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第41回余白句会記録
井川博年作成
日時
2000・11・25(土)
場所  
東京『湯島会館』
参加者
小沢信男(巷児)
アーサー・ビナード(ペダル)井川博年(騒々子)有働薫(みなと)國井克彦(裏通)小長谷清実(裏長屋)加藤温子(花緒)清水昶(青蛙)白川宗道(宗道)谷川俊太郎(俊水)八木忠栄(蝉息)多田道太郎(道草)
欠席者
木坂涼(紙子)清水哲男(赤帆)中上哲夫(ズボン堂)八木幹夫(山羊)全員投句あり。
ゲスト
土肥あき子(あき子)
兼題
時雨・着膨れ・蜜柑〔冬〕 本〔無季〕
選句
持点 ◎3点×1 地○2点×2 △1点×3 計10点
注)欠席者FAXで選

仕出し屋の輪切りのみかん本会議 紙子 巷児○ みなと○ ペダル○ 宗道○ 山羊○ 俊水○ 赤帆△ 13点
時雨るるや天から地まで空の丈 あき子 赤帆◎ 裏通◎ 巷児○ ペダル○ 10点
着ぶくれのわたしを扱いかねている 紙子 蝉息◎ 俊水○ あき子○ 巷児△ ズボン堂△ 9点
髪切って着膨れていま風の中 紙子 巷児◎ 騒々子○ 蝉息○ 俊水△ 8点
着ぶくれてジャコメッティを語りけり 俊水 みなと○ 裏通○ 花緒△ 裏長屋△ 蝉息△ 7点
下積みの小さき蜜柑のへこみかな ペダル 裏通○ 騒々子△ 宗道△ 蝉息△ 山羊△ 俊水△ 7点
着ぶくれてひとりはずれし座席哉 花緒 山羊◎ 蝉息○ 裏長屋△ 6点
しぐるるやイルカショーまで小半時 赤帆 みなと◎ ペダル△ 俊水△ あき子△ 6点
網入りの蜜柑と夜汽車で出奔す 騒々子 道草◎ 赤帆○ みなと△ 6点
しぐるるやきのうつぶれし傘問屋 巷児 騒々子◎ 宗道○ 裏長屋△ 6点
夕映えの線路ぎわまで蜜柑山 花緒 宗道◎ 裏通△ 赤帆△ 5点
着ぶくれて女三人坂下る あき子 裏長屋◎ 山羊△ 4点
西伊豆や村ひとかたまりの時雨かな 裏通 道草○ 花緒△ 赤帆△ 4点
佳作A 接客の明かりの下の蜜柑かな 紙子 ペダル◎ 3点
時雨来て母と駆け込む旧駅舎 裏長屋 ズボン堂○ 道草△ 3点
ガラス戸の中で時雨を見つめてる 裏通 騒々子○ 宗道△ 3点
まずうなじ耳たぶまぶた初時雨 俊水 あき子○ ペダル△ 3点
独り居やミカン掌にあて頬にあて あき子 ズボン堂◎ 3点
読みかへす『志ん生一代』寒の入り 蝉息 花緒○みなと△ 3点
凩や本の重さに耐えかねて 花緒 俊水◎ 3点
着ぶくれの夜の太りし里の芋 甲斐 花緒◎ 3点
故郷には蜜柑みかんの斜面かな 裏長屋 山羊○ あき子△ 3点
冬北斗人と喋らず本読まず 裏通 あき子◎ 3点
佳作B 青みかん女がくづす膝の先 蝉息 赤帆○ 2点
ニコライの鐘青空にミカン売る 赤帆 騒々子△ 宗道△ 2点
着膨れの老人と鳩群集す 騒々子 裏長屋○ 2点
初しぐれ露地に佇む大工哉 甲斐 道草○ 2点
ITの本に躓き冬銀河 宗道 花緒○ 2点
着ぶくれの雀きょとんと天が下 裏長屋 ズボン堂○ 2点
見開きの本そのままに冬の蝶 甲斐 裏通△ あき子△ 2点
手にみかんひとつにぎって子が転ぶ 道草 ズボン堂△ 山羊△ 2点
脳を病む妻のうなじに時雨くる ズボン堂 裏長屋○ 2点
一茶忌や落丁のある本買いし 裏長屋 裏通△ 1点
下駄履きし俳諧登る冬しぐれ 甲斐 蝉息△ 1点
着ぶくれのヂヂイとババアおままごと 蝉息 ズボン堂△ 1点
かたわらに本読む女除夜の鐘 俊水 騒々子△ 1点
時雨くる朝の電車で人身事故 騒々子 道草△ 1点
台本に余白の多し冬はじめ あき子 ペダル△ 1点
夫より父の影あり時雨かな みなと 道草△ 1点
辻征夫に
貨物船蜜柑の実まで掌に遠し
山羊 花緒△ 1点
師承説とも
私小説一澤帆布夜時雨
道草 巷児△ 1点
本の虫ふさぎの虫に除虫菊 山羊 巷児△ 1点
着ぶくれた男がやってきてにっと笑った ズボン堂 みなと△ 1点
選外 着ぶくれてなお足ぶみす列の客 みなと    
時雨忌のことに酸っぱき白ワイン 宗道    
木枯しや尻ポケットの破れ文庫 みなと    
蜜柑色の東京タワー蜜柑むく 巷児    
着ぶくれて赤子ぴいぴい世紀末 蝉息    
着ぶくれて我赤ん坊ネコつかむ 赤帆    
着ぶくれて俳句仲間の遺影かな 宗道    
はまぐりや時雨茶碗の飯の上 みなと    
着ぶくれの車内に着メロくぐもりて ペダル    
みかん山記憶は雲の如流れ 裏通    
ゴールデン街盛衰記ししゃも焼く 巷児    
夜行バスだれがむいたかミカンの香 ペダル    
何処にも人の気配のなき時雨 山羊    
着ぶくれて小便小僧とまらない 巷児    
灯の外に蜜柑と受験参考書 宗道    
豹柄の時雨の街を行く 騒々子    
手荷物のミカンも最後ロス近し ペダル    
ユニクロに着ぶくれ人の混み合えり 道草    
本積んで眺め飽きたか時雨来る 道草    
本読まぬ美人のマスクそれでよし 赤帆    
利根川をこえて東京は冬しぐれ 花緒    
はにかみの幼子の手にみかんかな 紙子    
みかんでもこれ見よがしのえくぼかな 俊水    
立哨とて時雨の坂にわれはあり ズボン堂    
詩時評や流血の蜜柑読者より手渡され ズボン堂    

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