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第48回余白句会記録
日時
2002・12・7(土)
場所  
井の頭自然文化園「童心居」
参加者
小沢信男(巷児)
井川博年(騒々子) 有働薫(みなと)  小長谷清実(裏長屋) 清水昶(甲斐) 清水哲男(赤帆) 白川宗道(宗道) 土肥あき子(あき子) 八木忠栄(蝉息)  八木幹夫(山羊)
欠席者
国井克彦(裏通) 中上哲夫(ズボン堂)投句あり。
アーサー・ビナード(ペダル) 木坂涼(紙子) 多田道太郎(道草) 谷川俊太郎(俊水)投句なし。
ゲスト
池田澄子(澄子) 石井隆司(隆司) 亀岡大助(太郎)
兼題
狂い咲(帰り花)・冬麗(冬うらら)・屠蘇・忌/出題:みなと
選句
持点 天◎3点×1 地○2点×2 人△1点×3 計10点
注)出席者のみ選

母の忌や冬のあかりをみな点す 蝉息 騒◎ 宗◎ 太○ 巷△ 9点
地球儀のなかは空洞冬うらら あき子 蝉◎ 太◎ 澄○ 赤△ 9点
冬うらら我が娘が宿す動くもの 山羊 巷○ み○ 太○ 裏△ あ△ 8点
冬麗の日向へ一歩地蔵さま 蝉息 宗○ 山○ 甲△ 赤△ 裏△ 7点
冬うらら舟洗ひあげ漁夫やさし 蝉息 山◎ 隆○ 甲△ 太△ 7点
余生とはいつからのこと帰り花 裏通 隆◎ 甲○ 宗△ 蝉△ 7点
帰り花鳩の卵の残る鉢 太郎 甲◎ 赤◎ あ△ 7点
佳作A 濁り酒の上澄み今日も誰かの忌 澄子 巷◎ 裏○ 宗△ 6点
中年や薄日のなかの返り花 隆司 裏◎ 甲○ 宗△ 6点
屠蘇散がオマケの味醂買うか否か 澄子 赤○ 隆○ 騒△ 5点
屠蘇汲めば廊下の奥にまた立つ影 巷児 あ○ 澄△ 隆△ 4点
屠蘇酌んで凶状持ちの裔なりき 赤帆 巷○ 蝉○ 4点
休日のチチンプイプイ冬うらら 太郎 あ◎ 蝉△ 4点
鮟鱇鍋忌中のひとり遅れ来て 隆司 澄◎ 山△ 4点
新千鳥街抜け墓地までの冬うらら 宗道 み○ 裏○ 4点
佳作B そういえばあの生垣に返り花 山羊 騒○ 隆△ 3点
すみません冬麗にしてまだ案山子 赤帆 あ○ 隆△ 3点
貨物船海をはみ出て茫々と 山羊 み◎ 3点
猫の子と空を見てをり冬麗 ズボン堂 あ△ 赤△ 太△ 3点
佳作B 影まるき草木塔に返り花 山羊 騒○ 2点
雑踏やクリスマス忌ということも 赤帆 澄○ 2点
冬うらら下駄の歯の泥じゃまくさい ズボン堂 蝉△ 山△ 2点
冬麗や尺八流す部室かな 甲斐 騒△ み△ 2点
北風やハングルに似た忌中札 巷児 蝉○ 2点
母の忌や角を曲がれば冬の風 裏通 宗○ 2点
透きとほる眸カフカ忌の頼信紙 甲斐 赤○ 2点
冬麗や一村百戸海騒ぐ 裏通 山○ 2点
帰り花水平線を恋しがる あき子 み△ 太△ 2点
佳作C 妻なりしひとの回忌や帰り花 巷児 み△ 1点
なんとなく数う隣家の返り花 澄子 甲△ 1点
屠蘇汲むやつれてくるひとまだないの みなと 巷△ 1点
デパートの屋上ぶらぶら冬うらら 騒々子 澄△ 1点
沖合で軍艦嗤ふ冬うらら 蝉息 巷△ 1点
冬麗や逆立つ忌野清志郎 みなと 山△ 1点
倫敦の友のメールや漱石忌 裏長屋 騒△ 1点
屠蘇気分お伝の墓をひとめぐり 甲斐 裏△ 1点
人の世のひとあたたかし屠蘇を酌む 隆司 澄△ 1点
選外 貨物船繋がれしまま冬うらら 騒々子    
冬麗いっそなろうか俳人に ズボン堂    
井戸漕げば少し間のあり一葉忌 あき子    
返り花草原輝く青年期 甲斐    
東京の昼の長きよ漱石忌 騒々子    
返り花つつじはピンク一女あり みなと    
屠蘇祝う子も一人去り二人去り 騒々子    
返り花訪ねる蝶も花もなく 裏長屋    
屠蘇飲んで一茶もどきの句を遊ぶ 裏長屋    
冬麗の言の葉さがしづかれかな 澄子    
おでん種鍋に沈める漱石忌 宗道    
冬麗もうすっからかんのかんからさ ズボン堂    
森茉莉と昭和最後の屠蘇を酌む 宗道    
冬麗や鳥は並びてくれなゐに 隆司    
拉致に拉致おろかに重ね冬うらら 巷児    
屠蘇祝う棟梁の家は火の車 あき子    
冬うらら浮かぬ顔して猫過ぎる 裏長屋    
帰り花香りを出して朽ちにけり 裏通    
浸されて黄に染まりけり屠蘇の酒 みなと    
盛り塩にふと来し方を帰り花 宗道    

