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Fraser Clubman FC-4 |
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2005/08/13 雨男、東北を往く(秋田編) 夜、何度か目が覚める……横から轟音が。轟音というか何というか、物凄い音が隣から響いてくる。文字にするならシュグオア〜ギリギリギリ〜バグウォア〜とでも書きましょうか。要するに隣の人のいびきがすごいわけですよ、お父さん(誰がお父さんだ)。ユースなので他の人と相部屋ですから、こういう目に遭うこともあるのは仕方がありません。あまりの轟音に、通算で3回ほど夜中に目を覚ましました。いびきがすごい場合、布団から出ているところを軽くペチッとたたいて「うるさい」とささやくと、不思議と止まります。5分ぐらい止まるので、その隙に寝るのが肝要です。 朝6時頃起床し、支度を調え、細谷さんに連絡します。この時点ではまだ雨は少ししか降ってはいませんでしたが、雲は相変わらず厚くたれこめています。同室の人が外に出てきてたばこを吸っていました。その彼が一言「……すごいいびきでしたね」なるほど、あなたも被害者でしたか。 細谷さんの自宅に行く頃、雨脚がだんだん強くなってきました。カーポートで旅支度を調えます。雨の様子を見て、ビキニトップでは安心して走れないかと思い、幌に付け替えました。7MLに届いたメールを細谷さんのPCをお借りして返信させてもらったり、しめった鞄用に大きなビニール袋をいただいたりと、至れり尽くせりです。細谷さん、本当にありがとうございました。
左)幌をした状態で乗るのは大変です。右)これから雨の中走るのかぁ……
それにしても、よう降りよるわ はじめはサイドプロテクターで走り始めましたが、糧食を仕入れに入ったセブンイレブンのあたりですでに雨の具合はひどくなっていて、入り込む雨に閉口してしまいます。仕方なくドアに付け替えです。ここから走るのかー、とげんなりしつつ、細谷さんに見送られ山形を後にします。ちくしょー、必ずリベンジに来るからなー!
左)乗用車のミラーにはこう映ります。右)セブンイレブンにて。隣は細谷さんの足車
これからこの雨の中走るのかー……
これを見て「総員旗ふれー!」とは細谷さんの名言。行ってくるぞと勇ましく…… 僕が出発してから5分くらいしたら晴れ間が見え始めたというのですから、世の中には不思議なことがあるものです。おそらく僕は前線と同じ動きをしていたのでしょう。ともかく国道13号をひたすら北上。(Movie:そのときの雨の様子。1MB)計画では月山道路を通る予定でしたが、北側の47号を走り、最上川沿いを走って日本海側に抜けることにします。47号に入ったところで少し小振りになってきたのでコンビニに入り、プロテクタに付け替えました。左側のドアをしていないので通気性はいいはずなのですが、それでも窓が曇るし蒸すしで環境は劣悪です。少しでも気持ちよく走るために、こまめに付け替えられる物は付け替えます。
霧にけぶる最上川。道の駅とざわにて。晴れてたらきれいだろうなあ(涙)。 47号から345号に道を移し走っていく途中、直角に曲がるところを直進してしまってJR遊佐駅に突き当たります。雨が激しいので一休みすることに。これから都会に帰るところと言う若夫婦&実家のじいさまとお話ししたり、駅員さんとお話ししたりして時間を過ごします。何もしなくても話しかけられるのはセブンの持つ魅力と言うべきでしょうか。セブンだとより旅が楽しくなります。 そこから少し走ったところにある温泉「あぽん西浜」にて時間をつぶします。さっきから時間をつぶしてばかりですが、雨が激しく降っていて走る気も失せるのでしかたありません。やや熱いお湯にのぼせがちになりながらも旅の疲れを温泉で落とします。しかし、温泉から出てくると雨が止んでいるではありませんか。うれしい! 幌をビキニトップに張り替え、走り始めます。 しかし、雨が止んだとはいえ雲が切れたわけではなく、予定していた鳥海ブルーラインは取りやめに。日本海側をショートカットして道の駅象潟にだどりつく頃にはなんと旅に出てから初めて(!)の晴れ間が見え始めました。
このチャンスを逃してはなるものかと、すかさずタオルを乾かす。重要です。 7MLで秋田の虎さんに勧められていた夏牡蠣を味わいに来ました。奥の方の出店が並ぶゾーンの一番奥に、牡蠣の店があります。若い兄ちゃんが物凄い手際の良さで次々と牡蠣を開いていきます。僕も3つ注文しました。ゆず醤油が軽くかけられたそれを「ちゅるん」と……おあぁ〜なんじゃあ、こりゃ〜。プリプリの食感と、口の中で広がる潮の香りが……うまい!うまい!うまい!
