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第34回余白句会記録
井川博年作成
日時
1998・7・6(日)
場所  
東京・浜離宮恩賜公園『芳梅亭』
参加者
小沢信男(巷児)
井川博年(騒々子)國井克彦(裏通)加藤温子(花緒)清水哲男(赤帆)白川宗道(宗道)辻征夫(貨物船)八木忠栄(蝉息)八木幹夫(山羊)多田道太郎(道草)
欠席者
清水昶(青蛙)中上哲夫(ズボン堂)/投句あり
有働薫(みなと)木坂涼(紙子)アーサー・ビナード(ペダル)谷川俊太郎(俊水)/投句なし
兼題
桜桃忌・ひきがえる・雲の峰〔夏〕・歳時記〔無季〕 一人4句
選句
持点 ◎3点×1 地○2点×2 △1点×3 計10点
注)出席者のみ選

雲の峰少年野球5回裏 蝉息 ◎山 ○巷 ○道 ○貨 ○裏 △赤 △騒 13点
雲の峰紺の暖簾の定食屋 赤帆 ◎騒 ◎蝉 ○花 △宗 9点
歳時記に故郷の句なし夏蜜柑 赤帆 ○裏 ○貨 ○蝉 ○花 △山 9点
庭下駄に乗る癖直せひきがえる 花緒 ◎貨 ○山 △巷 △騒 △蝉 8点
蒼穹につかえて曲がる雲の峰 巷児 ◎宗 ○蝉 △道 △山 7点
雲の峰たちまち広し武家屋敷 山羊 ◎赤 ○宗 △道 6点
週刊新潮まるめて雲の峰の駅 宗道 ◎花 ○巷 5点
歳時記やわれも逝くひと若葉雨 貨物船 ◎裏 △道 △山 5点
佳作A 鳴けど鳴けど恋にとどかぬひきがえる 裏通 ◎巷 △蝉 4点
きみとぼくけだものごっこひきがえる 蝉息 ◎道 △貨 4点
その男曲者にて候桜桃忌 蝉息 ○赤 △裏 △貨 4点
佳作B あらたうと上野の山にひきがえる 赤帆 ○騒 △宗 3点
桜桃忌向かいの墓の靴・鞄 貨物船 ○騒 △花 3点
佳作C 都庁の灯雲の辺りに蟇交む 宗道 ○赤 2点
疣取りの茄子の臭いやひきがえる ズボン堂 ○山 2点
善光寺
漆黒の奈落くぐりや雲の峰
山羊 ○道 2点
ふるさとの山に背を向け雲の峰 騒々子 ○宗 2点
歳時記を袂に四万六千日 騒々子 △巷△蝉 2点
横町のお稲荷さんより雲の峰 騒々子 △巷 1点
雲の峰崩れメコンの河光る 花緒 △裏 1点
雲の峰みるみるしらがのおじいさん 巷児 △花 1点
老い母が動乱あおぐ雲の峰 青蛙 △赤 1点
ひきがえる四つんばいにてにらめっこ ズボン堂 △騒 1点
張番をひきうけたりやひき蛙 道草 △裏 1点
桜桃忌わが初恋の汽車ぽっぽ 蝉息 △貨 1点
桜桃忌ダザイワァ要スルニィ 何ですか? 貨物船 △花 1点
上水は飲み水なりき桜桃忌 巷児 △宗 1点
上水は飲み水なりき桜桃忌 巷児 △宗 1点
大歳時記齧りそこねし銀の紙魚 宗道 △赤 1点
選外 蛆虱「歳時記」にあり梅雨の果て 道草    
歳時記や昨日は猛暑けふ驟雨 貨物船    
歳時記を流れて愛人と去った驟雨かな 青蛙    
歳時記の夏蝶の項の朱色かな 裏通    
多喜忌は歳時記に見ず啄木忌 巷児    
汝が夏はあらず歳時記きまぐれに 山羊    
木の下に男女のいるや桜桃忌 道草    
桜桃忌死に場所の碑に日があたる 赤帆    
なぜ死んだ無残線香を焚く桜桃忌 青蛙    
戯れに大麻巻く日や桜桃忌 ズボン堂    
舌の先ネオンが染める太宰の忌 宗道    
ひきがえるおまえ今夜も酒盛りか 花緒    
雨・雨・雨思考はありやひきがえる 裏通    
ひきがえる言葉をどこに置いてきた 裏通    
縁の下に光る目ふたつひきがえる ズボン堂    
憎まれて帰る池なし蝦蟇がえる 青蛙    
嫌われてばかりはおらぬ蟾蜍 騒々子    
ハノイ上空真っ正面に雲の峰 花緒    
うすく細く竹編む骨法雲の峰 山羊    
雲の峰波をも入れよ浜離宮 道草    

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