◆ 総合得点ランキング ◆

1 八木忠栄 蝉息 24点 母の忌や冬のあかりをみな点す    9点
冬麗の日向へ一歩地蔵さま      7点
冬うらら舟洗ひあげ漁夫やさし    7点
沖合で軍艦嗤ふ冬うらら       1点
2 八木幹夫 山羊 16点 冬うらら我が娘が宿す動くもの    8点
そういえばあの生垣に返り花     3点
貨物船海をはみ出て茫々と      3点
影まるき草木塔に返り花       2点
3 池田澄子 澄子 12点 濁り酒の上澄み今日も誰かの忌    6点
屠蘇散がオマケの味醂買うか否か   5点
なんとなく数う隣家の返り花     1点
冬麗の言の葉さがしづかれかな
4 亀岡大助 太郎 11点 帰り花鳩の卵の残る鉢        7点
休日のチチンプイプイ冬うらら    4点
4 石井隆司 隆司 11点 中年や薄日のなかの返り花      6点
鮟鱇鍋忌中のひとり遅れ来て     4点
人の世のひとあたたかし屠蘇を酌む  1点
冬麗や鳥は並びてくれなゐに
4 国井克彦 裏通 11点 余生とはいつからのこと帰り花    7点
母の忌や角を曲がれば冬の風     2点
冬麗や一村百戸海騒ぐ        2点
帰り花香りを出して朽ちにけり
4 土肥あき子 あき子 11点 地球儀のなかは空洞冬うらら     9点
帰り花水平線を恋しがる       2点
井戸漕げば少し間のあり一葉忌
屠蘇祝う棟梁の家は火の車
8 清水哲男 赤帆 9点 屠蘇酌んで凶状持ちの裔なりき    4点
すみません冬麗にしてまだ案山子   3点
雑踏やクリスマス忌ということも   2点
返り花猫背子供のジャンプなり
9 小沢信男 巷児 7点 屠蘇汲めば廊下の奥にまた立つ影   4点
北風やハングルに似た忌中札     2点
妻なりしひとの回忌や帰り花     1点
拉致に拉致おろかに重ね冬うらら
10 清水昶 甲斐 5点 冬麗や尺八流す部室かな       2点
透きとほる眸カフカ忌の頼信紙    2点
屠蘇気分お伝の墓をひとめぐり    1点
返り花草原輝く青年期
10 中上哲夫 ズボン堂 5点 猫の子と空を見てをり冬麗      3点
冬うらら下駄の歯の泥じゃまくさい  2点
冬麗いっそなろうか俳人に
冬麗もうすっからかんのかんからさ
12 白川宗道 宗道 4点 新千鳥街抜け墓地までの冬うらら   4点
おでん種鍋に沈める漱石忌
森茉莉と昭和最後の屠蘇を酌む
盛り塩にふと来し方を帰り花
13 有働薫 みなと 2点 屠蘇汲むやつれてくるひとまだないの 1点
冬麗や逆立つ忌野清志郎       1点
返り花つつじはピンク一女あり
浸されて黄に染まりけり屠蘇の酒
14 井川博年 騒々子 1点 デパートの屋上ぶらぶら冬うらら   1点
貨物船繋がれしまま冬うらら
東京の昼の長きよ漱石忌
屠蘇祝う子も一人去り二人去り
14 小長谷清実 裏長屋 1点 倫敦の友のメールや漱石忌      1点
返り花訪ねる蝶も花もなく
屠蘇飲んで一茶もどきの句を遊ぶ
冬うらら浮かぬ顔して猫過ぎる

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