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第61回余白句会記録
日時
2005・10・10(月・祝)
場所  
吉祥寺本町コミュニティーセンター
参加者
井川博年(騒々子) 有働薫(みなと) 小長谷清実(裏長屋) 柴田千晶(千晶)  清水昶(昶) 清水哲男(赤帆) 辻憲(銅羅) 土肥あき子(あき子) 三宅やよい(やよい) 八木忠栄(蝉息) 八木幹夫(山羊)
欠席者
国井克彦(裏通) 中上哲夫(ズボン堂)投句あり。
小沢信男(巷児) 多田道太郎(道草) 木坂涼(紙子) 白川宗道(宗道) アーサー・ビナード(ペダル) 投句なし。
ゲスト
岡本敬三
兼題
月・胡桃・アイロン・穴
選句
持点 天◎3点×1 地○2点×2 人△1点×3 計10点
注)出席者のみ選

アイロンの湯気生きものの臭い立つ 山羊 みなと◎ 裏長屋◎ あき子◎ 銅羅○ 千晶○ 13点
秋刀魚買う心の穴はさておいて 裏通 赤帆◎ 山羊◎ みなと○ 蝉息○ 銅羅△ やよい△ 12点
アイロンの前では正座秋日和 あき子 騒々子◎ 赤帆○ 銅羅○ 敬三○ 山羊△ 10点
大穴になって涼しき馬の顔 銅羅 やよい◎ 昶○ 蝉息○ 裏長屋△ 敬三△ 9点
透明の定規重ねている月夜 やよい あき子○ 敬三○ みなと△ 昶△ 赤帆△ 7点
穴堀が穴掘って去る月夜かな ズボン堂 裏長屋○ 昶△ 銅羅△ あき子△ 蝉息△ 敬三△ 7点
佳作A とりあえず妻を残して蛇穴へ やよい 千晶◎ 赤帆○ 敬三△ 6点
とろろ汁アイロン跡の畳など 敬三 蝉息◎ 裏長屋△ 赤帆△ 山羊△ 6点
老いてゆく胡桃ころころたなごころ 赤帆 銅羅◎ 裏長屋○ 5点
胡桃から声が聞こえる午睡かな 裏長屋 千晶◎ 蝉息△ 4点
月白や脱ぎすてられた靴がすき 裏長屋 騒々子○ 敬三○ 4点
満月や笑ふことなきけものの眼 銅羅 あき子○ 山羊○ 4点
象の耳だらんと垂れる月夜かな ズボン堂 みなと○ 昶○ 4点
コスモスや井之頭竪穴住居跡 赤帆 昶◎ 3点
ちんちろやアイロンぶらさげ兄貴佇つ 蝉息 やよい○ 千晶△ 3点
月の雲どぶ板通り穴だらけ 蝉息 やよい○ あき子△ 3点
へび穴に入るひと穴を見る不思議 敬三 山羊○ 騒々子△
佳作B 紙の月ぺなぺなのぼる敬老日 赤帆 騒々子○ 2点
月冴えて女にいくつ鈎ホック あき子 やよい△ 山羊△ 2点
青胡桃たんこぶつけて怒鳴りあう 山羊 みなと△ 赤帆△ 2点
滑り軽き父のアイロン銀河濃し 千晶 銅羅△ 蝉息△ 2点
新雪のごとくアイロン掛けのシャツ 銅羅 あき子△ 1点
月白し蝶形骨の羽搏きさう 千晶 みなと△ 1点
海見ゆるシルバーシートに鬼胡桃 銅羅 千晶△ 1点
胡桃転がり重心の定まらぬ あき子 騒々子△ 1点
とりあえずハンマー片手の胡桃かな 敬三 騒々子△ 1点
直立の樹木の声や星月夜 ズボン堂 昶△ 1点
胡桃有りアイロン有りの独居かな 裏通 敬三△ 1点
食いつづけまだ止められぬ豆名月 山羊 裏長屋△ 1点
月の夜犬が詩的に吠えている 裏通 やよい△ 1点
遺影吊りし紐伸びてをり穴まどひ 千晶    
妙齢の死体の脇の胡桃かな ズボン堂    
穴掘りに精出す男赤のまま 騒々子    
蓮の穴いくら数えても八つ? 騒々子    
秋の空にも潜んでいる落とし穴 蝉息    
火山礫の胡桃の底の菓子工場 千晶    
アイロンを掛けて妹更衣    
十六夜の月を見上げて独酌す    
穴に入る蛇のシッポに挨拶を 裏長屋    
信濃路の女将が割るや姫胡桃    
有珠山の火の穴のぞく通草蔓 山羊    
アイロンの調子の悪く柚子は実に 赤帆    
十五夜のお月様ねとみんなの目 やよい    
アイロンの傍らになぜカマドウマ 裏長屋    
半月や道路補修のわきの穴 みなと    
小泉もカンザキもキライ胡桃喰ふ 裏通    
犬小屋に月の人ありシャッター切る 敬三    
ようやくに肉体ほろぶ胡桃割る みなと    
境内で遊ぶ子覗くや蝉の穴    
スチームアイロン ハドソン川は秋 みなと    
秋天を穴のあくほど見てをりぬ あき子    
鬼胡桃樹の下陰に車止めて みなと    
月天心漱石先生千鳥足 蝉息    
南京は城壁の街胡桃割る やよい    
アイロン掛け燕も巣立ちに忙しや 騒々子    
ノリ弁の竹輪の穴に秋の風 騒々子    

