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第58回余白句会記録
日時
2005・4・16(土)
場所  
井の頭自然文化園「童心居」
参加者
井川博年(騒々子) 有働薫(みなと) 小長谷清実(裏長屋)  清水昶(昶) 清水哲男(赤帆) 白川宗道(宗道) 辻憲(銅羅) 土肥あき子(あき子) 三宅やよい(やよい) 八木幹夫(山羊)
欠席者
国井克彦(裏通) 中上哲夫(ズボン堂) 八木忠栄(蝉息) 投句あり。
小沢信男(巷児) 多田道太郎(道草) 木坂涼(紙子) アーサー・ビナード(ペダル) 投句なし。
ゲスト
奥坂まや(まや) 今井聖(沖仲仕) 柴田千晶(千晶)
兼題
煙突・小鮎・雁風呂・耕人
選句
持点 天◎3点×1 地○2点×2 人△1点×3 計10点
注)出席者のみ選

雁風呂や生木のやうな父の臑 千晶 昶◎ 沖仲仕○ あき子○ まや△ 裏長屋△ 宗道△ 銅羅△ 11点
煙突があったところに春の雲 あき子 まや◎ 沖仲仕○ 銅羅○ 山羊○ 宗道△ 10点
陽炎や煙突まげてやわらかく 山羊 裏長屋◎ 銅羅◎ 千晶○ 赤帆△ 9点
耕人に道問いたれば饒舌に 赤帆 千晶◎ 騒々子○ 宗道○ 沖仲仕△ 8点
椿咲く煙突の数いつも違ふ まや あき子◎ 沖仲仕◎ 赤帆△ 7点
殉教の島の男の耕せり 宗道 騒々子○ 昶○ あき子○ みなと△ 7点
佳作A 写真よりはみだす煙突も囀りも やよい 赤帆◎ 裏長屋○ あき子△ 6点
春の宵煙突ずんずん伸び放題 蝉息 赤帆○ 銅羅○ 千晶△ 沖仲仕△ 6点
下校のチャイム見ゆる限りの耕人に 沖仲仕 やよい◎ みなと○ 5点
雁の風呂明日より止り木なき海へ 山羊 みなと◎ 赤帆○ 5点
煙突のでくのばう佳し陽炎へり まや 山羊◎ やよい△ 沖仲仕△ 5点
花の冷え人焼く煙突その高さ 蝉息 宗道◎ 騒々子△ 昶△ 5点
永き日を煙突のぼる蜘蛛男 ズボン堂 みなと○ まや○ 4点
不良にもなるかもしれぬ小鮎かな ズボン堂 やよい○ 山羊△ 裏長屋△ 4点
六郷川の贋耕人や鳥交る 千晶 騒々子◎ 3点
春なれや煙突たたき煤おとす みなと 山羊○ 騒々子△ 3点
黄昏はまづ耕人の横顔に あき子 やよい○ 昶△ 3点
雁風呂や踏んで沈める底の板 やよい 宗道△ あき子△ 千晶△ 3点
佳作B 夏浅しおばけ煙突在りし日よ 裏通 裏長屋○ 2点
清流に光りとなりて鮎上る 宗道○ 2点
つちふるや炭鉱節の煙突に 赤帆 昶○ 2点
煙突の文字の吉野湯桜色 裏通 千晶○ 2点
煙突に追ひかけられし月朧 千晶 まや○ 2点
耕して雲の高さとなりゐたり 宗道 銅羅△ やよい△ 2点
満月や煙突男のシルエット 銅羅 騒々子△ 1点
瀬渉りの脛に小鮎のぶつかり来 沖仲仕 千晶△ 1点
耕牛も北狩野村も今は失せ 裏長屋 みなと△ 1点
豪快に溢れ雁風呂一番湯 あき子 まや△ 1点
煙突の残れる町や木瓜の花 裏長屋 昶△ 1点
跳ね上がる小鮎肉食馬入川 山羊 みなと△ 1点
煙突に吠える犬いて花曇り 騒々子 山羊△ 1点
岩陰に帽子を掴み小鮎追う やよい 赤帆△ 1点
学問を捨て父耕人の道歩く 山羊△ 1点
雁風呂や幾星霜の猿のかほ 銅羅 裏長屋△ 1点
不揃ひな煙突に春一律に 蝉息 あき子△ 1点
若鮎の光となりてのぼりけり 宗道 銅羅△ 1点
雁風呂に美少女入れる波の音 まや△ 1点
若鮎を放つ日過ぎて職を辞す 裏長屋 やよい△ 1点
選外 雁風呂に妖しき乳房浮き沈み 蝉息    
永遠のごとき煙突ある日無し まや    
昭和いろいろお化け煙突雁供養 宗道    
小鮎とは蘊蓄多きものらしき あき子    
ほろほろと小鮎瀬伝い影伝い 赤帆    
少年は愛す蛙と煙突と まや    
残りたる命はほんの小鮎ほど ズボン堂    
掌に小鮎の匂ひ夜のバスタブ 千晶    
銭湯の煙突の空鳥雲へ    
雁風呂や死人揚がりし北の浜 騒々子    
同郷の犬の眠りに小鮎跳ね 銅羅    
春風や煙突昔の方を向く 裏通    
耕人や俯けば土仰げば山 騒々子    
耕人やひさしの脇にロゴ「ヤンマー」 みなと    
耕人になりたしなってはみたけれど 山羊    
  横須賀吟行
三笠には煙突ふたつ春がすみ
みなと    
天に向け光るが如き小鮎かな 裏通    
どうにもならないことはどうにもならないよ小鮎よ ズボン堂    
雁風呂や独り身なりきわが伯母は みなと    
つばくらや大煙突の最後の日 沖仲仕    
耕人や小学生見て雲を見て やよい    
耕人の分け入る先は虫の国 銅羅    
しんしんと祖母の雁風呂物語 赤帆    
雁風呂を焚く火戦火となりゆけり 沖仲仕    
雁供養さらば劇団「ほかいびと」 裏長屋    
雁風呂や寡婦ばかりのかもめ村 騒々子    

