待望のジャガーのワゴンは都市生活者向けか?...(X-type
エステート)
X-typeの登場の時にもFFベースのシャガーという事で議論があったが、今回は何とステーションワゴンの登場である。英国の田舎の金持ちがセカンドカーとして乗る様な車なのか?
現在はフォード社の高級ブランド郡とも言うべきプレミアオートモービルグループ(PAG)の一角をランドローバーやVolvo等と形成するジャガー。同社のラインナップの中でのエントリー的位置づけである、X-typeの発売により、販売台数は増加したという。お手頃なジャガーは想像以上にヒットしたという訳だ。
このX-typeに今年から待望のステーションワゴンが登場した。その名もX-typeエステート。
近年は欧州においてステーションワゴンが都市生活者層を中心に売れているらしく、ジャガーはその手の需要を取り込むべく開発したらしい。
外観
リアエンド以外はセダンと共通。リアエンドの造形は上品で、生活臭の全くない都市生活者向けのデザインだと感じられる。
エレガントで知的な曲線美を持つジャガーの遺伝子をしっかり受け継ぐモダンでクラシカルなリアエンドだ。
ハッチ部分は非常に実用的だが、ルーフ近くまで荷物をいつ持つんで走りたくない気分になる。それぐらい優雅さが醸し出されているのだ。
デザインとしてのエステートを楽しむべきだと私は思う。これはA4や156スポーツワゴンにも共通の項目だ。
筆者はこの車で表参道に行きたくなった。ハッチ部分に可愛い子犬をのせて。
女性を乗せるなら、少し年増で、バブル期の不動産屋に勤めていたかの様な女性がに合っている。
ボディカラーに黒を選べばフォーマルでも全く違和感がない。カジュアルさとフォーマルを非常に高い次元で両立させているとも思う。
室内
ホワイト/ベージュ系の内装をあしらった車に試乗したが、これが中々いい。安くても英国のテイストをぷんぷん感じさせてくれる。
よく見るとプラスチックな部品が多用されているんだけど、色使い、見せ方がうまい性か安っぽさを感じさせない。
イギリス的調度感覚を巧く低コストに少しライトにまとめたという所だろうか。
パネルに奢られた本木目パネルは美しかった。やはり木目のパネルは正統派のブランド車にはに合うという事だろう。
ドライビングポジションの調整についても、ドイツ車とほぼ同じように設定出来る。まあ、グローバリゼーションの元に、機能では似通って来ているのだ。
さあ、ついに走り出してみると...
ドライビングポジションを決め手から、数分間暖気、ジャガー特有のJゲートなるJ字型のATをDレンジに入れてスタート。
まず始めに気に入ったのは、テールから心地良く響く排気音が上品ながらアソビ心を感じさせるという、巧みな雰囲気の演出だ。
しなやかジャガーテイスト
乗り心地は、以前にX-typeのFFモデルに乗った時の印象よりも、足回りがよりしなやかにセッティングされているようで、フラットライド感が強い。
特に目地や段差を超えるときのショックのいなしにはジャガー風味を十分に感じられる。基本設計に定評のある欧州フォードのモンデオをベースに作られている故、ボディーの剛性は高いのだろうが、ドイツ車の様な堅さは無い。柔らかく大きくストロークする印象だ。
エンジンフィールはジェントル!
ブロックをフォードと共用する、V6としては小さめの2.1Lエンジンは相変わらず上質。回転フィールは上品それと同時にドライバーを高揚する要素も持っている。但しあくまでもジェントルに...という注釈付きではあるが。
都内の走行においては低速トルクも十分で不満は無い。唯一の問題は、気持いいエンジンなのだが、少々燃費が悪い事ぐらいか。
ジャガートラクション4と名付けられた4WDもラインナップされて入るが、私個人として都内での走行はFFベースの物で十分であると感じられる。4駆より重量が軽い分明らかに軽快だ。ステアリングフィールが軽快なのだが、アルファの様な敏感なセッティングでないので、ゆったり流すのが楽しいと思う。ただし、決してだるいハンドリングではない。
世界の大手自動車メーカーがこぞってやってる”車のブランド品作り”だが、筆者は最近はこれはこれで面白いしユーザーにとってのメリットもあると思えるようになってきた。400万円台で買う事の出来る新車のジャガーなんて一昔前にはあり得なかった訳で、スケールメリットが良い方向に作用していると思うし、エントリーモデル、ミドルレンジ、ハイエンドという理想的な流れを形成する事が出来る訳だ。
エントリーモデルだからといって、安かろう悪かろうというのは過酷な競争の中では通用しない。各ブランドの”らしさ”を失わずに、安くても高級感を演出する方法を大まじめに考えている、それが大手メーカー傘下のブランド外車の商品開発力の源と考えられる。
そして、日本車には一部の車種を覗いて存在しない、崇高なブランドネームのバリューには恐れ入る。
アルミホイルを付けて...
但し一言いいたいのは、都市生活者の立場から見て一番ヴァリューフォーマネーである、ベーシックグレードには何故かアルミホイールで無く、ホイルキャップが標準装備という点である。価格を抑えるという目論みもあるのかもしれないがもうひと頑張りして欲しかった。
ここが残念。ナビは要らないが、アルミは欲しかった。
それでもこのジャガーは非常に好印象を受けた。英国正統派のテイストをきちんと持つ、都市生活者に最適なスタイリッシュブランド製ワゴンであり、飽きのこない、古くなればなるだけ良さそうな、ありがたい車。
そしてジャガーの伝統に興味が無い人にも訴えかけてくる、デザインの勝利を感じさせてくれる車であった。
Posted: 土 - 9 月 17, 2005 at 04:55 午後
待望のジャガーのワゴンは都市生活者向けか?...(X-type
エステート)
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