◆ 総合得点ランキング ◆

1 八木幹夫 山羊 16点 アイロンの湯気生きものの臭い立つ   13点
青胡桃たんこぶつけて怒鳴りあう    2点
食いつづけまだ止められぬ豆名月    1点
有珠山の火の穴のぞく通草蔓
2 辻憲 銅羅 15点 大穴になって涼しき馬の顔       9点
満月や笑ふことなきけものの眼     4点
新雪のごとくアイロン掛けのシャツ   1点
海見ゆるシルバーシートに鬼胡桃    1点
3 国井克彦 裏通 14点 秋刀魚買う心の穴はさておいて     12点
胡桃有りアイロン有りの独居かな    1点
月の夜犬が詩的に吠えている      1点
小泉もカンザキもキライ胡桃喰ふ
4 三宅やよい やよい 13点 透明の定規重ねている月夜       7点
とりあえず妻を残して蛇穴へ      6点
十五夜のお月様ねとみんなの目
南京は城壁の街胡桃割る
4 土肥あき子 あき子 13点 アイロンの前では正座秋日和      10点
月冴えて女にいくつ鈎ホック      2点
胡桃転がり重心の定まらぬ       1点
秋天を穴のあくほど見てをりぬ
6 中上哲夫 ズボン堂 12点 穴堀が穴掘って去る月夜かな      7点
象の耳だらんと垂れる月夜かな     4点
直立の樹木の声や星月夜        1点
妙齢の死体の脇の胡桃かな
7 清水哲男 赤帆 10点 老いてゆく胡桃ころころたなごころ   5点
コスモスや井之頭竪穴住居跡      3点
紙の月ぺなぺなのぼる敬老日      2点
アイロンの調子の悪く柚子は実に
7 岡本敬三 敬三 10点 とろろ汁アイロン跡の畳など      6点
へび穴に入るひと穴を見る不思議    3点
とりあえずハンマー片手の胡桃かな   1点
犬小屋に月の人ありシャッター切る
9 小長谷清実 裏長屋 8点 胡桃から声が聞こえる午睡かな     4点
月白や脱ぎすてられた靴がすき     4点
穴に入る蛇のシッポに挨拶を
アイロンの傍らになぜカマドウマ
10 八木忠栄 蝉息 6点 ちんちろやアイロンぶらさげ兄貴佇つ  3点
月の雲どぶ板通り穴だらけ       3点
秋の空にも潜んでいる落とし穴
月天心漱石先生千鳥足
11 柴田千晶 千晶 3点 滑り軽き父のアイロン銀河濃し     2点
月白し蝶形骨の羽搏きさう       1点
遺影吊りし紐伸びてをり穴まどひ
火山礫の胡桃の底の菓子工場
12 有働薫 みなと   半月や道路補修のわきの穴
ようやくに肉体ほろぶ胡桃割る
スチームアイロン ハドソン川は秋
鬼胡桃樹の下陰に車止めて
12 井川博年 騒々子   穴掘りに精出す男赤のまま
蓮の穴いくら数えても八つ?
アイロン掛け燕も巣立ちに忙しや
ノリ弁の竹輪の穴に秋の風
12 清水昶   アイロンを掛けて妹更衣
十六夜の月を見上げて独酌す
信濃路の女将が割るや姫胡桃
境内で遊ぶ子覗くや蝉の穴

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