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第32回余白句会記録
井川博年作成
日時
1997・11・30(日)
場所  
東京・駒込『六義園』「心泉亭」
参加者
小沢信男(巷児)
井川博年(騒々子)有働薫(みなと)加藤温子(花緒)木坂涼(紙子)國井克彦(裏通)清水昶(青蛙)白川宗道(宗道)辻征夫(貨物船)八木忠栄(蝉息)八木幹夫(山羊)多田道太郎(道草)谷川俊太郎(俊水)
欠席者
中上哲夫(ズボン堂)アーサー・ビナード(アーサー)/投句あり
清水哲男(赤帆)/投句なし
ゲスト
正津勉(小水便)
兼題
秋の暮(秋)・ちゃんちゃんこ・湯豆腐〔冬〕・机〔無季〕 一人4句
選句
持点 ◎3点×1 地○2点×2 △1点×3 計10点
注)出席者のみ選

文机は文字打つ寒い場所である 山羊 ○道 ○騒 ○み ○宗 △巷 △裏 △蝉 11点
たましいが葛西橋往く秋の暮 裏通 ○巷 ○貨 ○蝉 ○花 △宗 9点
豚は死ね机に彫りしが生きて豚 小水便 ◎道 ◎花 ○山 8点
大根をごろりと置きし机かな 裏通 ◎貨 ○俊 △蝉 △宗 7点
湯豆腐や今年もつるりと終わりけり ズボン堂 ◎騒 ◎蝉 △小 7点
湯豆腐のだれもいなくなり昆布残る アーサー ○道 ○小 △騒 △花 6点
湯豆腐や空白といふ意思表示 宗道 ◎裏 ◎山 6点
ちゃんちゃんこ不法駐車をとがめらる 宗道 ◎紙 ○俊 5点
手の中の小さきせっけん秋の暮 紙子 ○騒○貨△宗 5点
机上机下失せ物出でず師走また 山羊 ○紙△裏△貨 4点
佳作A なに着てもなやましいひとちゃんちゃんこ 巷児 ◎俊 3点
湯豆腐やもう幾丁食うと来世紀 巷児 ◎小 3点
豆腐屋の食ふ湯豆腐の不揃ひ也 アーサー ◎巷 3点
湯豆腐の注文21番テーブル 紙子 ◎み 3点
湯豆腐の少し黄色に残り飯 みなと ◎宗 3点
まだ生きて湯豆腐の湯気に熱ッチチチ 小水便 ○花△騒 3点
人みなが魚影に化ける秋の暮 道草 ○紙△花 3点
豆菓子のあと引いてゐる秋の暮 宗道 △俊 △紙 △花 3点
ちゃんちゃんこどの爺さんも眉太し 蝉息 △巷 △騒 △み 3点
人よ、不意に切なくなるぞ冬机 花緒 △道 △貨 △山 3点
佳作B 俺を詠めと机の上に御器が来た 俊水 ○小 2点
初恋のちゃんちゃんこの李春子 小水便 ○巷 2点
がらがらの電車の速さよ秋の暮 貨物船 ○み 2点
行く秋の廃瓶こする日差しかな みなと ○山 2点
かくれんぼ鬼はどこの子秋の暮 蝉息 ○裏 2点
湯豆腐や痛風といふ風が吹く 貨物船 ○蝉 2点
湯豆腐や異人居酒屋井の頭 ズボン堂 ○裏 2点
掬われて湯豆腐しばしふるえおり 騒々子 ○宗 2点
臨月が湯豆腐さらってよっこらしょ 俊水 △山 △蝉 2点
湯豆腐の湯気一列に県人会 紙子 △巷 △俊 2点
湯豆腐の後にCOFFEEでしめくくる 花緒 △み △貨 2点
ちゃんちゃんこ幕引き十年下足番 騒々子 △道 △紙 2点
鬼の背に掛けてもやらんちゃんちゃんこ 山羊 △道 △俊 2点
佳作C 妄想数日机にほこりふところ手 道草 △小 1点
風邪の子の机の上のラブレター 蝉息 △裏 1点
クリスマスツリー机に飾りけり/Td> 裏通 △み 1点
机龍之助名にしおわすやすす払い みなと △山 1点
ちゃんちゃんこ玩具のような幼女かな 貨物船 △紙 1点
秋の暮 早く月くれ団子くれ 俊水 △小 1点
選外 刑事と医師なに立ち話秋の暮 巷児    
ひとは往き帰らぬことわり秋の暮 小水便    
故事熟語腸に沁む秋の暮 騒々子    
句碑ばかりドミノ倒しの秋の暮 花緒    
数え日や机の詩書をひもとかず 裏通    
辞書開く机つめたし鰯雲 貨物船    
卒業もはるか彼方の机かな みなと    
凩や机の傷の日本地図 騒々子    
点字打つ机にポインセチアか 宗道    
風邪薬机上に忘れ妻出掛けぬ アーサー    
霜月の小机城址古書の市 道草    
なんとまあ赤いちゃんちゃんこの年になり ズボン堂    
ちゃんちゃんこ忘れてばれちゃった父の恋 俊水    
ちゃんちゃんこ祖母のみたてし里の柄 紙子    
ちゃんちゃんこつんつるてんや腹巻も 道草    
ちゃんちゃんこ着たままもえるゴミひっさげ アーサー    
湯豆腐や炬燵で触れる指の先 花緒    
湯豆腐をフォークでつつく独り者 ズボン堂    
湯豆腐や心許せる友わずか 蝉息    
湯豆腐やあうあうと食う三才児 蝉息    
火を止めてしばしば揺るる湯の豆腐 山羊    
追加 暴落の東京にそっと秋の暮 青蛙    
湯豆腐をつつく独身酒寒梅 青蛙    
赤頭巾野武士のごとしちゃんちゃんこ 青蛙    
机上荒れ雪の頁に鷹が射す 青蛙    

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