| 第45回余白句会記録 |
| 井川博年作成 |
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| 天 | 父に問いたきことありて麦を踏む | 蝉息 | 紙◎ 裏◎ 長○ | 8点 |
| 地 | 麦を踏み残して父は上京す | 甲斐 | 裏○ 長○ 騒△ 蝉△ あ△ | 7点 |
| 人 | 野の花となれぬ悲しさシクラメン | あき子 | 紙○ 蝉○ 巷△ 裏△ | 6点 |
| 客 | 春を待つ真昼の百の時計かな | 甲斐 | 巷○ 裏△ 蝉△ あ△ | 5点 |
| 〃 | 春昼やひとり暮らしが図書館に | 裏通 | 騒◎ 赤△ 山△ | 5点 |
| 〃 | 戦争も携帯のなか春の都市(まち) | 紙子 | 蝉◎ 井川○ | 5点 |
| 〃 | 麦踏や一両列車がすれ違う | 紙子 | あ◎ み△ 裏△ | 5点 |
| 〃 | 麦踏みのリズムをどこかにもっている | 紙子 | 赤◎ 山△ あ△ | 5点 |
| 〃 | 眠りより覚め春昼の大鰻 | あき子 | 巷○ 長◎ | 5点 |
| 〃 | 戦争や蛙は蛙の声で哭け | 裏長屋 | 山◎ あ○ | 5点 |
| 〃 | 戦争映画の看板あがる雪降り出す | 赤帆 | 巷◎ み○ | 5点 |
| 佳作A | シクラメンの葉陰にひそむ首の数 | ペダル | み○ 赤○ | 4点 |
| 〃 | 戦争旱魃それしかない空いかのぼり | 巷児 | 赤○ 長△ | 3点 |
| 〃 | 麦踏や我も昨日の少国民 | 裏長屋 | 裏○ 山△ | 3点 |
| 〃 | シクラメン手術のあとの少女かな | 甲斐 | み◎ | 3点 |
| 〃 | 麦踏や股間に暮るるもののあり | 赤帆 | 山○ 巷△ | 3点 |
| 〃 | 春昼やライオン座でのひと眠り | 裏長屋 | 騒○ み△ | 3点 |
| 佳作B | なんとなくリストラ模様シクラメン | 騒々子 | 蝉○ | 2点 |
| 〃 | ミイラ採りミイラとなりて時は春昼 | 道草 | あ○ | 2点 |
| 〃 | 春昼や浜町森下いいおんな | 裏通 | 赤△ 長△ | 2点 |
| 〃 | 春昼や駅通り越しすたすたと | みなと | 騒△ 長△ | 2点 |
| 〃 | 春昼やさて三叉路の辻征夫 | 赤帆 | 巷△ 蝉△ | 2点 |
| 〃 | 近寄ればまた遠ざかり麦を踏む | あき子 | 紙○ | 2点 |
| 〃 | 麦を踏むいつしか地雷踏むまでは | 巷児 | 山○ | 2点 |
| 佳作C | 勝者なき戦争の果て山眠る | 甲斐 | 紙△ | 1点 |
| 〃 | かたっぽの箸を違えて春の昼 | 山羊 | み△ | 1点 |
| 〃 | シクラメン鉢を回せばよそよそし | ペダル | 紙△ | 1点 |
| 〃 | ほろ酔いの叔父の土産のシクラメン | 赤帆 | 紙△ | 1点 |
| 〃 | 麦踏みの妻の体重ちょうどよし | ペダル | 赤△ | 1点 |
| 〃 | 麦踏めば野鼠走る風起こる | ズボン堂 | 騒△ | 1点 |
| 選外 | 戦争や一家総出で麦を踏む | 蝉息 | ||
| 〃 | 戦場をまたいで赤き冬銀河 | 蝉息 | ||
| 〃 | 戦争と見紛うなかれ猫の恋 | 道草 | ||
| 〃 | 「戦争と平和」ナターシャの白い服 | みなと | ||
| 〃 | 戦争に水位あるらし春の泥 | 山羊 | ||
| 〃 | 麦踏まむ地雷空爆後の彼の地 | 山羊 | ||
| 〃 | 春泥や戦争ごっこ赤十字 | 巷児 | ||
| 〃 | 春真昼鳥もかよわぬ爆心地 | 巷児 | ||
| 〃 | ある時は戦火の上を鳥帰る | あき子 | ||
| 〃 | 餅焼いて戦争いまだ続きをり | 騒々子 | ||
| 〃 | せめて勝て戦争無き世の大試験 | 裏通 | ||
| 〃 | 春昼やテロの定義の移り変わり | ペダル | ||
| 〃 | 春昼や七十歳の恋談義 | 裏通 | ||
