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第33回余白句会記録
井川博年作成
日時
1998・3・28(土)
場所  
東京・荻窪『太田黒公園』茶室
参加者
小沢信男(巷児)
井川博年(騒々子)有働薫(みなと)木坂涼(紙子)國井克彦(裏通)清水昶(青蛙)清水哲男(赤帆)八木忠栄(蝉息)八木幹夫(山羊)アーサー・ビナード(ペダル)多田道太郎(道草)
欠席者
加藤温子(花緒)白川宗道(宗道)辻征夫(貨物船)中上哲夫(ズボン堂)/投句あり
谷川俊太郎(俊水)/投句なし
ゲスト
岡田史乃(史乃)大野朱香(朱香)
兼題
桜・浅蜊・四月馬鹿〔春〕・短歌〔無季〕 一人4句
選句
持点 ◎3点×1 地○2点×2 △1点×3 計10点
注)出席者のみ選

夕桜にわかに背たけ伸びし子よ 巷児 ◎騒 ◎貨 ○蝉 △道 △ペ 10点
ちょうちんにひと枝かした桜かな 紙子 ◎朱 ○ペ ○山 △巷 △貨 △裏 10点
遠くから子供と分かる浅蜊舟 史乃 ◎裏 ○山 △蝉 △朱 7点
夕櫻犬が押し出す皿の飯 史乃 ○貨 ○紙 △み △山 △朱  7点
口紅の尽きたる朝や初桜 みなと ○道 ○ペ ○青 △裏 7点
土間に浅蜊ひとり物言う留守電話 巷児 ◎赤 ○山 △紙 6点
五七五七七ほどの日永かな 巷児 ○朱 ○騒 △山 6点
砂を吐く浅蜊のごとく猫ねむる 赤帆 ○貨 ○裏 ○青 6点
重ね荷の底に身じろぐ浅蜊かな 紙子 ◎山 ○み △貨
追悼・加太こうじ
青ざめし桜道連れ紙芝居
道草 ○紙 △山 △蝉 △赤 5点
四月馬鹿傘さして魚買いに行く みなと ◎史 ○赤 5点
佳作A 馬鹿に陽気な薬屋にいて四月馬鹿 赤帆 ◎巷 △騒 4点
不景気が地べた見つめる遅桜 道草 ○巷 △蝉 △赤 4点
大相撲春場所たけなわ
押してくる桜前線うっちゃらず
貨物船 ◎蝉 △み 4点
針山にエープリル・フールの針を刺す 宗道 ◎み △騒 4点
佳作B 刀自歩く浅蜊の管の縮こまる 朱香 ◎ペ 3点
借金す砂だし済まぬ浅蜊汁 山羊 ◎道 3点
桜狩り恩師が二度もニトロ飲む ペダル ○巷 △貨 3点
花かざし河童行くなり万愚節 ズボン堂 ◎紙 3点
図書室の手書きの注意万愚節 史乃 △み △ペ △青 3点
行く春や短歌少年老い易く 裏通 ◎青 3点
佳作C 舟失くし帰る道なし浅蜊採り 騒々子 ○み 2点
万愚節札つき男から便り 蝉息 ○赤 2点
自転車の籠に缶と瓶万愚節 ペダル ○道 2点
短歌誌も燃えるゴミなり春の泥 赤帆 ○史 2点
春ひさぐ女子高校生と一緒に桜散る 青蛙 ○騒 2点
浅蜊舌出す荻窪に葬ひとつ 宗道 ○朱 2点
エープリルフール雀寄りくる水溜り 朱香 ○史 2点
引潮の星や浅蜊よ風の道 ズボン堂 ○裏 2点
ぞろぞろと蕎麦屋を出づや櫻人 朱香 △史 △騒 2点
四月馬鹿つくねんとしている日暮かな 貨物船 △道 △紙 2点
空っぽのわたしの柩桜東風 宗道 △巷 △青 2点
はつざくら俎板を干すその空に 赤帆 △巷 1点
つれづれに短歌眺めて春隣り 花緒 △紙 1点
滅亡論短歌にもあり啄木忌 花緒 △青 1点
居酒屋で短歌論よりあさり飯 花緒 △裏 1点
食べていい浅蜊味噌汁あたし好き 裏通 △道 1点
コンピニのむすびムシャムシャ四月馬鹿 ペダル △朱 1点
建て主は浅蜊屋の婿ASARIビル 巷児 △ペ 1点
沖合を戦艦が行く浅蜊哭く            蝉息 △赤 1点
選外 あおぎ見る夜桜の恋人親を捨て 青蛙    
こきまぜてこの世あの世の桜かな 蝉息    
死も闇も無縁なりけり櫻花 山羊    
桜色唯桜色遅桜 裏通    
寛永寺門も団子も桜かな 騒々子    
四月馬鹿見れば見るほど四月馬鹿 山羊    
舌出して三鬼の忌日四月馬鹿 騒々子    
この親の子は泣くらんぞ四月馬鹿 道草    
諸人よ集ひて踊れ万愚節 ズボン堂    
四月馬鹿に生まれしひとよ幸せに ズボン堂    
寺山修司天才死んで残雪の四月馬鹿 青蛙    
幼き兄の声するごとし浅蜊汁 みなと    
北国にわが娘住む浅蜊汁 蝉息    
塩水や浅蜊ひとつは固く閉じ 紙子    
しなやかに水管のぞける浅蜊かな ペダル    
壮年の海ざぶり引き揚げる浅蜊舟 青蛙    
宮人とも短歌人とも青き踏む 朱香    
麦青む修司の短歌親しめり 宗道    
はるのかわたんかそうしょのながれかな 山羊    
短歌詠み読む阿呆いて山笑う 花緒    
引用の短歌かなしき春の宵 みなと    
躑躅躑躅少女の短歌。かなり 裏通    
スカーフを膝に花冷短歌の会 史乃    
春先の愚痴煮つめたる短歌かな 道草    
長すぎる蛇も短歌もこの冬も 騒々子    

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