14 October 2007
肴は炙った烏賊でいい…
2007/10/20 Sat 格納先: Food &
Drink
歌の文句ではないけれど、イカが好きだ。
北海道で、夏から秋にかけて獲れるスルメイカ。
市場では値の安いサカナだが、鮮度さえよければ堪えられないほどに旨い。
おとつい、きのうと羅臼の海に潜った。
羅臼はちょうどイカ漁の最盛期で、
いわゆる漁火銀座…夜中まで沖が煌々と明るい。
きのう、潜り終わって、ガイドの関勝則さんのお宅で休んでいると、
顔見知りらしい漁師さんが樽にいっぱいの獲れたてのイカを差し入れに来た。
これ幸いと、さっそくイカ刺のご相伴に与る。
ぼくは「鮮度信仰」をもたないので、生簀料理の類は好まない。
刺身は、締めてしばらく時間をおいた方が旨味が出ていい。
しかし、イカだけは新鮮な、生きているものに限る。
まだ生きているイカをさばくと、
身がシラウオと見紛うほどに透明で、
シャキシャキと歯応えがあって、
ほんのりと上品な甘みとともに得も言われぬ清涼感がある。
これほどに旨いサカナはそうはない。
日本酒はもちろん、魚介類には珍しくビールにあうのが嬉しい。
もちろん、焼酎でもいい。
今日は土産物を求めるために釧路の和商市場を訪れた。
サバやツボダイの一夜干しを買い求めたのだが、
ふとみると、釧路で揚がったイカをその店で一夜干しにした、一枚250円也。
嬉しくて、買って帰って晩飯で炙って食べた。
酒は木曾の銘酒「七笑」純米。
イカの一夜干しは生姜醤油でも旨いのだが、
生姜を切らしていたためにマヨネーズで食べた。
それでも文句なしに旨い。
♫ 肴は炙った烏賊がいい…
酒飲みは、元手をかけずともシアワセになれるのがいい。
北海道で、夏から秋にかけて獲れるスルメイカ。
市場では値の安いサカナだが、鮮度さえよければ堪えられないほどに旨い。
おとつい、きのうと羅臼の海に潜った。
羅臼はちょうどイカ漁の最盛期で、
いわゆる漁火銀座…夜中まで沖が煌々と明るい。
きのう、潜り終わって、ガイドの関勝則さんのお宅で休んでいると、
顔見知りらしい漁師さんが樽にいっぱいの獲れたてのイカを差し入れに来た。
これ幸いと、さっそくイカ刺のご相伴に与る。
ぼくは「鮮度信仰」をもたないので、生簀料理の類は好まない。
刺身は、締めてしばらく時間をおいた方が旨味が出ていい。
しかし、イカだけは新鮮な、生きているものに限る。
まだ生きているイカをさばくと、
身がシラウオと見紛うほどに透明で、
シャキシャキと歯応えがあって、
ほんのりと上品な甘みとともに得も言われぬ清涼感がある。
これほどに旨いサカナはそうはない。
日本酒はもちろん、魚介類には珍しくビールにあうのが嬉しい。
もちろん、焼酎でもいい。
今日は土産物を求めるために釧路の和商市場を訪れた。
サバやツボダイの一夜干しを買い求めたのだが、
ふとみると、釧路で揚がったイカをその店で一夜干しにした、一枚250円也。
嬉しくて、買って帰って晩飯で炙って食べた。
酒は木曾の銘酒「七笑」純米。
イカの一夜干しは生姜醤油でも旨いのだが、
生姜を切らしていたためにマヨネーズで食べた。
それでも文句なしに旨い。
♫ 肴は炙った烏賊がいい…
酒飲みは、元手をかけずともシアワセになれるのがいい。
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温泉でマグロの刺身は食べたくない。
2007/10/15 Mon 格納先: Travel
きょうは十勝川温泉の「富士ホテル」に泊まる。
近年建て直したものか、まだ真新しく、部屋にも清潔感がある。
湯は、この宿は源泉を持っているとのことで、100%のかけ流し。
十勝川温泉は植物性のモール温泉で、濃い茶色の湯はぬるぬるした独特のものだ。
