鯨が海を選んだ日
◇◆◇土肥あき子 第一句集◇◆◇
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富士見書房 2002年7月7日発行
序文【繊細なる野放図】清水哲男
(品切れ再版未定)
『鯨が海を選んだ日』抄
水温む鯨が海を選んだ日
腹這へば乳房あふれてあたたかし
花の種蒔いてしばらく上の空
わたしみたいなあなたに出会ふ木下闇
何百の腕放り出し盛夏なり
夏服となり帆柱の心持ち
長雨や金魚玉にも水平線
ある時は戦火の上を鳥帰る
飼猫も準飼猫も冬日向
白息をどかと吐き馬一列に