成績セイセキ 作品サクヒン 作者サクシャ
テン 恋猫や家主は知らぬ屋根の錆 小沢信男オザワノブオ
かさ立てに一本分の春の雨 木坂キサカリョウ
ジン じゃあまたねキスして闇に恋の猫 八木幹夫ヤギミキオ
  ヘッドライトとどくそこまで春の雨 八木幹夫ヤギミキオ
  花の雨泌尿科医院休診日 小沢信男オザワノブオ
  恋猫が塀踏みはずす見たりけり 安西アンザイヒトシ
  恋成就のそりと帰る路地の猫 辻征夫ツジユキオ
  たんぽぽのジョ吹いている初潮の子 小沢信男オザワノブオ
  少年に煙草は甘し春の雨 井川イカワヒロシネン
  自転車の暗きゆくえに春の雨 有働ウドウカオル
  中年や野の蒲公英に距離のあり 国井克彦クニイカツヒコ
  入学やいま空襲はなかりけり 国井克彦クニイカツヒコ
  たんぽぽの咲くや仔牛の鼻の先 井川イカワヒロシネン
  たんぽぽや小さきままに花ひとつ 辻征夫ツジユキオ
  春雨や頬被りして佃まで 辻征夫ツジユキオ
  進学の子の御母か御身はや 小沢信男オザワノブオ
  母の手のよそよそしさや入学日 八木幹夫ヤギミキオ
  たんぽぽをまたいで遊べ土手の子ら 八木忠栄ヤギチュウエイチュウエイ
  恋猫や瞳まぶしきひたむきさ 有働ウドウカオル
  たんぽぽや土手の二幕黄から白 木坂キサカリョウ
  春霖や坂東太郎の芥岸 安西アンザイヒトシ
  「伊勢」講じ始めし窓の春時雨 安西アンザイヒトシ
  恋猫の恋もつれあう城下町 八木忠栄ヤギチュウエイチュウエイ
  春雨や傘さしてゆく吾妻橋 辻征夫ツジユキオ
  入学式終えて寺の子墓遊び 井川イカワヒロシネン
  春雨や悩むがごとき足袋白し 国井克彦クニイカツヒコ
  地下鉄に傘で届ける春の雨 伊藤イトウシュウ
  銅像の馬にたんぽぽ群れて咲く 安西アンザイヒトシ
  春雨や目覚メザナカばにチッキョすなり 伊藤イトウシュウ
  春の雨内なる結露とコモりおり 伊藤イトウシュウ
  恋猫は月駆けてきた一部族 伊藤イトウシュウ
  ロミオとジュリエットわかるわけなし孕み猫 井川イカワヒロシネン
  金髪の不良(ヤンキー)ほほ染め入学す 中上哲夫ナカガミテツオ
  たんぽぽの綿毛を胸に手術台 中上哲夫ナカガミテツオ
  春風や路地ロジがり向島ムコウジマ 中上哲夫ナカガミテツオ
  去勢猫恋猫よそに眠りこけ 中上哲夫ナカガミテツオ
  恋猫に指を噛まれてたまらん坂 渡部ワタベトシオサトシ
  恋猫に恋して安吾読了す 渡部ワタベトシオサトシ
  恋猫と恋するまえに発狂し 渡部ワタベトシオサトシ
  恋猫はスタンダールを読みにけり 渡部ワタベトシオサトシ
  入学の息子反抗期写真逃ぐ 有働ウドウカオル
  日だまりのタンポポと共にバスを待つ 有働ウドウカオル
  酒呑まず夜更けておれば春の雨 国井克彦クニイカツヒコ
  春雨を送りてやらむ越の国 八木忠栄ヤギチュウエイチュウエイ
  とりどりの傘咲かせたり春の雨 八木忠栄ヤギチュウエイチュウエイ
  入学ニュウガクやミッキーマウスの定期テイキ 木坂キサカリョウ
  傷三つこんこんと寝て猫の恋 木坂キサカリョウ
  「の」でつなぐ苦吟しののめ春の雨 八木幹夫ヤギミキオ
浅草にアラブの露天商(てきや)彼岸寒 小沢信男オザワノブオ
たんぽぽを摘む幼な児の指ゑくぼ 安西アンザイヒトシ
抜け裏が抜けられずさて春真昼 小沢信男オザワノブオ
花の名を問われて黙す春の雨 八木幹夫ヤギミキオ
まんさくに日の衰へし百花園 白川シラカワシュウミチ
  墨東や裏塀に干すボートあり 伊藤イトウシュウ
  春愁や紅茶に沈む角砂糖 井川イカワヒロシネン
  猫柳をんなかがんで眺めをり 井川イカワヒロシネン
  師の恩の尊さ知らず卒業歌 安西アンザイヒトシ
  落椿並んで見たり池の鯉 辻征夫ツジユキオ
  池のなか紅梅ゆらすまごいかな 辻征夫ツジユキオ
  ねこやなぎ花盛り待つ百花ソノ 伊藤イトウシュウ
  人待つや店のたんぽぽ並びをり 国井克彦クニイカツヒコ
  墨堤の桜はまだかもう一盃 八木忠栄ヤギチュウエイチュウエイ
  名札つけ現れて来よ春草木 八木幹夫ヤギミキオ
  まんさくや日溜りにいる若夫婦 白川シラカワシュウミチ
  墨東の路地の董に立ちどまり 渡部ワタベトシオサトシ
  春雨や静かに屋根をぬらしけり 国井克彦クニイカツヒコ
  春風や顔なぶられし吾妻橋 中上哲夫ナカガミテツオ
  春うららドストエフスキーの鼻ちょうちん 中上哲夫ナカガミテツオ
  憂鬱ユウウツな日々がつづいて春近し 渡部ワタベトシオサトシ
  春の雨夜明けの手紙にじみけり 木坂キサカリョウ
  たんぽぽを口にさしたるカラスかな 木坂キサカリョウ
  春の陽に古木もオドる百花園 八木忠栄ヤギチュウエイチュウエイ