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何かと準備に忙しく、五平次の大平入りは結局翌々年になりました。
その前に新七は藩に大平開発を願い出ています。
今で言えば、公共事業を民間がやってくれるという話。藩が乗らぬはずはありません。それに木材が飯田にくるのですから、藩に運上金が入ります。新七という人はなかなかの政商でありました。
しかし隣国の尾張藩は御親藩。木をとられた、などと騒がれたら一大事です。藩は江戸表に使いを出して、幕府の了解を取り付け、尾張藩にも話を進めるなど、根回しを始めました。
この年、藩の郡方奉行と山林奉行が山検分に大平に行き、新築成った五平次の家に泊まっています。
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