がようやく完成した。
タイトルは「地域の医療はよみがえるか 〜夕張からの報告〜 」。
去年の夏に「ETV特集」で夕張市立総合病院の経営診断を撮影しているので、
そこから数えれば1年間、
地域の医療を再建するため夕張に入った村上智彦医師に伴走してきたことになる。
…これは、ぼくが編集室で手慰みに書いた村上医師の似顔絵(笑)。
いつものことだが、
番組が視聴者にとって「面白い」かどうかは、ぼくには判らなくなっている。
なにせ編集の完了から、ナレーション入れ、ミキシング、テロップ(字幕)入れ…
数日のあいだに何度も繰り返して見るわけだから、感覚が麻痺してしまう。
初めて見る人がどう感じてくれるのか、作り手にはワカラナイのである。
「面白い」かどうかは視聴者の判断に委ねるしかない。
ただ、ぼく自身にとっては、やっていてとても「面白い」仕事だった。
面白い仕事だったが…さすがに疲れが出た。
幸い、明日からは3連休、ゆっくり休むことができる。
タイトルは「地域の医療はよみがえるか 〜夕張からの報告〜 」。
去年の夏に「ETV特集」で夕張市立総合病院の経営診断を撮影しているので、
そこから数えれば1年間、
地域の医療を再建するため夕張に入った村上智彦医師に伴走してきたことになる。
…これは、ぼくが編集室で手慰みに書いた村上医師の似顔絵(笑)。
いつものことだが、
番組が視聴者にとって「面白い」かどうかは、ぼくには判らなくなっている。
なにせ編集の完了から、ナレーション入れ、ミキシング、テロップ(字幕)入れ…
数日のあいだに何度も繰り返して見るわけだから、感覚が麻痺してしまう。
初めて見る人がどう感じてくれるのか、作り手にはワカラナイのである。
「面白い」かどうかは視聴者の判断に委ねるしかない。
ただ、ぼく自身にとっては、やっていてとても「面白い」仕事だった。
面白い仕事だったが…さすがに疲れが出た。
幸い、明日からは3連休、ゆっくり休むことができる。
小笹寿司
2007/09/20 Thu 格納先: Food &
Drink
昨日ナレーション(寺田農さんにお願いした)を録り終えて、仕事が一段落した。
きょうは給料日で、
かみさんも仕事が早めに終わったこともあって、
一緒に下北沢の「小笹寿司でちょっと贅沢な夕食を愉しんだ。
「小笹寿司」にはもう20年以上通っている。
神田の「笹鮨」と並んでぼくが最も好きな寿司屋である。
(「笹」が好きだからといって、パンダの親戚というわけではない。)
最近は仕事が忙しかったので(金もなかったし…)、
この店に来るのは何ヶ月ぶりになるだろうか。
かみさんと一緒に来たのは一年ぶりではきかないはずである。
江戸前の、まだ少女の匂いのする(?)小鰭など、抜群に旨かった。
思えば、いまのかみさんと初めてデートをしたのもこの店である。
(こう書いたからといって、「前のかみさん」がいるわけではない。)
まだ先代(岡田周蔵さん)の時代であり、
店の場所もいまとは500mほど離れた茶沢通り沿いだった。
店に入った途端、
ぼくは「女に寿司の味がわかってたまるか」とちょっと後悔して、
不機嫌になった。
かみさんはそれを敏感に感じとって、
「二度とこんな男と食事なんかするもんか」と思っていたらしい(笑)。
それが結局こーゆーことになった。
思えば人生はワカラナイ、のである。
きょうは給料日で、
かみさんも仕事が早めに終わったこともあって、
一緒に下北沢の「小笹寿司でちょっと贅沢な夕食を愉しんだ。
「小笹寿司」にはもう20年以上通っている。
神田の「笹鮨」と並んでぼくが最も好きな寿司屋である。
(「笹」が好きだからといって、パンダの親戚というわけではない。)
最近は仕事が忙しかったので(金もなかったし…)、
この店に来るのは何ヶ月ぶりになるだろうか。
かみさんと一緒に来たのは一年ぶりではきかないはずである。
江戸前の、まだ少女の匂いのする(?)小鰭など、抜群に旨かった。
思えば、いまのかみさんと初めてデートをしたのもこの店である。
(こう書いたからといって、「前のかみさん」がいるわけではない。)
まだ先代(岡田周蔵さん)の時代であり、
店の場所もいまとは500mほど離れた茶沢通り沿いだった。
店に入った途端、
ぼくは「女に寿司の味がわかってたまるか」とちょっと後悔して、
不機嫌になった。
かみさんはそれを敏感に感じとって、
「二度とこんな男と食事なんかするもんか」と思っていたらしい(笑)。
それが結局こーゆーことになった。
思えば人生はワカラナイ、のである。
編集終わる
2007/09/16 Sun 格納先: Job
かねて編集中だった「NHKスペシャル」が、きのうようやく仕上がった。
夕張の地域医療を再生しようと奮迅する、村上智彦医師らの姿を描いたものだ。
今回は短くするのに大変な苦労をした。
最近は90分番組ばかり作っていて、
すっかりそのペースが染みついてしまったのかもしれない。
番組を見てもらう上で「説明しなければならない前提」が多く、
それに時間を費やさざるを得なかったこともある。
しかし、
短くして情報のエッセンスの部分だけを残すと番組は痩せて面白くなくなる。
ぼくはテレビは「感じる」メディアだと思っているので、
情報として整理しきれない「行間」の部分を大切にしたい。
短くしてなお「行間」=余白の部分を多くとるのはなかなか難しい。
どうにか、ぎりぎりのところで巧くいったのではないかと思っている。
編集が終わると、
今度はコメント(ナレーション原稿)という大仕事が待っている。
編集中に下書きはできているのだが、それを削って磨き上げていく。
説明的なところをできるだけ削ぎ落としていくつもりだ。
孤独で、集中力を必要とする作業だ。
楽しくもあり、辛くもある。
明日までに台本のかたちにして、19日にナレーション録り。
ナレーターは(今回も)寺田農さんにお願いした。
放送は10月1日に決まっている。
夕張の地域医療を再生しようと奮迅する、村上智彦医師らの姿を描いたものだ。
今回は短くするのに大変な苦労をした。
最近は90分番組ばかり作っていて、
すっかりそのペースが染みついてしまったのかもしれない。
番組を見てもらう上で「説明しなければならない前提」が多く、
それに時間を費やさざるを得なかったこともある。
しかし、
短くして情報のエッセンスの部分だけを残すと番組は痩せて面白くなくなる。
ぼくはテレビは「感じる」メディアだと思っているので、
情報として整理しきれない「行間」の部分を大切にしたい。
短くしてなお「行間」=余白の部分を多くとるのはなかなか難しい。
どうにか、ぎりぎりのところで巧くいったのではないかと思っている。
編集が終わると、
今度はコメント(ナレーション原稿)という大仕事が待っている。
編集中に下書きはできているのだが、それを削って磨き上げていく。
説明的なところをできるだけ削ぎ落としていくつもりだ。
孤独で、集中力を必要とする作業だ。
楽しくもあり、辛くもある。
明日までに台本のかたちにして、19日にナレーション録り。
ナレーターは(今回も)寺田農さんにお願いした。
放送は10月1日に決まっている。