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Fraser Clubman FC-4 |
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2005/08/14 雨男、東北を往く(八戸編) 朝6時過ぎ、目を覚ましました。隣に寝るライダーがいびきを立てていますが、昨日の筆舌に尽くしがたいいびきからすると、小鳥のささやき声のような物です。駐車場に出ると、雨は止んでいます。ほっと一息ついて車の支度をしていると、虎さんから連絡が入ります。カバーをはぐり、ビキニトップをはずし、一通りの準備が終わろうかという頃、一台の車がユースパル秋田の駐車場にやってきます。およそユースの駐車場に似つかわしくないその車はマセラティ・ギブリ。渋い!
ユースパルあきたの駐車場に入ってくるギブリ。大人の不良っぽい車だ(^_^)
当然のごとく始まるお互いのエンジンのご開帳。赤いヘッドがイタ車っぽくてイカス。 「ホントはカムシンがほしかったんだけどさ、壊れそうでネ」といたずらっぽく笑う虎さんは素敵な親分さんでした。ギブリはボディの面構成が美しく、内装は豪華でリッチ、大人の余裕を感じるかっちょいい車でした。本人曰く「そんなガンガン踏んで飛ばす車じゃないから、高速道路とかでのんびり走ってるよ」とのことでしたが、だいたいそういうことを言うセブン乗りは嘘つきです。ユースパルを出て秋田市内を抜け、車通りのない農道を抜けていくときは置いてきぼりにされました。まあ、僕が遅いだけなんですが(T_T)。 ほとんど車の通らない道を、ギブリとランデブー走行です。気持ちのいい道を快走して、あっという間に国道13号線までたどり着きます。虎さんの先導はここまで。「すまないねえ、案内できなくて」と虎さんは恐縮されておりましたが、とんでもない!わざわざ朝早くに来ていただいてこちらは感謝感激でした。晴れたときにまたご一緒したいです。そのときはよろしくお願いします〜。 ここから国道13号を南下、46号とぶつかるところのローソンで一休みです。ここである人と待ち合わせの予定です。電話をすると、その人は高速道路をおりていまこっちに向かっているとのこと。しばらく待つと……信号の向こうから「きゅいーん、ぱしゅーん!」例の音が聞こえてきました。 大阪在住のそーぜんさんは、実は八戸の近く、階上(はしかみ)と言うところの出身だそうで、僕が東北を旅するというとそれに合わせて帰省するので一緒に行こうと言うことでした。しかしそーぜんさんの走ってきた地域も大雨で、かなり濡れてきたということでした。よく見ると……そーぜんさん、ワイパーないよ??? 「部品を自分で組み付けたらワイパー動かなくなっちゃった」といって取り出したるはワイパー……自分の手で持っててどうする!(^_^)
ナンバーが両方とも「660」実はこの2ショットが撮りたかった!
意味なく恒例のエンジンご開帳。欠かせません。(^_^) ローソンで水と食料を補給しつつ、田沢湖方面へ向かいます。途中、虎さんおすすめの角館でガスを入れ、武家屋敷町を走ります。ここがまた雰囲気のいいところでした。しっとりと濡れた道に武家屋敷の景色がマッチし……気のせいかセブンもよく似合っている気がするのは贔屓目というやつでしょうか? 30分ほど時間を角館で過ごし、田沢湖に向かいます。田園風景から横道にはいるとぐっと山道になり、標高をどんどん上げていきます。ワインディングを抜けていくその先に田沢湖が見えてきました。実はここでも待ち合わせの人がいます。東北ML経由でケータに乗る野村さんと八幡平を一緒に走る予定です。田沢湖の南岸周りで走っていき、それらしい駐車場を過ぎたあたりで(あっちこっち行ったり紆余曲折はありましたが(^_^;))野村さんと落ち合います。
野村さんとそーぜんさんが協力して幌をはずす。僕は撮影係で見てるだけ(^_^)。 沖野さんも虎さんも口をそろえて「野村さんは制限速度で走るんだよ」と話していました。虎さんは「走りを教えてやってくれ」とまで言います(^_^;)。とはいえ僕も虎さんや細谷さんに置いてけぼりを食らった身ですから、どちらかというと野村さん側の人間なんですが。制限速度で走ったってセブンは楽しいじゃないかー!という心の叫びもありつつ、先頭は野村さん、そーぜんさん、僕の順で走ります。ところが2番手を走るそーぜんさんに刺激されたか、野村さんはなかなかの快速です。 田沢湖の北にあるダム湖、宝仙湖の横を走ります。ダム湖とは思えない雄大な湖面はなかなかの爽快です。しかし休むこともなくガンガン走っていきます。ダム湖の橋で前をふさぐ一般車数台をごぼう抜きにしたときは爽快でしたね〜。こういうときにノーマル660ccエンジンのパワーのなさが一瞬不安になりますが(^_^;)。 さて、青看板にいよいよ八幡平の文字が出てきます。八幡平に向かう道を曲がると、町をつなぐ道から自然の中を走る道へと変化したことがわかります。
