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第28回余白句会記録
井川博年作成
日時
1996・10・27(日)
場所  
東京・本郷『鳳明館』
参加者
小沢信男(巷児)
井川博年(騒々子)有働薫(みなと)加藤温子(花緒)國井克彦(裏通)清水哲男(赤帆)辻征夫(貨物船)中上哲夫(ズボン堂)八木幹夫(山羊)多田道太郎(道草)谷川俊太郎(俊水)
清水昶(青蛙)/投句なし、選のみ
欠席者
白川宗道(宗道)八木忠栄(蝉息)/投句あり
木坂涼(紙子)/投句なし
立会人
岩城万里子(武庫川女子大生活美学研究所員)
兼題
芭蕉・コスモス(秋桜)・十月 「以上〔秋〕 寝坊 「 無季
選句
持点 ◎3点×1 地○2点×1 △1点×3 計8点
東京・本郷『鳳明館』

廃校の下駄箱ばけつ秋桜 貨物船 ◎裏 ○山 ○俊 △赤 △道 △岩 10点
寝坊して烏賊干す町に深莨 宗道 ◎み ◎山 △裏 △花 △俊 9点
十月のさびしき頬に触れしのみ 巷児 ◎道 ◎俊 △赤 7点
寝坊して十月革命終わりけり 騒々子 ◎巷 ○青 △赤 △ズ 7点
十月の馬肉食えども嘶かず 山羊 ◎ズ ◎花 △騒 7点
芭蕉騒ぐ一夜はあいつの夢ばかり 俊水 ◎貨 ○巷 △道 6点
校門へ落葉と走る寝坊の子 山羊 ◎岩 △道 △み △裏 6点
佳作A 洋館の突貫むすめ破れ芭蕉 巷児 ◎青○赤 5点
葛飾や土手のコスモスみな斜め 巷児 ○裏 △貨 △山 △道 5点
寝坊しちゃったあとは野山になってくれ 俊水 ○裏 ○花 4点
信州にて
寝坊助殿朝寝朝酒零余子飯
道草 ○岩△貨△山 4点
スモスの色を散らして馬帰る 蝉息 ○岩 △青 △花 4点
コスモスや今日殺される犬の声 裏通 ◎赤△巷 4点
佳作B コスモスや高原列車遠ざかる ズボン堂 ◎騒 3点
芭蕉の日すっぴんすうどんすすりたる 道草 ○み △裏 3点
佳作C コスモスの原には馬が埋まってる 騒々子 △巷 △み 2点
コスモスや誰かと誰かがかくれんぼ 蝉息 △貨 △ズ 2点
コスモスを左右に分けて猫通る ズボン堂 △巷△岩 2点
同行二人うかと花野に寝坊かな 宗道 △ズ △青 2点
朝寝坊祖母と昆布茶を飲んでいる 貨物船 △俊 △花 2点
雨の日の芭蕉葉の蔭ゴミ袋 赤帆 ○騒 2点
十月の本郷通りいなり寿司 蝉息 ○道 2点
十月かあ死ぬまで生きろと蝉が鳴いてる 俊水 △み 1点
詩は固く十月を泣く蛍光灯 赤帆 △騒 1点
芭蕉破れ小学生の通学す みなと △騒 1点
コスモスの峠でセリカ減速す 裏通 △岩 1点
コスモスや賢治の癖字黒板に 宗道 △山 1点
寝坊して恋遠ざかる秋の雲 山羊 △青 1点
選外 コスモスの乱れの向う西の空 道草    
コスモスを乱して起こす嵐かな 騒々子    
みだれ咲くコスモスみだれ揺れやまず 貨物船    
(ほらあのコスモスの…)いいならわして名も知らず 貨物船    
コスモスがコスモスの隅で風に吹かれてら 俊水    
コスモスのいないいないばあちちもははも 山羊    
いろいろと走り回れりコスモス買う 赤帆    
婚近しコスモスに雨葛に雨 宗道    
コスモスや「影を慕ひて」唄ふひと 裏通    
陽だまりにコスモス一輪母の咳 花緒    
大風にさ乱れコスモス実をつけよ 花緒    
コスモスの経腰ほどに丈までも 巷児    
コスモスの特攻花に似て倒れ みなと    
アララララ野づらの果てに赤い月 ズボン堂    
秋の日や猫と一緒に朝寝坊 ズボン堂    
象を撫で眠りに入るや破れ芭蕉 道草    
窓下で寝転んで待つ朝寝坊 みなと    
秋深し夢も色づく寝坊かな 裏通    
文化の日おおいばりなり朝寝坊 花緒    
妻と子と走り出でたり遠足日 赤帆    
十月の投げ木まっすぐ芽を伸ばす みなと    
十月のをんな名もなき乳房もつ 蝉息    
十月の旅の始めのギックリ腰 騒々子    
宗房殿余白本郷を訪ひ賜へ 花緒    

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