■ 個人新聞“たじみより”>吉田桂二さん >峠の村のものがたり >はじまり

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大平宿のお話をしましょう。

ここは、信州の飯田と妻籠を結んで峠二つを越えてゆく山道約40キロの、中程にある人里はなれた小さな村。村ができてから今年で245年になります。

昔、飯田は伊那で最大の城下町でした、一方の妻籠ツマゴは中山道42番の宿場です。中山道は天下の大道、飯田から中山道に出るための脇街道に作られたのが大平宿オオダイラジュクだったのです。

江戸時代から明治にかけて、特に明治になって繁栄したこの村にも、高度経済成長の荒波が押し寄せ、過疎化の末、遂に1970年に集団移住、無住の村になったのですが、ここの自然と文化を守るボランティア活動が保存再生の道を拓きました。