| 〃 | 春昼や長針短針どこにいる | 紙子 | ||
| 〃 | 麦踏や人も歴史も遠ざかる | 騒々子 | ||
| 〃 | 化け物とまぐわってをる春の昼 | 騒々子 | ||
| 〃 | 春昼や物売りの声遠く近く | ズボン堂 | ||
| 〃 | 定年後舌が回らずシクラメン | 道草 | ||
| 〃 | ピアノ弾く子供掌を打つシクラメン | 道草 | ||
| 〃 | シクラメン病母の部屋のあたたかき | みなと | ||
| 〃 | 昨年のシクラメンの鉢干からびて | みなと | ||
| 〃 | 見て見てとしゃしゃり咲き出るシクラメン | 山羊 | ||
| 〃 | きみの嘘バレちゃってるよしシクラメン | 蝉息 | ||
| 〃 | シクラメン枯れ残しての逃避行 | 裏長屋 | ||
| 〃 | ほとほとと麦踏む影や俳諧師 | ズボン堂 | ||
| 〃 | 丹沢や今年も死なで麦を踏む | ズボン堂 |
◆ 総合得点ランキング ◆
| 1 | 清水昶 | 甲斐 | 16点 |
麦を踏み残して父は上京す 7 点 春を待つ真昼の百の時計かな 5 点 シクラメン手術のあとの少女かな 3 点 勝者なき戦争の果て山眠る 1 点 |
| 2 | 木阪涼 | 紙子 | 15点 |
麦踏や一両列車がすれ違う 5 点 麦踏みのリズムをどこかにもっている 5 点 戦争も携帯のなか春の都市 5 点 春昼や長針短針どこにいる |
| 3 | 土肥あき子 | あき子 | 13点 |
野の花となれぬ悲しさシクラメン 6 点 眠りより覚め春昼の大鰻 5 点 近寄ればまた遠ざかり麦を踏む 2 点 ある時は戦火の上を鳥帰る |
| 4 | 清水哲男 | 赤帆 | 11点 |
戦争映画の看板あがる雪降り出す 5 点 麦踏や股間に暮るるもののあり 3 点 春昼やさて三叉路の辻征夫 2 点 ほろ酔いの叔父の土産のシクラメン 1 点 |
| 5 | 小長谷清実 | 裏長屋 | 11点 |
戦争や蛙は蛙の声で哭け 5 点 麦踏や我も昨日の少国民 3 点 春昼やライオン座でのひと眠り 3 点 シクラメン枯れ残しての逃避行 |
| 6 | 八木忠栄 | 蝉息 | 8点 |
父に問いたきことありて麦を踏む 8 点 戦争や一家総出で麦を踏む 戦場をまたいで赤き冬銀河 きみの嘘バレちゃってるよしシクラメン |
| 7 | 国井克彦 | 裏通 | 7点 |
春昼やひとり暮らしが図書館に 5 点 春昼や浜町森下いいおんな 2 点 せめて勝て戦争無き世の大試験 春昼や七十歳の恋談義 |
| 8 | アーサー・ビナード | ペダル | 6点 |
シクラメンの葉陰にひそむ首の数 4 点 シクラメン鉢を回せばよそよそし 1 点 麦踏みの妻の体重ちょうどよし 1 点 春昼やテロの定義の移り変わり |
| 9 | 小沢信男 | 巷児 | 5点 |
戦争旱魃それしかない空いかのぼり 3 点 麦を踏むいつしか地雷踏むまでは 2 点 春泥や戦争ごっこ赤十字 春真昼鳥もかよわぬ爆心地 |
| 12 | 多田道太郎 | 道草 | 2点 |
ミイラ採りミイラとなりて時は春昼 2 点 戦争と見紛うなかれ猫の恋 定年後舌が回らずシクラメン ピアノ弾く子供掌を打つシクラメン |
| 10 | 有働薫 | みなと | 2点 |
春昼や駅通り越しすたすたと 2 点 「戦争と平和」ナターシャの白い服 シクラメン病母の部屋のあたたかき 昨年のシクラメンの鉢干からびて |
| 11 | 井川博年 | 騒々子 | 2点 |
なんとなくリストラ模様シクラメン 2 点 餅焼いて戦争いまだ続きをり 麦踏や人も歴史も遠ざかる 化け物とまぐわってをる春の昼 |
| 13 | 中上哲夫 | ズボン堂 | 1点 |
麦踏めば野鼠走る風起こる 1 点 春昼や物売りの声遠く近く ほとほとと麦踏む影や俳諧師 丹沢や今年も死なで麦を踏む |
| 14 | 八木幹夫 | 山羊 | 1点 |
かたっぽの箸を違えて春の昼 1 点 戦争に水位あるらし春の泥 麦踏まむ地雷空爆後の彼の地 見て見てとしゃしゃり咲き出るシクラメン |