“男の子の休日”

3週間ぶりの休日。
東京の夏は気が遠くなるほど暑いが、
我が家はマンションの4階なので、窓を開け放てば風が通って心地よい。

久々の休日にぼくがやったことと云えば、
まず出張のあいだ履き続けていた革靴(Rockport)のケア。
サドル・ソープで洗い、ミンクオイルをたっぷりと塗り込んでやる。
それから、最近、切れ味がなまってきた包丁の手入れ。
包丁
写真左から、
刀工・藤原照康の三徳、小刀、菜切り、
「宮文」(札幌狸小路にある刃物専門店)の小出刃。
荒砥、中砥、仕上げ砥の順に研ぎ上げてやり、椿油を塗り込む。

靴を磨いたり、包丁を研いだりする時間が好きだ。
こうした“道具”に対するこだわり・偏愛は、少年時代から変わらない。
そういう意味で、男は、いくつになっても「男の子」なのかもしれない。
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ロケ終わる

のべ一ヶ月に及んだ夕張ロケが終わった。
最後の数日はむし暑かったが、
初夏から夏にかけて、北海道の一番いい季節を夕張で過ごしたことになる。

今回のロケでは、7月から動き始めた老人保健施設を中心に撮影してきた。
北海道は在宅医療(介護)への取り組みが遅れ、施設依存の強いところだ。
かつての夕張市立総合病院も、
いわゆる「社会的入院」の患者で溢れ、経営が悪化していた。
ぼくたちがカメラを向けてきたのは、
「在宅」と「施設入所」のあいだで揺れるお年寄やその家族の姿だった。

ぼくはテレビ・ディレクターとして、
大上段に振りかぶったテーマ主義の番組を好まない。
個別具体的な人間像(人間群像)を通して、
その先にある「社会のあり方」が垣間見えればいいと考えている。
今回の番組では、
一人一人のお年寄が抱えるドラマと
全国的に危機的状況にある地域医療の問題をどうつなげるかが勝負どころだ。
お盆明けから編集室にこもって、そのあたりの“接点”を探る作業が始まる…
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