◆ 総合得点ランキング ◆

1 柴田千晶 千晶 16点 雁風呂や生木のやうな父の臑         11点
六郷川の贋耕人や鳥交る            3点
煙突に追ひかけられし月朧           2点
掌に小鮎の匂ひ夜のバスタブ
2 八木幹夫 山羊 15点 陽炎や煙突まげてやわらかく          9点
雁の風呂明日より止り木なき海へ        5点
跳ね上がる小鮎肉食馬入川           1点
耕人になりたしなってはみたけれど
3 土肥あき子 あき子 14点 煙突があったところに春の雲         10点
黄昏はまづ耕人の横顔に            3点
豪快に溢れ雁風呂一番湯            1点
小鮎とは蘊蓄多きものらしき
4 奥坂まや まや 12点 椿咲く煙突の数いつも違ふ           7点
煙突のでくのばう佳し陽炎へり         5点
永遠のごとき煙突ある日無し
少年は愛す蛙と煙突と
4 八木忠栄 蝉息 12点 春の宵煙突ずんずん伸び放題          6点
花の冷え人焼く煙突その高さ          5点
不揃ひな煙突に春一律に            1点
雁風呂に妖しき乳房浮き沈み
6 清水哲男 赤帆 10点 耕人に道問いたれば饒舌に           8点
つちふるや炭鉱節の煙突に           2点
ほろほろと小鮎瀬伝い影伝い
しんしんと祖母の雁風呂物語
6 白川宗道 宗道 10点 殉教の島の男の耕せり             7点
耕して雲の高さとなりゐたり          2点
若鮎の光となりてのぼりけり          1点
昭和いろいろお化け煙突雁供養
6 三宅やよい やよい 10点 写真よりはみだす煙突も囀りも         6点
雁風呂や踏んで沈める底の板          3点
岩陰に帽子を掴み小鮎追う           1点
耕人や小学生見て雲を見て
9 中上哲夫 ズボン堂 8点 永き日を煙突のぼる蜘蛛男           4点
不良にもなるかもしれぬ小鮎かな        4点
残りたる命はほんの小鮎ほど
どうにもならないことはどうにもならないよ小鮎よ
10 今井聖 沖仲仕 6点 下校のチャイム見ゆる限りの耕人に       5点
瀬渉りの脛に小鮎のぶつかり来         1点
つばくらや大煙突の最後の日
雁風呂を焚く火戦火となりゆけり
11 清水昶 4点 清流に光りとなりて鮎上る           2点
学問を捨て父耕人の道歩く           1点
雁風呂に美少女入れる波の音          1点
銭湯の煙突の空鳥雲へ
12 国井克彦 裏通 4点 夏浅しおばけ煙突在りし日よ          2点
煙突の文字の吉野湯桜色            2点
春風や煙突昔の方を向く
天に向け光るが如き小鮎かな
13 有働薫 みなと 3点 春なれや煙突たたき煤おとす          3点
耕人やひさしの脇にロゴ「ヤンマー」
 横須賀吟行
三笠には煙突ふたつ春がすみ
雁風呂や独り身なりきわが伯母は
13 小長谷清実 裏長屋 3点 耕牛も北狩野村も今は失せ           1点
煙突の残れる町や木瓜の花           1点
若鮎を放つ日過ぎて職を辞す          1点
雁供養さらば劇団「ほかいびと」
15 辻憲 銅羅 2点 満月や煙突男のシルエット           1点
雁風呂や幾星霜の猿のかほ           1点
同郷の犬の眠りに小鮎跳ね
耕人の分け入る先は虫の国
16 井川博年 騒々子 1点 煙突に吠える犬いて花曇り           1点
雁風呂や死人揚がりし北の浜
耕人や俯けば土仰げば山
雁風呂や寡婦ばかりのかもめ村

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