■ 個人新聞“たじみより”>吉田桂二さん >峠の村のものがたり >十四頁

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ここからは大平再生のお話です。

無住になってから僅か2年半の後、昭和46年6月、名古屋の観光業者は大平を見逃さなかったのです。

「中京のふるさと大平。民家民宿会員には割安に別荘分譲地を販売します。」 大平の林の中をブルドーザーが掻き回し始めました。これを知った飯田市民の間で反対運動が起こりました。

「大平を中京のふるさととは何ごとか。飯田の水源が汚染されるではないか」 反対運動はその8月、「大平の自然と文化を守る会」に結集して、活発に活動し始めました。

しかし、この年の秋のオイルショックで観光業者は倒産し、危ないところで大平はそのまま残りました。