そつのない全方位優等生製品、iPodNanoをじっくりと体験。


まず、よく聴く音楽をいろいろとPCでリッピング(全くデフォルト設定)してiPodに転送してみて解った事は、AACの128KとiPodは、音質と容量のバランスにおいてベストな組み合わせで、そつなくまとまっているという事である。

Nike+iPod キットで、ささやかなるランニングを楽しんでいる筆者だが、このiPod nano、実際にじっくりと使ってみると、音としてもそれほど悪くないと思えるようになった。
慣れもあるだろうが、基本性能はやはりしっかりしていて、”オーディオ”である。

今までiPodを所有した事が無くて、今更という感じのリポートにはなるが、とりあえず書いてみる....

AAC128Kはベストバランス?
まず、よく聴く音楽をいろいろとPCでリッピング(全くデフォルト設定)してiPodに転送してみて解った事は、AACの128KとiPodは、音質と容量のバランスにおいてベストな組み合わせで、そつなくまとまっているという事である。
殆どの楽曲で、もう少しビットレートの高い(160K)MP3と比較しても遜色は感じられない。ここら辺はMp3と比較して後発のコーデック採用のメリットでもあろう。

いろいろ試していくうちに、バランスは良い事は納得出来たがが、ダイナミックレンジの大きい、ジャズトリオの生演奏をリッピングした際にひずむ箇所に遭遇した。
これはエンコードの破綻なのか、オーディオ回路の問題なのかを確かめるためにヘッドフォンを変更して聴いてみたところ、ひずまなかったので、特定の楽曲と付属のイヤフォンとの相性による物であった模様。
iPod自体の出力音は若干リミッターをかけたような音の傾向があるが、圧縮音楽独特のによるラジオヴォイスをエンハンスするためにもクリップ寸前な音作りをしているのだろうか?



付属のヘッドフォンは非常に素直
一見すると淡白でややするとチープに見えなくもないが、使ってみれば付属品としては普通以上。イイ。

深みよりも、出来る限りクリア程よい押し出し感と分解能を高めたような音。当たり障りがなく品質も高い。
ただしリバーブの中の繊細なフレーズが持つ、艶や奥行きは感じないイヤフォンである...。

良い意味で可もなく不可もない、癖の少ない物。ただし、アメリカのラジオで流れるポップミュージックあたりがリファレンスになっていそうな音作りも感じられる。
好き嫌いがあまり出ないところを狙ったのであろう。

筆者愛用のB&O イヤフォンと比較すると、カナル式という点では共通ながら、面白いくらい世界観が違う事にも改めて気づかされた。
良い悪いではなく好き嫌いに過ぎないのだが。B&Oと比較しても良いような標準のイヤフォンの能力の高さを垣間見る事が出来たのである。

このような、意外と細かい部分で、Appleの、地味だがを抜いていない仕事が伺えた。
iPodとは、皆様ご存知のように世界中で大ヒットしている製品だが、デザイン、性能、使い勝手で平均以上の基本性能(偏差値)の集合体である。

今までコンピューター周辺機器としてオーディオ機器としては、少々なめていたが、トータルバランスでずば抜けた製品と理解出来た。
トヨタ的、チープシックな高品質とデザイン性における”ファッショナブルさ”すら併せ持った、隙のない商品だ。

5年間でHDからフラッシュメモリーへ
よく考えてみれば、2001年10月24日に発表された初代iPodは5Gの容量のHD(ハードディスク)を装備していたっけ。
その時はとんでもない大容量(音楽収納用途としては)だ!と思った物だが、5年間の間にメモリーの大容量化高速化そして低価格化が進み、いまや時代はフラッシュメモリータイプが主流にならんという趨勢となっている。

たしかにHDのようにシークタイムの問題、何よりショックに強いメカレス構造を実現出来るという、携帯プレーヤーにはうってつけな記憶メディなのだから、うなづける。

ただ、個人的には、メカレスのメリットは、あくまでもオーディオとして、ノイズが発生しにくいという点に着目したい。

半導体業界においてムーアの法則が生きている限り、そう遠くない未来に、現在のHDタイプのiPodの容量(80G)に追いつく日も来るだろうが、その際には、是非ともメカレスのメリットを活かすべく高音質化していただきたいと思う。


Posted: 日 - 11 月 12, 2006 at 11:59 午後          

そつのない全方位優等生製品、iPodNanoをじっくりと体験。
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