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第45回余白句会記録
井川博年作成
日時
2002・2・10(日)
場所  
台東区浅草「台東区生涯学習センター」
参加者
小沢信男(巷児)
井川博年(騒々子) 有働薫(みなと) 木坂涼(紙子) 国井克彦(裏通)  小長谷清実(裏長屋) 清水昶(甲斐) 清水哲男(赤帆) 八木忠栄(蝉息) 八木幹夫(山羊)
今回より会員 土肥あき子(あき子)
欠席者
アーサー・ビナード(ペダル) 多田道太郎(道草) 中上哲夫(ズボン堂) 投句あり。
白川宗道(宗道) 谷川俊太郎(俊水) 投句なし。
兼題
春昼・シクラメン・麦踏(春) 戦争(無季)
選句
持点 天◎3点×1 地○2点×2 人△1点×3 計10点

父に問いたきことありて麦を踏む 蝉息 紙◎ 裏◎ 長○ 8点
麦を踏み残して父は上京す 甲斐 裏○ 長○ 騒△ 蝉△ あ△ 7点
野の花となれぬ悲しさシクラメン あき子 紙○ 蝉○ 巷△ 裏△ 6点
春を待つ真昼の百の時計かな 甲斐 巷○ 裏△ 蝉△ あ△ 5点
春昼やひとり暮らしが図書館に 裏通 騒◎ 赤△ 山△ 5点
戦争も携帯のなか春の都市(まち) 紙子 蝉◎ 井川○ 5点
麦踏や一両列車がすれ違う 紙子 あ◎ み△ 裏△ 5点
麦踏みのリズムをどこかにもっている 紙子 赤◎ 山△ あ△ 5点
眠りより覚め春昼の大鰻 あき子 巷○ 長◎ 5点
戦争や蛙は蛙の声で哭け 裏長屋 山◎ あ○ 5点
戦争映画の看板あがる雪降り出す 赤帆 巷◎ み○ 5点
佳作A シクラメンの葉陰にひそむ首の数 ペダル み○ 赤○ 4点
戦争旱魃それしかない空いかのぼり     巷児 赤○ 長△ 3点
麦踏や我も昨日の少国民 裏長屋 裏○ 山△ 3点
シクラメン手術のあとの少女かな 甲斐 み◎ 3点
麦踏や股間に暮るるもののあり  赤帆 山○ 巷△ 3点
春昼やライオン座でのひと眠り    裏長屋 騒○ み△ 3点
佳作B なんとなくリストラ模様シクラメン 騒々子 蝉○ 2点
ミイラ採りミイラとなりて時は春昼 道草 あ○ 2点
春昼や浜町森下いいおんな 裏通 赤△ 長△ 2点
春昼や駅通り越しすたすたと みなと 騒△ 長△ 2点
春昼やさて三叉路の辻征夫 赤帆 巷△ 蝉△ 2点
近寄ればまた遠ざかり麦を踏む あき子 紙○ 2点
麦を踏むいつしか地雷踏むまでは 巷児 山○ 2点
佳作C 勝者なき戦争の果て山眠る   甲斐 紙△ 1点
かたっぽの箸を違えて春の昼 山羊 み△ 1点
シクラメン鉢を回せばよそよそし ペダル 紙△ 1点
ほろ酔いの叔父の土産のシクラメン 赤帆 紙△ 1点
麦踏みの妻の体重ちょうどよし ペダル 赤△ 1点
麦踏めば野鼠走る風起こる ズボン堂 騒△ 1点
選外 戦争や一家総出で麦を踏む  蝉息    
戦場をまたいで赤き冬銀河 蝉息    
戦争と見紛うなかれ猫の恋 道草    
「戦争と平和」ナターシャの白い服 みなと    
戦争に水位あるらし春の泥 山羊    
麦踏まむ地雷空爆後の彼の地 山羊    
春泥や戦争ごっこ赤十字 巷児    
春真昼鳥もかよわぬ爆心地 巷児    
ある時は戦火の上を鳥帰る あき子    
餅焼いて戦争いまだ続きをり 騒々子    
せめて勝て戦争無き世の大試験 裏通    
春昼やテロの定義の移り変わり ペダル    
春昼や七十歳の恋談義 裏通    
春昼や長針短針どこにいる 紙子    
麦踏や人も歴史も遠ざかる 騒々子    
化け物とまぐわってをる春の昼 騒々子    
春昼や物売りの声遠く近く ズボン堂    
定年後舌が回らずシクラメン 道草    
ピアノ弾く子供掌を打つシクラメン 道草    
シクラメン病母の部屋のあたたかき みなと    
昨年のシクラメンの鉢干からびて みなと    
見て見てとしゃしゃり咲き出るシクラメン 山羊    
きみの嘘バレちゃってるよしシクラメン 蝉息    
シクラメン枯れ残しての逃避行 裏長屋    
ほとほとと麦踏む影や俳諧師 ズボン堂    
丹沢や今年も死なで麦を踏む ズボン堂    

