Ducati999S-都市生活者に最適なスーパーバイクマシン!


アクセルを開けると、ドドド...という感じで廻り始め、どこか伝統芸能的な”土着的排気音”や、職人がリズムよく紡ぎ出す、機織り機のような規則的でリズミカルなメカニカルノイズを発するエンジン。タマラナイ!

人間年をとると、安楽志向が強まって行くようだ。乗り物好きの筆者にとって近年は大型スクーターという超快適ソリューションに毒され、マシンとの対話を忘れつつあったが,そんな怠惰な体に昔の電気を走らせてくれたのは、やはりイタリアンバイク。
その名もDucati999S だ!
スーパーバイクというレーシーな言葉の冠を持つバイクだが、東京というロケーションにおいて、”使えるのか?”も少しだけ冷静に分析してもみた。

イタリアンレッドの誘惑に...
仕事の移動中にふと見つけたDucati専門店。店頭にはイタリアンレッドのバイク多数並んでいて、妖しい誘惑で通りすがりの人々や、車からの視線を惹き付ける。このブランドにはそういう”ペネロペ・クロス”のようなフェロモンがあるのだ。
日本製のバイクに比べたら絶対数値や信頼性では到底敵わないが、操る楽しみや、心躍らせる仕掛けを大量に持った、良い意味での”無駄なバイク”である。

取り憑かれたように店の前で足を止めた筆者は思わず一目惚れのスーパーバイクマシンにまたがってみた...すると、意外にもポジションが楽だったのである。むろんそれでもスクーター等に比べたら遥かにスパルタンな乗り物だ。
正面から見たカウルのデザインもモダンでありながら実はクラシカルテイストを兼ね備えた、アルファロメオのような美しさを持つ。
細身で彫刻的なルックスはイタリアン・デザインの立体的表現力の潜在能力をひしひしと感じさせる、完成された造形だ。

エンジンサウンドにメロメロ
ディーラーの方に頼んでエンジンをかけてみた。このマシン、999という名前からも推測出来るように約1000CCの2気筒L型エンジンを持つ。
パッと聞いた印象では、先代の996等に比べても明らかに静粛性が高い。いくらDucatiと言えども、厳しさを増す環境対策の一環としての排ガス規制には歯向かう術は無いようだ。

とはいえやはりそのサウンドは固有の物。アクセルを開けると、ドドドド...という感じで廻り始め、どこか伝統芸能的な”土着的排気音”や、職人がリズムよく紡ぎ出す、まるで機織り機のような規則的でリズミカルなメカニカルノイズを発するエンジン。
感動製造能力というパラメーターにおいてイタリア製品は今もなお世界の一流品である。

よくよく見るとかなり良い部品が奢られているようだ。サスペンションには前後とも名門のオーリンズ社製、標準装備のブレンボのブレーキはエセではなく、本物。贅沢にメッシュホースがばんばん使われていたりする。細かいこだわりが、所有する喜びを感じさせる商品になって行くのだ。

Ducatiの特徴である、(個体差はあるだろうが、)トラスフレーム(パイプをカゴのように組みあせて溶接したバイクのフレームの事)の溶接非常に丁寧に思える。この辺りはイタリアの職人のこだわりを感じる部分でもあろう。
ちなみに、上位機種の999Rになると随所にカーボン製パーツをフル装備し、サーキットにそのまま対応する様なモデルとなっている。

信頼性の問題に関してもディーラーの方によると、2000年以降のDucatiは大幅に向上しており、日本でもかなり安心して楽しめる製品に仕上がっているとの事。これは予期せぬ喜びであろう。

ここまではじっくりとマシンを観察していたが、もう我慢出来ない!という感じでロードテストに繰り出す事に。ディーラーの方に先導され、国道を駆け抜ける。たまたまトラフィックが空いている時間帯で、流れは非常に良かったのだが、ホント、この999Sは非常に街中で乗り易い。

フレキシブルなエンジンで快適そのものだ!
ストップ&ゴーの多い都市部において、ハイギアードなギアレシオとフレキシビリティのあるエンジンは適当なギアに入れておけば結構オートマ並みの、アクセル操作だけでの走行を可能にしてくれる。大排気量からくる非常に豊かな低速トルクが都市生活者のバイクライフをとても快適な物にしてくれると思う。街中では僅か四千から5千くらい回せば完璧にカバー出来ると思う。
(仮に一万回転まで回そうものなら、貴方の免許は数回分喪失するだろう。)
そして、走行中のL型エンジンサウンドは他のどのエンジンとも違う高揚感を伴い、アクセルを開けるに連れて、ライダーに語りかけて来るようだ。

このバイク、ライダーの技量によって返してくれる反応が非常に多彩で奥の深い物になるというのも特徴だと思う。
例えば、初心者には「もっと上達したい」気分にさせてくれるし、上級者には限界点の高いハンドリングの奥ゆかしさを見せつけてくれる。つまり誰が買っても、遅くても早くても、問答無用で楽しめるのである。

買いたくなったよ...
前述のようにライディングポジションは176センチの筆者にとっては、はさほどきつい物では無く、むしろ心地良い緊張感を与えてくれた。
ウン、久しぶりにマジなバイクに乗って良かった!これなら毎日使っても良いかな?と思わせるほどに、乗り易く,人生に張りを与えてくれそうなマシンであった。購入作戦スタートも近そうだ。

可能であればこのマシンで槍が崎を攻めてみたい物だ。このバイクは、扱い易く、ハンドリングも素晴らしく、そしてハイパーモダンなデザインを持つ、まさしく都市生活者向けのスーパーバイクでは無かろうか。
買いたくなったよ。


■関連リンク* ducatijapan(ドュカティ・ジャパン)

Posted: 金 - 10 月 14, 2005 at 11:16 午後          

Ducati999S-都市生活者に最適なスーパーバイクマシン!
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