湯温はそれほど熱くないのだが、あがった後、いつまでも体がぽかぽかしている。
肌がすべすべになるので「美人湯」と呼ばれているのもお気に召したのだろう、
女房殿は「これから『ひなびた温泉』にはあなた一人で行ってね」とのたまった。
きのう泊まった「かんの温泉」の汚さがよほど堪えていたらしい(笑)。
確かに、お湯がよくて部屋がきれいなら、男だってその方がいいに決まっている。
(部屋の窓から眺めた十勝川温泉街の夕暮れ)
素晴らしい温泉であり、いい宿なのだが、
ぼくにはふたつだけ気に入らないことがあった。
ひとつはビールをアサヒドライしか置いていないこと。
ぼくは、とんがって痩せた味がするこのビールだけは願い下げである。
温泉で暖まって喉をカラカラに渇かして、
さァ、ビールだ!と意気込んだところがドライビールでは情けなくなってしまう。
(女房はぼくが本当に泣きだすのではないかと心配したらしい。)
ビール好きにはぼくのような「アンチ・ドライ」派がけっこう多いので、
ドライを置くのはいいが、マトモな銘柄も一種類くらい置いておいて欲しいものだ。
もうひとつは、夕食にマグロの刺身が出たこと。
…別にマグロの刺身が嫌いというわけではない。
しかし、十勝まで来て、
何故、さして鮮度がいいとも思えないマグロを食べなければならないのか?
ぼくの旧くからの友人に広島で温泉旅館を経営している男がいる。
瀬戸内の海の幸を中心にとても美味しい料理を食べさせるので有名な宿なのだが、
二十年ほど前に泊まったとき、夕食にマグロの刺身が出た。
友だちの気安さで「(瀬戸内で)なんでマグロなんか出すの?」と訊いたら、
ちょっと痛いところを突かれたという顔をして、
「マグロがないと怒りだす客がいるんだ」と答えた。
そういうアホな客の意向を真に受けて、
旅館側が「お客さんが誰も怒らないように」と減点法で考えた結果、
全国どこに行ってもマグロを中心とした刺身に天ぷら、鍋、茶わん蒸し…
判で押したような「温泉料理」を食べさせられるハメになるのだと納得した次第。
ぼくの友人の宿(宮浜温泉「石亭」)は、
その後、努力と研さんを重ねて客に瀬戸内の地物のよさをアピール、
顧客満足度全国一で表彰されるほどの超一流の旅館になった。
いまでは、もちろんマグロを出してはいない。
近年建て直したものか、まだ真新しく、部屋にも清潔感がある。
湯は、この宿は源泉を持っているとのことで、100%のかけ流し。
十勝川温泉は植物性のモール温泉で、濃い茶色の湯はぬるぬるした独特のものだ。
湯温はそれほど熱くないのだが、あがった後、いつまでも体がぽかぽかしている。
肌がすべすべになるので「美人湯」と呼ばれているのもお気に召したのだろう、
女房殿は「これから『ひなびた温泉』にはあなた一人で行ってね」とのたまった。
きのう泊まった「かんの温泉」の汚さがよほど堪えていたらしい(笑)。
確かに、お湯がよくて部屋がきれいなら、男だってその方がいいに決まっている。
(部屋の窓から眺めた十勝川温泉街の夕暮れ)
素晴らしい温泉であり、いい宿なのだが、
ぼくにはふたつだけ気に入らないことがあった。
ひとつはビールをアサヒドライしか置いていないこと。
ぼくは、とんがって痩せた味がするこのビールだけは願い下げである。
温泉で暖まって喉をカラカラに渇かして、
さァ、ビールだ!と意気込んだところがドライビールでは情けなくなってしまう。
(女房はぼくが本当に泣きだすのではないかと心配したらしい。)
ビール好きにはぼくのような「アンチ・ドライ」派がけっこう多いので、
ドライを置くのはいいが、マトモな銘柄も一種類くらい置いておいて欲しいものだ。
もうひとつは、夕食にマグロの刺身が出たこと。
…別にマグロの刺身が嫌いというわけではない。
しかし、十勝まで来て、
何故、さして鮮度がいいとも思えないマグロを食べなければならないのか?
