成績セイセキ 作品サクヒン 作者サクシャ
雷や隣は刃物研ぎ処 小沢信男オザワノブオ
樽神輿子らはかぼそき手足かな 小沢信男オザワノブオ
祭見て帰れば妻も浴衣かな 井川イカワヒロシネン
雷やバッハのボリュームそのままに 国井克彦クニイカツヒコ
遠雷やバス待つ長き列の端 木坂キサカリョウ
  紫陽花に夜黒ぐろと押しよせる 八木忠栄ヤギチュウエイチュウエイ
  ビール飲んで飲んで風に吹かれるまま 国井克彦クニイカツヒコ
   両国リョウゴク 屋台からはみだす背中ビール干す 小沢信男オザワノブオ
   上野ウエノ動物園ドウブツエンにて 遠雷や象は喇叭ラッパを吹きにけり 中上哲夫ナカガミテツオ
  夜祭の果てはゆさゆさ夢の中 八木忠栄ヤギチュウエイチュウエイ
  あじさいや思いでの数花の数 有働ウドウカオル
  晴れやかに死者呼ぶ笛の夏祭 八木幹夫ヤギミキオ
  のどばかり動く銀河やビアガーデン 八木幹夫ヤギミキオ
  雷にあわててもどる散歩かな 中上哲夫ナカガミテツオ
  雷渡る深夜の日比谷映画街 井川イカワヒロシネン
  噛めば苦そうな不味そうな蛍かな 辻征夫ツジユキオ
  アパートを越した先でも夏祭 木坂キサカリョウ
  人妻とビールをのんで別れけり 中上哲夫ナカガミテツオ
  雷の一喝母亡き窓燃える 国井克彦クニイカツヒコ
  遠雷を気にしつ秘密の時間(とき)流る 国井克彦クニイカツヒコ
  ウツにあじさい咲けり世紀末 中上哲夫ナカガミテツオ
  紫陽花やゆうぐれ墓場毬つく子 小沢信男オザワノブオ
  紫陽花や路地奥にあるトンカツ屋 井川イカワヒロシネン
  捉えて生臭さ残る蛍かな 井川イカワヒロシネン
  遠雷や傘の女に陽の射して 八木幹夫ヤギミキオ
  紫陽花の縁取る昨日今日明日 八木幹夫ヤギミキオ
  紫陽花の闇にひしめく髑髏ドクロども 八木忠栄ヤギチュウエイチュウエイ
  激雷は山岳サンガク一跨ぎニ跨ぎ 八木忠栄ヤギチュウエイチュウエイ
  あじさいを飾る教壇ベルの音 木坂キサカリョウ
  折り紙のあじさい窓の低さかな 木坂キサカリョウ
  あじさいやレインハットのつばの上 有働ウドウカオル
  あの世には友待つ気配雷鳴す 有働ウドウカオル
  とりあえずビールワイシャツにかこまれる 有働ウドウカオル
  振り上げた拳で虚空のビール飲み 渡部ワタベトシオサトシ
  雷にここぞというとき臍を見せ 渡部ワタベトシオサトシ
  紫陽花に母をうつして夕まぐれ 渡部ワタベトシオサトシ
   小沢さんに『あの人と歩く東京』の出版を祝して 乾盃のビールの後のホホホホホ 渡部ワタベトシオサトシ
芍薬に昨夜の夢のあるまじく 渡部ワタベトシオサトシ
しゃくやくに鼻近づけし茶室かな 木坂キサカリョウ
次郎弁天の池に万緑なだれこむ 八木忠栄ヤギチュウエイチュウエイ
  あぢさゐの隠にかくれてかくれんぼ 渡部ワタベトシオサトシ
  芍薬シャクヤクや下谷の路地の突き当たり 中上哲夫ナカガミテツオ
  竹落葉ひと夜の雨にしなりけり 木坂キサカリョウ
  梅雨晴れの武蔵野の径やわらかき 小沢信男オザワノブオ
  芍薬や一輪押してひとりもの 小沢信男オザワノブオ
  芍薬シャクヤクの茎あやうけり陶花瓶 八木幹夫ヤギミキオ
  ででむしやい角出せ山羊がしのびよる 八木幹夫ヤギミキオ
  芍薬のカゼの軽さに七回忌 白川シラカワシュウミチ
  軽鴨の水尾涼しき池めぐる 八木忠栄ヤギチュウエイチュウエイ
  梅雨晴間緑は緑黒は黒 国井克彦クニイカツヒコ
  更衣室白いブラウス跳びはねて 渡部ワタベトシオサトシ
  老女等の句会ありけりおかめ笹 井川イカワヒロシネン
  芍薬シャクヤクをー輪押しぬ山の寺 井川イカワヒロシネン
  立ちあがりお尻冷たき梅雨ベンチ 八木幹夫ヤギミキオ
  いで竹ずんずんとずんずんと 八木忠栄ヤギチュウエイチュウエイ
  かもの子の成長つゆの殿ケ谷戸 木坂キサカリョウ
  芍薬の一輪ざしの虚々実々 渡部ワタベトシオサトシ
  春もみじ床の間は紅い花ばかり 有働ウドウカオル
  夜目遠目芍薬シャクヤクの紅誇らしき 有働ウドウカオル
  ひまわりを抱えて青い服電車待つ 有働ウドウカオル
  カルガモの滑空涼し次郎弁天 八木幹夫ヤギミキオ
  芍薬シャクヤクやあくまで黙す老婆あり 国井克彦クニイカツヒコ
  武蔵国分寺藤の実に日のまばらなる 白川シラカワシュウミチ
  鮎解禁たまの休日落ちつかず 中上哲夫ナカガミテツオ