LOHAS商標の価値とは?


...ヒト・モノ・コトがこの言葉を中心に動き回るマーケットが見えて来たから今回の行動になったのだとは、余程のバカでもなければすぐ理解出来るだろう。

LOHAS(ロハス)とは何か?巷で騒がれている言葉であるが、語源を正確に言える人は明らかに少数派であろう。
今回は、三井物産によるLOHASの商標権管理 の話題と、その価値について筆者なりに考えてみたい。

この言葉、およその場合、ファッションビジネスで用いられる様な、スタイルやテイスト等の感覚的キーワードの様な捉え方をしている人が多いのではないだろうか。当初、実は筆者もその口であった。正確にはLifestyles Of Health And Sustainability で、「健康や持続性を重視するライフスタイル」という意味だ。少々抽象的な印象を受ける、ある程度の幅を持つ言葉であろう。

具体的な例の一つとしては、有機農法などもこの範疇に入る。オーガニックで生産された農産物は、生産性、品質や味という要素を抜きにすれば、確かに地球には優しい考え方であり、理想的で崇高な考え方であるという事は疑いの余地が無いと思う。

近年のこのLOHASムーブメントは玉石混在の様相を呈して来ている。何でもかんでもLOHASと絡めればブレイクする様な風潮が見え隠れして来ていた。何でもかんでも、LOHASという言葉を引っ付ければイケテル様な感じになってきた。
実態がよくわからないまま、オシャレさを演出する企業や、新しいムーブメントの先取りをしたいような一派の船頭により実態の判りにくい謎の一つになってしまったように思える。前述したオーガニック農法の中の、理想は高いが商品価値としては疑問な物も、この”魔法の囁き”で実態が見えにくくなる様な事もあった。

つまり、LOHASは商業のための旬なマーケティング用語の一つになってきた。このキーワードと絡めて一儲けしようとする人達の錦の御旗化しているように思う。

とどめに今回の三井物産の動き。ヒト・モノ・コトがこの言葉を中心に動き回るマーケットが見えて来たから今回の行動になったのだとは余程のバカでもなければすぐ理解出来るだろう。さすがに物産会社らしい目ざとさである。
LOHASのお墨付きがあれば、それが実態が判りにくい効果を想起させる様な物になったりしないのかが気にかかる所である。

この行動を見て直感的に思い出した事がある。阪神優勝の商標登録が問題になった時の事例だ。

どういう事かと言うと、数年前阪神タイガースが十数年ぶりに優勝した年の出来事で、阪神優勝を球団以外の個人が取得していたのだ。その年実際にタイガースが優勝を決めると、この問題が大きく取りあげられた。その後和解したようだが、「人が群がりお金が発生しそうだから名前をとっちゃえ」という行動である。これは商行為としては特に問題はないのであろうが、あまりにも一個人や会社がコントロールするには阪神球団はパブリック過ぎる存在であった。それを独り占めしようとして失敗したのである。

話を戻すと、LOHASは商業のキーワードになった事ははっきりした。これは逆説的ではあるが、商業LOHASが成立する事を暗示していると思う。ロハスにまじめに取り組んでいる人達以外の、お金の香りに敏感な、勝ち馬に乗るために大挙して押し寄せるビジネスマンに向けてLOHAS印を許可するというビジネスだとしたら、どういう方向にむかうのか、これはこれで要注目だ。

長々と書いたものの、どうにもLOHASと、商標権という権利ビジネスとのマッチングは外見上あまり良くないように見えるのだが、皆さんは如何お考えだろうか?

Posted: 火 - 12 月 20, 2005 at 02:04 午前          

LOHAS商標の価値とは?
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