新型アウディA4(2.0)に乗ってみる。


Audiの持っていたアンダーステートメントさに惚れ込んでいた筆者にとって、この少々ラテンテイストな扇情的デザインのマスクに若干の違和感が払拭出来ないままテストに向かった筆者であったが...悪い先入観は、コクピットに座り、イグニションキーを回し、走り出して数分で瞬間に払拭されて行った。

Audiの基本姿勢は技術による革新だったように思うが、近年のアウディの日本での躍進は目覚ましい物がある。
特にエンジン、ミッション、シャーシーと全てにおいて前進を続けている。
そんなAudiの中核モデルといえる、AudiA4の2LのFFベーシッックモデルに乗ってみた。

大きいフロントグリル。
共通のブランドアイデンテティのための印象的なシングルフレームグリルは、クールさよりもエモーショナルが濃厚に伝わって来るようだ。外観はともかく、内装レベルは先代のA4の頃よりそれ程劇的変化は無いが今の基準をもってしても、高品質である。
アルミ風のパーツは存在せず、アルミに見える所は全てアルミ。この辺りは先日コラボレートが発表されたデンマークのBang&Olufsenの製品と非常に近い発想力である。素晴らしい。

日本車でもこのような高い質感は実現出来ている物は少ないだろう。計器類も先代から継承されているシンプル&リッチなデザイン。正確な機械という印象の強いアウディの機能美も,突き詰めるとこうにも訴えかけて来る様なデザインになって来る物だと関心。
多分に今回のデザイン変更には現デザインチーフのワルター・デ・シルバ(元アルファロメオ チェントロスティーレ)の影響を感じさせる。

Audiの持っていたアンダーステートメントさに惚れ込んでいた筆者にとって、この少々ラテンテイストな扇情的デザインのマスクに若干の違和感が払拭出来ないままテストに向かった筆者であったが...
悪い先入観は、コクピットに座り、イグニションキーを回し、走り出して数分で瞬間に払拭されて行った。

軽くて正確なステアリング
試乗モデルには速度感応式の電動パワステ(サーボトロニックと呼んでいるようだ)が装備され、触り心地の良さ、操作感にはプレミアムな雰囲気タップリ。
元々操作感は軽いが今回はそれに磨きがかかっていた。
FF車としてはとてもハンドルの切れ各が大きく取ってあるので、都市部においての取り回しはとても便利。エンジンを縦置きにする事によるメリットの一つである。Alfa147/156等より遥かに回転半径も小さい。

シフトゲートをDレンジに入れるとクリープによりスルスルと走り出して行く。ペダルを少し踏み込むと、締まった、少しスポーティーな排気音を伴い車は速度に乗って行く。
回転計は強く踏み込んだり、発進時の加速以外は都市走行では殆ど2千回転前後しか示さない。

オールアルミのエンジンだが、数値上のスペックは僅かに130PS。これで1400キロ以上あるボディを走らすのだから、正直な所、加速力にパンチは無い。
加速時は、車内の遮音性の高さも手伝って、スピード感が無いままいつの間にかある速度に達する様な感じである。
言葉で表現するとしたら、トローット息の長い加速を続けて行く。

個人的には、この2.0は上質な低速トルクを持っているので、都市走行において、他のグレード(2.0Tや3,2L)よりもマッチしている様な気もする。
低燃費と相まって、足代わりに最適な車だと思った。

こののんびりした上質感は、A4のミッションがマルチトロニックと言われる、CVTを採用している事が大きいと思う。
CVTゆえにシフトショックは無いが、工夫しないとカチッとした加速ををしてくれない用に感じる人もいるだろう。
マニュアル車が好きな人には特にそう感じるかもしれないが、シフトゲートを左に入れてマニュアルモードに入れてエンジン回転を引っ張ればそれなりに楽しめる。
(このあたりのノウハウについては、Letter from yochomachi の記事、「 無段階変速器(CVT)は自動車を電車に変えた? 」が大変参考になる。)
だが、筆者はそんな事はこのテストであまりやろうとは思はなかった。...というよりは、必要性が感じられなかったのだ。
先代のA4よりも更に反応が良くなり、ペダル操作だけで、都内走行時の一般的速度域において加速の不満は無い。

これなら都市部を結構速く走れる。とは言うものの、絶対的な速度を求める人に、このエンジンの絶対的パワーは明らかにアンダー気味ではないだろうか。せめてVW/AUDIグループのゴルフやA3に搭載される2LのFSI(直噴型エンジン)と組み合わせればもっとスポーティーだったかもしれない。

ブレーキは例によって初期制動がガツンと来る感じのフィールを持つ。確かに制動性能は高く安全であろう。

今までのアウディが好きな人は...
良い事だらけな事のようだが、私の中でアウディはもう少しアンダーステートメントな知的な乗り物という印象がある。従ってこの扇情的なシングルフレームのルックスに完全に親しむまでには、はもう少し時間が必要なのかもしれない。それくらい大きいデザイン変更である。
最初は少し抵抗を感じたがこれ良く見ると、だんだん愛敬があるルックスにすら見えて来た。

工業製品としたら、とにかく正確で快適、デザインも超モダンな精密機械を演出している。今までのアウディと違って、押し出しも強まった、
全ての項目でハイレベルな優等生を演じてしまうのは出所がドイツだから出来る事なのだろう。
やっぱりこの車、ベンツやBMWに乗りたくない人に最適なソリューションだと思う。

Posted: 木 - 12 月 1, 2005 at 12:01 午前          

新型アウディA4(2.0)に乗ってみる。
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