ソフィー・ミルマン
Sophie
Milman というジャズシンガー知ってます?
ボサノバのカバー一曲目の「Agua
De
beber」(アントニオカルロスジョビン)に始まり、ガーシュインの名曲などもとり入れた楽曲のラインナップは、確かにムーディーな世界が展開されたこのアルバムは、洒落てはいるが、ポップミュージックの方向に必要以上にすり寄っていないところが潔いと思うのだ。
ソフィー・ミルマン
Sophie
Milman というジャズシンガー知ってます?
今回は若干23歳のカナダ国籍の女性のデビューアルバムを紹介。
唐突だが、私はこのアルバムをほとんどジャケ買いをしてしまった。
当サイトが独断で2004年に発売されたというこのアルバムの魅力とを探る。
勿論、視聴機でチェックをした上での購入だが、ファッション雑誌か化粧品などの広告と見まがうような、キュートさとセクシーさの混在した美人が映し出されたジャケ写真を見れば、その理由に関して男女を問わずに納得出来るはず。
ロシア→イスラエル→カナダと移り住んだ経歴を持つという彼女、デビュー作に本人の名前を冠するとは、中々大胆。時間をかけて相当に作り上げた自信作であることの現れか、ただ単に思いつかなかったからなのか。。。。
そんな事を思いつつ、CDの再生スイッチをオンにすると、まず耳に飛び込むサウンドからは、自然な空気感が伝わってくる。
ライブハウスで演奏しているような、どこか手の届きそうな空気感に満ちあふれていて、演奏の質感がとても生々しい。
目の前に映像が浮かびそうな録音とでも言えようか。
ハスキーな声が魅力。
音楽的には本人が選んだスタンダードナンバーが中心。
選ばれた楽曲において彼女の歌いっぷりは、最近の、ややすればポップスにカテゴライズされそうな、Jazzとしてはかなりライトでオシャレさを前面に押し出したマーケティングによるジャズヴォーカルアルバム、とは一線を画していると思う。
ボサノバのカバー一曲目の「Agua
De
beber」(アントニオカルロスジョビン)に始まり、ガーシュインの名曲などもとり入れた楽曲のラインナップは、確かにムーディーな世界が展開されたこのアルバムは、洒落てはいるが、ポップミュージックの方向に必要以上にすり寄っていないところが潔いと思うのだ。
アルバム中にはフランス語や生まれ故郷のロシアの曲も含まれる等メトロポリタンな彼女のバックグランドも垣間見える意欲作でもある。
これを下支えする、バックのミュージシャンの演奏もオーソドックスで手堅くて安心感のあるプレイが展開されており、
必要以上に緊張感や抑揚感は無いがさわやかな感動がある。
サックスの音がいい!
私はサックスの音が好きだ。
ミディアムテンポの楽曲で、ブラシを用いたドラミングのリズムの上で奏でられるサックスのソロがどこかレトロな雰囲気を盛り上げてくれる。
ソファーに寄りかかってリラックスしたい時や、深夜に一人でまったりと聞くのにもとてもいいのだ。とにかくムーディさを演出する上でサックスって欠かせないな〜と再認識。
充実して捨て曲が無いアルバム構成だが、日本版にはさらにボーナストラックが2曲追加されている。この2曲は、よくある”おまけ”にしかならないようなレベルの物ではなく、ボーナスと言わずにアルバムにインクルードしても違和感は無かったと思える。
隅から隅まで作りこみのしっかりしたアルバムである。
アルバムは色々なジャンルにたくさんあれど、時間があっという間にに過ぎていくアルバムはそれほど多くない。このアルバムもその部類に入りそうな可能性を秘めていると思える。
オーディオ的には?
オーディオ的には彼女の声の特質がハスキーで太め故か、中低域の充実が感じられる芯のある録音になっているようだ。どちらかと言えばBOSEサウンドシステムが得意としそうな音の傾向であろうか。
ソフィー ミルマンのデビューアルバム、一度そのジャケットを手に取って眺めて試聴してみるとその才色兼備の魅力が伝わってくる筈。
ムーディな本格アルバムなので、出来ればちょっといいオーディオシステムで聞いたら少しリッチな気分にさせてくれるのでは?
夏も終わり、これから訪れる秋の夜長にピッタリな一枚ではなかろうか。
Posted: 土 - 9 月 16, 2006 at 12:20 午前
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