成績セイセキ 作品サクヒン 作者サクシャ
テン 墓碑銘は皆海へ向く赤とんぼ 八木幹夫ヤギミキオ
陸橋をひょいとくぐるや鬼やんま 中上哲夫ナカガミテツオ
川上へ向かう蜻蛉も釣人も 井川イカワヒロシネン
物売りが水飲んでおる暑さかな 辻征夫ツジユキオ
クサ心居開けっぱなしの残暑かな 渡部ワタベトシオサトシ
  十字路の残暑まっすぐ跨ぎ越す 八木忠栄ヤギチュウエイチュウエイ
  赤とんぼ鉄路の涯てに母棲まふ 八木忠栄ヤギチュウエイチュウエイ
  おにやんまどろんこ道の少年期 八木幹夫ヤギミキオ
  そのロでなに叫びおる赤とんぼ 辻征夫ツジユキオ
  房総へ浦賀をよぎる鬼やんま 辻征夫ツジユキオ
  ががんぼのすがりつきたる草の闇 八木忠栄ヤギチュウエイチュウエイ
  夜学生に重たきものののしかかる 八木忠栄ヤギチュウエイチュウエイ
  おしゃべりのインコ静まり残暑かな 有働ウドウカオル
  水こぼす残暑の街の清掃車 井川イカワヒロシネン
  赤とんぼ海の夕日に投身す 国井克彦クニイカツヒコ
  抜けられぬ街のかなたよ夜学校 小沢信男オザワノブオ
  姓は車名は寅の墓赤とんぼ 小沢信男オザワノブオ
  お歯黒のお婆冥土の蜻蛉かな 松田マツダ幸雄ユキオ
  銀やんま重爆模型つくりしこと 松田マツダ幸雄ユキオ
  ローレライ唄う白髪の夜学生 井川イカワヒロシネン
  秋暑し日焼けの腕の皮をむき 中上哲夫ナカガミテツオ
  赤とんぼ三方ふさがれ宙返り 渡部ワタベトシオサトシ
  赤とんぼとべとべ何を語るべき 国井克彦クニイカツヒコ
  赤とんぼいいじいさんにつれられて 八木幹夫ヤギミキオ
  きのふの空風ほしいまま赤とんぼ 渡部ワタベトシオサトシ
  つかれたるからだほてりて夜学かな 有働ウドウカオル
  老眼の目に辞書くらし夜学かな 中上哲夫ナカガミテツオ
  秋暑し状差に状差しきれず 小沢信男オザワノブオ
  かどわかし角川氏捕縄街残暑 小沢信男オザワノブオ
  秋暑し流され王の夢のあと 国井克彦クニイカツヒコ
  折枝に青柿ひとつ秋暑し 有働ウドウカオル
  一匹のとんぼさまよう風のあと 有働ウドウカオル
  心平の白髪夕陽に赤蜻蛉 松田マツダ幸雄ユキオ
  父母の墓に休める赤とんぼ 国井克彦クニイカツヒコ
  赤蜻蛉投込寺に群れて入り 井川イカワヒロシネン
  影ふみの少年探して赤とんぼ 渡部ワタベトシオサトシ
  らしゃめんが手習いをする夜学かな 辻征夫ツジユキオ
  虫の音についききほれる夜学かな 中上哲夫ナカガミテツオ
  ランドマーク渡航はるけき夜学の灯 八木幹夫ヤギミキオ
  芋月夜露の自転車夜学生 松田マツダ幸雄ユキオ
テン あきかぜや往く子来る子が異国の子 小沢信男オザワノブオ
テン 霧の橋ながいベーゼを目のはしに 小沢信男オザワノブオ
大桟橋に天狗駆けゆく夜半の月 八木忠栄ヤギチュウエイチュウエイ
ひぐらしやいつかきた町港町 中上哲夫ナカガミテツオ
横浜やコイする秋もありにけり 国井克彦クニイカツヒコ
秋蝉やアルファベットで鳴く港 八木幹夫ヤギミキオ
  よこはまや残暑を縦に歩きけり 有働ウドウカオル
  朝顔の誰も見ぬ間に散りにけり 国井克彦クニイカツヒコ
  波の穂や生死は沖に秋あかね 松田マツダ幸雄ユキオ
  秋盛らむお皿ぎゃまん次郎柿 松田マツダ幸雄ユキオ
  かささしてねこあるくなり長雨す 有働ウドウカオル
  リルという蜻蛉いないか浜酒場 八木幹夫ヤギミキオ
  マリンタワー天が回って鴎ゆく 渡部ワタベトシオサトシ
  石段の魚くささよ蜻蛉とぶ 辻征夫ツジユキオ
  秋風や親失いし狂い猫 井川イカワヒロシネン
  ある秋の日暮れの大佛記念館 井川イカワヒロシネン
  堤防に鳶とまりおり秋アツ 辻征夫ツジユキオ
  とんぼうや風にふかれて海の上 中上哲夫ナカガミテツオ
  霧の橋ネコも渡るよ午後の秋 八木忠栄ヤギチュウエイチュウエイ
  外人の墓地の隣に蝉の声 渡部ワタベトシオサトシ