あこがれの八幡平アスピーテライン。う〜ん、感激! 突然そーぜんさんがウインカーを出し、待避所に入って止まります。腕組みをして一言「後ろからガラガラ音がするんだよね〜」謎の音に首をひねりつつ、見た目上特に問題がないので、ゆっくり進むことにしました。コーナーを曲がるたびに確かにそーぜんさんのプロトタイプからガラン!と音がします。デフの方から聞こえるのか?よくわかりませんが、何故かそのうち聞こえなくなってきました(^_^)。 しかし、走るにつれて徐々にガスが濃くなってきます。雨の気配かとこちらは戦々恐々ですが、幸いにして降り始めることはなく、ただのガスでした。そのため、残念ながら岩手山は見ることができませんでした。しばらく走ると駐車場にたどり着き、一休みすることに。とにかく真っ白で何も見えず、とにかく寒い!いま夏だよな…… 寝ずに走ってきているそーぜんさんはある意味サイボーグです。助けになればと思い、眠眠打破をプレゼント。今まで飲んだ中では胃が荒れなくてなかなかいいやつです。退屈な職員会議(オイ)もこれに助けられたことも何回か(^_^;)。 休憩の後、八幡平の道を東へと走ります。本当はアスピーテラインを走った後、樹海ラインで引き返して行こうかと思っていたのですが、角館の寄り道がきいたか意外と時間が過ぎてしまい、東北道の「松尾八幡平」から「鹿角八幡平」までショートカットして走ることにしました。
八幡平の雄大な道。走り終わるのがもったいない! 駐車場をでるとすぐガスが晴れました。八幡平のいわゆるアスピーテと言われる地形が一望できます。いつも思うのは、こういう道は車で行くとあっという間に過ぎてしまってもったいない!時間があればゆっくり歩いて味わいたいものです。 松尾八幡平で野村さんとはお別れです。ありがとうございました。松尾八幡平で東北道に乗り、鹿角へと向かいます。道の駅鹿角には、沖野さんの密命を受けた東北MLからの使者、佐々木さんがいるはずです。秋田の虎さん→野村さん→佐々木さん→沖野さんと、今日はさながら東北メンバーのバトンリレーです。こんなどこの馬の骨ともつかない若造に、いろいろな人が来てくださるというのも東北メンバーの暖かさを感じてとてもうれしいです。 さて、東北道を走る道すがら、天気がよくないなあとは思っていたのですが、前の方で道路の色が急に変わっているところがあります。「あ」と思う暇もなく、雨の壁に突撃しました。なんというかもう、猛烈な雨です。フロントスクリーンには滝のように水が流れ、全く前が見えないので仕方がなく横に顔を出して運転します。顔には時速80kmで雨滴が激突します。痛いけれどこっちの方が安全なのだから仕方がありません。今まで天気がよかったのでビキニトップもプロテクタもつけていませんでしたので、全身ぐしょぬれになりながらの辛い高速ドライブでした。 道の駅鹿角で佐々木さんより先に出会ったのはそーぜんさんの弟でした。さすが兄弟、二人ともよく似ています。そーぜんさんも細い方ですが、弟さんもかなりの細身です。僕は「骨が太そうだ」とか言われるたちなので、細い人はうらやましいです。しかも弟君、なかなかのイケメンです。その弟君の車は走り屋仕様のWRXでした。後で乗せてもらって悲鳴を上げることになるのですが(^_^;)。(この辺雨が酷くて写真が撮れませんでした) その後佐々木さんとお会いして食事を取ります。さすがにこの雨なので佐々木さんは足車のミニでの出動でした。「今日はミニだし、タイヤもたいしたことないから遅いですよ」とのことでしたが、だいたいそういうことを言うセブン乗りは嘘(以下略)というわけで置いてきぼりになりそうになりながら必死でついて行きましたとも、ええ。雨降ってるんだからもっとゆっくり走って〜!(ヘタレの悲鳴)
十和田湖への道を走る。前方にはミニが走る。 やっとの思い(^_^;)で十和田湖にたどり着くと、他の一般車がいてペースダウンです。十和田湖の湖畔と思いきや、結構アップダウンがあるのが驚きです。早朝だったらかなり楽しいと思われるワインディングをうねうね走った後、湖畔の穏やかな道に出ます。あっ、あそこに怪しい(^_^)バーキンが!やはりそれは沖野さんでした。
(左)サイボーグ沖野さん (中)イケメンそーぜん弟 (右)ミニ&佐々木さん
湖畔にて。手前のいかついWRXはそーぜん弟車。 さて、上の写真の駐車場からちょびっとそーぜん弟号に乗せてもらいました。登りはすぐに前の車が詰まってしまいましたが、適当なところで折り返し、ダウンヒルを行きます。行きます……行き……ひえ────っ!はえ───っ!タイヤが鳴ってる───っ!横向いてる───っ!対向車が───っ!路肩に落ちてる───っ!ぜー、ぜー、ぜー……。僕はヘタレでかまいません。野村さん、僕たちはおとなしく制限速度で楽しみましょう……制限速度で何が悪いっ!(^_^;)。 戻ってくると、ぽつぽつ雨が降り始めました。そろそろ行こうかと言うことになり、佐々木さんとはここでお別れです。佐々木さん、雨の中来ていただいて本当にありがとうございました! そんな中、沖野さんはいそいそとフルフェイスのメットをかぶります。「シールドにレインXを塗ってきたから、雨が降っても大丈夫さ!」というコメントですが、そういう問題だろうか……???