ぼくの旧くからの友人に広島で温泉旅館を経営している男がいる。
瀬戸内の海の幸を中心にとても美味しい料理を食べさせるので有名な宿なのだが、
二十年ほど前に泊まったとき、夕食にマグロの刺身が出た。
友だちの気安さで「(瀬戸内で)なんでマグロなんか出すの?」と訊いたら、
ちょっと痛いところを突かれたという顔をして、
「マグロがないと怒りだす客がいるんだ」と答えた。
そういうアホな客の意向を真に受けて、
旅館側が「お客さんが誰も怒らないように」と減点法で考えた結果、
全国どこに行ってもマグロを中心とした刺身に天ぷら、鍋、茶わん蒸し…
判で押したような「温泉料理」を食べさせられるハメになるのだと納得した次第。
ぼくの友人の宿(宮浜温泉「石亭」)は、
その後、努力と研さんを重ねて客に瀬戸内の地物のよさをアピール、
顧客満足度全国一で表彰されるほどの超一流の旅館になった。
いまでは、もちろんマグロを出してはいない。
然別峽かんの温泉
2007/10/14 Sun 格納先: Travel
何年ぶりかで鹿追町の山奥にある一軒宿、かんの温泉に泊まった。
人里離れた山道の突き当たりにあり、
泉質の違う八つの湯が湧いているという、文字通りの秘湯である。
…それにしても、すべてが古く、草臥れている。
ぼくが初めてこの温泉を訪れたのは28年前で、そのころ既に古びた建物だったのだ。
木造の旧館などいまや壁の一部が崩れてしまっている。
女房はさすがに、あまりの古さ、汚さに辟易としたらしい。
この温泉は基本的に混浴なのだが、
他に客も少なかったので、夫婦二人で大浴場を占有、ゆっくりと暖まった。
この大浴場の湯が素晴らしい。
体の奥からほとまる(ほとほとと暖まる)のである。
他には岩風呂(かつては「クロレラの湯」と呼んでいた)がよかったが、
あとの湯はみんな昔に比べて温くなっていて、いささかがっかりした。
泉源が枯れ始めているのか、管理の問題なのか。
露天風呂など、数年前まで、真冬でも裸で涼みたくなるくらい熱かったのに、
今回は風邪を引きそうになって早々に飛び出すハメになった。
泉源からは相変わらず熱い湯が出ていたので、湯温の管理の問題なのかもしれない。
夕食はニジマスと茸、山菜類を中心にしたもので、
これは記憶していたよりずっと美味しかった。
人里離れた山道の突き当たりにあり、
泉質の違う八つの湯が湧いているという、文字通りの秘湯である。
…それにしても、すべてが古く、草臥れている。
ぼくが初めてこの温泉を訪れたのは28年前で、そのころ既に古びた建物だったのだ。
木造の旧館などいまや壁の一部が崩れてしまっている。
女房はさすがに、あまりの古さ、汚さに辟易としたらしい。
この温泉は基本的に混浴なのだが、
他に客も少なかったので、夫婦二人で大浴場を占有、ゆっくりと暖まった。
この大浴場の湯が素晴らしい。
体の奥からほとまる(ほとほとと暖まる)のである。
他には岩風呂(かつては「クロレラの湯」と呼んでいた)がよかったが、
あとの湯はみんな昔に比べて温くなっていて、いささかがっかりした。
泉源が枯れ始めているのか、管理の問題なのか。
露天風呂など、数年前まで、真冬でも裸で涼みたくなるくらい熱かったのに、
今回は風邪を引きそうになって早々に飛び出すハメになった。
泉源からは相変わらず熱い湯が出ていたので、湯温の管理の問題なのかもしれない。
夕食はニジマスと茸、山菜類を中心にしたもので、
これは記憶していたよりずっと美味しかった。