寒い、ネ…。

今年の釧路は「百年に一度の暖冬」だというが、ぼくが帰ってきてからはけっこう寒い。
それとも、寒冷地仕様だったはずのぼくの体が東京暮らしでなまってしまったのか…。
きょうは三食ともに自宅で。
朝はラーメン、昼は広島風お好み焼き、夜は鯖の一夜干し.etc…。
昼食後に玄関前の雪かきをする。
「雪かき」といっても、降ってからしばらくたつらしく、がちがちに凍って氷に近い雪だ。
凍った雪の塊をスコップで突き崩すのには力が要る。
手袋をしていなかったので、指先がじんじんと痛み出す。
落日
きょうも和商で買い物をして、帰りに幣舞橋で夕日を撮る。
夕焼けは毎日表情が違うので、飽きもしないで撮り続けている。
市内の燃料店に電話をして薪を届けてもらう。
十把5250円也…薪ストーブの暖かさは人間的で好きなのだが、あまり経済的とは言えないようだ。
和商で買ってきた真かすべ(山盛りの切り身が一皿680円)を煮付ける。
きょうも落語(円生「一人酒」)とJazzを聴く(いま聴いているのはジミー・スミスだ)。
本は「ゴールデンスランパー」を読み終えて、船戸与一の「満州国演義5」を読み始めている。
|

独り者の夜

釧路に帰ってきた。
昨夜は昔なじみのカメラマン(いまは釧路で管理職をしている)と一緒に飲んで、
最近の番組は説明的すぎて面白くもなんともない!…という話で盛り上がる。
考えてみれば、仕事の話をしながら酒を飲む機会がずいぶん減ったなあ。
若い頃は、ほぼ毎晩のように、同僚たちと仕事の話をしつつ飲んだくれていたのだが。

きょうからは、
金もないし、のんびりしたいという気持ちもあって、飲みには出ず家で過ごすつもりだ。
和商市場に行って、
いまが旬の氷下魚の生干し(風蓮湖産のものが一番旨いと思う)、
スルメイカの一夜干し、ヤリイカ(生…刺身用)、鰰の飯寿司、青唐辛子の辛子明太子など買う。
釧路川の夕日(6日)
和商の帰り道、幣舞橋にさしかかる頃に夕日が沈む。
夕日の写真を撮って帰るのが、釧路にいるときのぼくのいつもの日課だ。

前に帰っきたときに買った「北の勝・純米」が残っているので、
一杯やりながら、落語(志ん生「鰍沢」)を聴き、釧路の旨い魚を食べる。
落語を聴き終わると今度は音楽、
ダウンタウンブギウギバンド、加藤登紀子、そして古いJazz…。
釧路のオーディオ装置は、アキュフェーズのアンプにスピーカーはタンノイ…
アナログでこそないが、東京のマンションにある装置よりも遥かに元手がかかっている。
一戸建てだから、真夜中に大音量で聴いても近所から苦情がくる気遣いはない。
ストーブに薪をくべ、炉辺でウィスキーや焼酎を嘗めながら、好きな音楽を聴いて陶然とする。
ぼくにとって、しみじみと幸福な時間だ。

独身時代は、望みさえすれば、いつだってそんな時間があった。
家庭を持つということは、自分の時間を犠牲にすることなのだと、今更ながらに思う。
東京にいると、妻や息子は落語が解らないので、ぼくが落語を聴いていると迷惑がられる。
かみさんがテレビを見るので、おちおち音楽を聴いていることもできない。
こうして独りで釧路に帰ってきたときだけ、かつての豊かな時間が戻ってくる。
かみさんが何度も電話してくる。
きっと、ぼくが「孤独」という名の昔の女とよりを戻してしまうのを警戒しているのだろう。
東京にいるときは、午前1時ごろになると「早く寝なさい!」と怒られるのだが、
釧路では誰もそんなことを云わないので、
午前2時過ぎまでベッドで読書、伊坂幸太郎「ゴールデンスランパー」を読み終えてから寝た。
|

またしても、北へ

番組(「夕張 年老いた町で」)は幸い好評だった。
BSハイビジョンというチャンネルの特質なのか、いままでとは視聴者層がかなり違うようだ。
初めて夕張での村上医師の活動を知ったという新鮮なリアクションが返ってきている。
多くの人が、先入観を抜きに「生と死のドラマ」として番組を見てくださったようで、嬉しい。

きょうからまた二泊三日の夕張出張である。
出演者のなかには、BSハイビジョンが受信できなくて、まだ番組を見ていない人がいる。
御礼かたがたビデオやDVDにしたものを届けにいくのがひとつの目的。
同時に、
隣町の穂別診療所に医師を派遣し始めるなど、
夕張という地域を超えた医療再生に踏み出した「夕張希望の杜」の近況を調べようというものだ。

12時のANAで千歳空港に飛ぶ。
夕張へのJRの接続の関係で、一人のときはいつもこの便に乗るのだが、
考えてみれば、冬のあいだは直通バスがあるので、もう1時間早い便に乗ればよかった。
既に特割で座席を確保していたので、いまさら気がついても後の祭りである。
羽田空港は最近では記憶にないほど人が少なく、
もうじき雪まつりだというのに千歳便には空席が目立っていた。
やはり、不景気がかなり深刻なんだろうな、と思う。
磐梯山
窓から外を見ていると、雲の切れ間に猪苗代湖、そして磐梯山が見えた。
ぼくは北海道とのあいだを頻繁に往復しているが、
雲の多い日でも磐梯山だけは見えることが多いのはなぜだろうか?

夕張での出張の後は、久しぶりに釧路の自宅に戻ってゆっくりするつもりだ。
|