レーシングスクリーンにフルフェイスの沖野氏。 時間がおしているため、残念ながら今回の目玉の一つ、「キリストの墓」はおあずけになってしまいました。本当に残念! ここからは本当に大変な雨になってしまい、写真どころでないのですいません。後にニュースを見たら、1時間に50ミリの雨が降ったということで、よくその中を走ってきたと思います。そんな中、沖野さんがまあ走ること走ること。出発前に「こっちは3日間ずっと雨の中走って疲れてる人間と、寝ずに走ってきた人間なんですから、ゆっくり走ってください」とお願いしたのにもかかわらず。にこにこ笑って「大丈夫!」と言うのですからもう信用できません。出発した瞬間からすでに目の前にいませんでした(^_^)。分岐では必ず止まってくれているのですが、こっちを見た瞬間ダッシュです。まったくもう! すごい雨ではありますが、ビキニトップとドアでほとんど問題なく走れます。しかし、一カ所ホントにやばいところがありました。前には沖野さんが追い越していったミニバンが走っていたのですが、坂をぐっと下って登りに転じるところで盛大に水柱が立ち上りました。げげっ! 僕のFC-4、エアクリを思いっきり下方向に向けています。それはボディからぎりぎり出ないくらいの位置についているため、リミットで取り付けたときに「水が吸い込みそうなときには引き返してね」と言われていました。大丈夫か、この水深?……と手前で止まり、そろそろと足を踏み入れます。道に流れる川はぎりぎりでボディパネルにふれないくらいの位置でした。よかった!そっと通過して事なきを得ます。そうしている間にも沖野さんは思いきり先に進んでいるに違いない(^_^;)。
ガススタにて (左)VXレーシングスクリーンの沖野バーキン。 (右)帰り道の打ち合わせ 五戸の手前で沖野さんは待ってくれていました。五戸の市街に入り、ガソリンスタンドで補給し、一休みします。沖野さんがそーぜんブラザーズに階上への道を説明し、ここでそれぞれお別れとなります。そーぜんさん、大阪からの壮絶な道のりお疲れ様でした。 その後僕は沖野さんのご自宅(家付きガレージ)に連れて行ってもらい、お風呂を貸してもらいました。あまりの豪雨の中を走ってきたので、なんだか猛烈に疲れました……お風呂が最高に気持ちよかったです。沖野さん、ありがとうございました。
沖野さんの家付きガレージ。ポルにセブンにビートなんて……夢の城だ! その後、沖野さんと一緒にお寿司屋さんで食事をしました。1時間しかなかったのでちょっと急ぎでしたがとても楽しい時間でした。沖野さんには東北の方々への呼びかけをしていただいたりと、さまざまな面で本当にお世話になりました。ありがとうございます。ちなみに八戸のフェリー乗り場で、寿司屋に傘を忘れてきたことに気がつくと、沖野さんは「ちょっと行ってくるよ」とぎりぎりの時間の中取りに行ってくださいました。
フェリー内部にて。ボンネットでタオルを干すのは基本です。 八戸から苫小牧までは雑魚寝の2等船室です。ビールを一杯引っかけると、あっという間に眠くなってしまい、がっくりと落ちていきました。おやすみなさい……。
十和田から八戸の道の赤線は沖野さん任せなので適当です。
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