◆ 総合得点ランキング ◆

1 清水昶 甲斐 16点 麦を踏み残して父は上京す       7 点
春を待つ真昼の百の時計かな      5 点
シクラメン手術のあとの少女かな    3 点
勝者なき戦争の果て山眠る       1 点
2 木阪涼 紙子 15点 麦踏や一両列車がすれ違う       5 点
麦踏みのリズムをどこかにもっている  5 点
戦争も携帯のなか春の都市       5 点
春昼や長針短針どこにいる
3 土肥あき子 あき子 13点 野の花となれぬ悲しさシクラメン    6 点
眠りより覚め春昼の大鰻        5 点
近寄ればまた遠ざかり麦を踏む     2 点
ある時は戦火の上を鳥帰る
4 清水哲男 赤帆 11点 戦争映画の看板あがる雪降り出す    5 点
麦踏や股間に暮るるもののあり     3 点
春昼やさて三叉路の辻征夫       2 点
ほろ酔いの叔父の土産のシクラメン   1 点
5 小長谷清実 裏長屋 11点 戦争や蛙は蛙の声で哭け        5 点
麦踏や我も昨日の少国民        3 点
春昼やライオン座でのひと眠り     3 点
シクラメン枯れ残しての逃避行
6 八木忠栄 蝉息 8点 父に問いたきことありて麦を踏む    8 点
戦争や一家総出で麦を踏む
戦場をまたいで赤き冬銀河
きみの嘘バレちゃってるよしシクラメン
7 国井克彦 裏通 7点 春昼やひとり暮らしが図書館に     5 点
春昼や浜町森下いいおんな       2 点
せめて勝て戦争無き世の大試験
春昼や七十歳の恋談義
8 アーサー・ビナード ペダル 6点 シクラメンの葉陰にひそむ首の数    4 点
シクラメン鉢を回せばよそよそし    1 点
麦踏みの妻の体重ちょうどよし     1 点
春昼やテロの定義の移り変わり
9 小沢信男 巷児 5点 戦争旱魃それしかない空いかのぼり   3 点
麦を踏むいつしか地雷踏むまでは    2 点
春泥や戦争ごっこ赤十字
春真昼鳥もかよわぬ爆心地
12 多田道太郎 道草 2点 ミイラ採りミイラとなりて時は春昼   2 点
戦争と見紛うなかれ猫の恋
定年後舌が回らずシクラメン
ピアノ弾く子供掌を打つシクラメン
10 有働薫 みなと 2点 春昼や駅通り越しすたすたと      2 点
「戦争と平和」ナターシャの白い服
シクラメン病母の部屋のあたたかき
昨年のシクラメンの鉢干からびて
11 井川博年 騒々子 2点 なんとなくリストラ模様シクラメン   2 点
餅焼いて戦争いまだ続きをり
麦踏や人も歴史も遠ざかる
化け物とまぐわってをる春の昼
13 中上哲夫 ズボン堂 1点 麦踏めば野鼠走る風起こる       1 点
春昼や物売りの声遠く近く
ほとほとと麦踏む影や俳諧師
丹沢や今年も死なで麦を踏む
14 八木幹夫 山羊 1点 かたっぽの箸を違えて春の昼      1 点
戦争に水位あるらし春の泥
麦踏まむ地雷空爆後の彼の地
見て見てとしゃしゃり咲き出るシクラメン

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