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第27回余白句会記録
井川博年作成
日時
1996・8・31(土)
場所  
東京・荻窪『大田黒公園茶室』
参加者
小沢信男(巷児)
井川博年(騒々子)加藤温子(花緒)木坂涼(紙子)國井克彦(克彦)清水昶(青蛙)清水哲男(赤帆)白川宗道(宗道)辻征夫(貨物船)八木忠栄(蝉息)八木幹夫(山羊)多田道太郎(道草)
欠席者
有働薫(みなと)/投句あり
中上哲夫(ズボン堂)/投句なし
ゲスト
谷川俊太郎(俊水)
兼題
踊り・百舌・唐辛子/以上〔夏〕 逃げる〔動詞〕/無季
選句
持点 ◎3点×1 地○2点×1 △1点×3 計8点
注)出席者のみ選

わたあめを預けて入る踊りの輪 みなと ◎紙 ○巷 △克 △貨 △山 △蝉 △道 10点
百舌の尾の上下のなかの正午かな 紙子 ◎山 ◎花 ○克 △宗 9点
新涼の踊る阿呆を通しけり 宗道 ◎赤 ◎蝉 △巷 7点
人食った後の昼寝やとうがらし みなと ◎巷 ○花 △赤 6点
底値なお割る分譲地鵙高音 巷児 ○俊 ○赤 △克 △山 6点
佳作A 東京の端で皿買ふ鵙日和 宗道 ◎青 △巷 △赤 5点
住職も腰あげにけり盆踊り 蝉息 ○紙 ○宗 4点
佳作B 骸から秋風逃げて来りしよ 騒々子 ◎俊 3点
踊子に付いて下田に来りけり 騒々子 ◎宗 3点
逃げ水よ 僕の前には道はない 騒々子 ◎克 3点
柴又の夕日まっかな唐辛子 貨物船 ◎道 3点
このあたり軒端のんびり唐辛子 道草 ◎騒 3点
ざるそばのつゆに浮きたる七味かな みなと ◎貨 3点
モズ鳴けど今日が昔になりきれぬ 俊水 ○山 △花 3点
骨折りの櫓や雨の盆踊り 山羊 ○騒 △貨 3点
放蕩やこぼれて朱き唐辛子 赤帆 ○貨 △山 3点
少年の男となりし百舌鳥の朝 赤帆 ○青 △巷 3点
逃げていく敬老の日の球の足 赤帆 △俊 △騒 △蝉 3点
木曽谷や駅舎の梁に唐辛子 花緒 △道 △紙 △青 3点
袋町蛍と踊る少女かな 青蛙 △貨 △克 △宗 2点
佳作C 唐辛子肩書などはありませぬ 花緒 ○蝉 2点
あおむけば鉄線の空を百舌鳥が切る 青蛙 ○道 2点
百舌鳥来る句会やいずれも二枚舌 山羊 △俊 △花 2点
盆踊り婆さんそろそろ帰ろうか 貨物船 △俊 △山 2点
あのひとの里このあたり唐辛子 巷児 △青 1点
まだ誰も採ってくれぬか唐辛子 騒々子 △紙 1点
ただ放心赤唐辛子の種を抜く 花緒 △騒 1点
こころして心をひらき盆踊り 道草 △花 1点
武蔵野にひとり踊るや黒い人 赤帆 △紙 1点
盆踊り幔幕の裏でかくれんぼ 貨物船 △道 1点
かえりみる路地のあわいの踊りの輪 紙子 △宗 1点
踊る亡者見てる亡者は過労死者 巷児 △赤 1点
百舌鳥三度鳴ひて詩人のごとく去り 克彦 △騒 1点
秋の季語知らずに逃げる赤とんぼ 俊水 △青 1点
選外 日系は浴衣にケッズ盆踊り 俊水    
彗星の淡き光や盆踊り 花緒    
月ガ出タ煙突高シサノヨイヨイ 貨物船    
踊りの輪ちみもうりょうの影ばかり 蝉息    
盆踊り車窓の中の点となり 克彦    
鵙の贄眼青ければ空碧し 克彦    
怒りてか狂ひてか百舌鳥空へ飛ぶ 克彦    
初恋の終わりの舌に唐辛子 青蛙    
荻窪の素性正しき唐辛子 宗道    
友逝きぬツンと鼻つく唐辛子 山羊    
唐辛子ぬか床に赤まっとうす 紙子    
諍ひの声赤き赤き唐辛子 蝉息    
青唐やくちびる熱し串カツ屋 道草    
そっと掃けミイラの口に唐辛子 俊水    
墓洗う祖は高坂の逃げ弾正 巷児    
あちこちに火をつけ逃げる幽霊花 道草    
台風の遠く逃れし朝に目覚む 紙子    
風鈴の不倫から逃げる噂かな 青蛙    
國井克彦に
逃げ込んで無月新橋裏通り
蝉息    
大田黒公園それて名月逃がしけり 宗道    
口あけてああ蝉時雨逃げ小便 山羊    
取り逃がすゴキブリの翅もう秋か みなと    

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