キンタ・ド・カルモのデイリーユース ドン・マルティーニョに再会
その名はラテンっぽく「ドン・マルティーニョ」以前はよく飲んだがものだが、ここのところ、てんで語無沙汰な銘柄であったこのワインを形容すると、暖かいぬくもりがあり、居心地はよく仕立てはいいが、超高級ではないプチホテル、とでも表現しておくべきワインだろうか。
...国内のポルトガルワインのプレゼンスは低く、各インポーターの努力にもかかわらず日本のワインショップやワインコーナーにはポルトガル産のワインが(ポート、マデイラを除いて)あまりにも少ない。
...尖った所がなく、飲みやすく、アレンテージョの伝統的手法を新たな資本投入による最新テクノロジー、ラフィットの卓越したマーケティングに乗せて自己主張し、それでいて価格がリーズナブルなポルトガルワイン、それがドンマルティーニョの持ち味だと私は思うのだ。
唐突だが、今回取り上げるワイン、筆者にとっては妙に懐かしい感じがする。私が密かに愛好するポルトガルもので、キンタドカルモというラフィットファミリーの所有するワイナリーのドメーヌワインである。その名はラテンっぽく「ドン・マルティーニョ」以前はよく飲んだがものだが、ここのところ、てんで語無沙汰な銘柄であったこのワインを形容すると、暖かいぬくもりがあり、居心地はよく仕立てはいいが、超高級ではないプチホテル、とでも表現しておくべきワインだろうか。再開はあまりにも突然。国内のポルトガルワインのプレゼンスは低く、各インポーターの努力にもかかわらず日本のワインショップやワインコーナーにはポルトガル産のワインが(ポート、マデイラを除いて)あまりにも少ない。ビジネスとしてみたらこれがしごく当たり前なことで、現状では知名度に欠ける同国産のワインは陳列のスペースファクターから見ても不利であろう。大型量販店にてところが、有楽町ビッグカメラの酒コーナーにはこれが堂々と陳列されていたのだ。ビンテージは2003年。
お値段1480円。これはユーロ高の状況においてはかなり健闘している価格であろう。輸入元は株式会社ファインズ
。以前は確かサントリーもこのワイナリーのものはインポートしていたが、輸入元が変わったのか、新しく参入したのかは定かではない。
五本の矢をあしらったラフィットの紋章。ラフィットが目をつけたということはやはり有望なワインナリーであるといえるのだろう。品質と個性の両立うんちくもそこそこに、早速栓を抜いてみる。グラスに注ぐ時にわかるのは少しどちらかというとドロッとした独特の粘りを感じる。」最初のアタックは強めのアルコール感、これはヨーロッパのブドウの当たり年たる、2003年特有のパワーだろうか。続いて、柔らかく、まるみがかった甘みは、ポルトガル在来種である、トウリガナシオナールの旨味。口の中に程よい時間ためて花で香りをかぐと、少し地味だけど、よく見るとすごいいい女性のような、奥深い味である。そこはまだ見ぬにアレンテージョ地方のワインづくりが想像できてくるようだ。これ、ポルトものが初めてな女性なんかにも私は自信を持ってお勧めしたい。食事はやっぱり肉料理がお勧め。ハンバーグ南下に合わせてもいいし、ビーフを上質な岩塩とオリーブオイルで焼いたものなんかにもこのまろやかな甘みはマッチすると思う。いわば原始的なものが合いそうだ。尖った所がなく、飲みやすく、アレンテージョの伝統的手法を新たな資本投入による最新テクノロジー、ラフィットの卓越したマーケティングに乗せて自己主張し、それでいて価格がリーズナブルなポルトガルワイン、それがドンマルティーニョの持ち味だと私は思うのだ。さりげなく、でも配慮の行き届いた丁寧なワイン。こんな素敵なワインを生み出すワイナリーを手に入れるなんて、ラフィットとは素晴らしき繊細なセンスも持ち合わせた存在である。皆さんももし見かけたらおためしあれ。フランスとは一味も二味も違う、どこかレトロさも感じることができる、ポルトものの世界を。 参考リンク 輸入元 株式会社ファインズ http://www.fwines.co.jp/
Posted: 水 - 10 月 17, 2007 at 12:50 午前
キンタ・ド・カルモのデイリーユース ドン・マルティーニョに再会
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