なんという旨さ、なんという香り!極楽じゃ〜!(壊れぎみ)
晴れって、幸せ! 晴れたのですぐに屋根をはずします。「オープンカーとは雨の時に屋根が閉まる便利な車だ」という大崎師匠の教えを忠実に守る弟子です。久しぶりの晴れ間に驚喜しながら走り始めます。象潟を出て、秋田方面に向かいます。この調子でいってくれれば男鹿半島は降られないですむかも、と期待します。道すがら、橋で時折道が混むものの、順調に進みます。
左)強い海風に傾く木々。右)海沿い特有の背の低い植生が広がる 秋田にはいると湾岸の道路は工業地帯となり、町に着いたことがわかります。青看板で男鹿半島の方面を確かめ、走っていくと寒風山への入り口を見つけました。ガソリンスタンドでガスを補充して、ついでに観光地図をもらいます。これが結構役に立ちました。天気はまたやや下り気味ですが、これ以上降りそうではありません。しばらく行くと寒風山の展望台につきます。残念ながら山頂部はガスが出ていて景色は見えませんでしたが、空気が気持ちよく、爽快ではありました。
左)秋田と言えば…… 右)寒風山駐車場にて。ガスがすごい。
こんな風景。脳内で景色を補完して見よう。
切れ間から光り漏れる神々しい風景。曇りがちだからこそ出会える風景かもしれない。
左)真山神社。古社の本物感漂う。 右)仏様もまつられている。 なまはげラインを走ると、真山神社となまはげ館がありました。なはまげ館は残念ながら閉館時間でしたが、真山神社で時間を過ごしました。真山神社は本物感漂うすばらしい神社です。だいたい古い神社は、本殿の造形や周りの森から漂う空気感がちがいます。静謐な中に緊張感の漂う空間は、古くからある古社のみが持つ雰囲気といえましょう。 男鹿半島の道の良さは、いつもどこかしらに民家の気配があると言うところでしょうか。人の生活の気配を感じながら、その景色を見ながら走るのが好きな僕にとってはたまらない道です。真山神社に向かう曲がり角のところでも普通に民家があって、遊んでいた子どもたちがセブンを見て目を丸くしていました(^_^)。男鹿半島では自然と人との距離がぐっと近いような気がします。その裏山にちょっとはいると、どこかでなまはげがいるのではないかと思わせるような雰囲気です。現代にいながら民話伝承の香りを感じさせる、そんな気がしました。 真山神社を出てから、八望台へと向かいます。すでに5時をすぎ、残された時間はそんなに多くありません。八望台から見ると、東向きに一の目潟、西向きに二の目潟があります。ちょうど日が傾いてきたと言うところで二の目潟に夕日が反射し、すばらしい風景となっていました。だいぶ雲も切れて、入道崎の方も見えてきます。
二の目潟。夕日に照らされて輝く湖面が美しい。 八望台からの眺めを堪能した後、入道崎に向かいました。道を行くにしたがって、だんだん陸の果てに近づく感じがあります。道を進み、ぐぐっとカーブを曲がった先に入道崎がありました。
入道崎の灯台をのぞむ。隣で家族連れじーっと見てて間が悪かった(^_^;)
来てよかった…… 入道崎は広い草原が広がり、くつろぐには最適。たくさんの人がゆったりと時間を過ごしていました。目の前に広がる景色のスケール感には圧倒されます。自分が小さく感じられ、肩から力が抜けるような気がします。何も考えず、ただただ景色を楽しんでしばらく時間を過ごしました。(Movie:入道崎一周。1.9MB) 海風を楽しんだ後、時計を見るともう6時半にもなろうかという時間です。他のスポットもありますが、おそらくこの時間からでは無理でしょう。男鹿半島の南岸を通って、まっすぐ秋田に向かいます。しかしこの男鹿半島南岸の道もすごく気持ちのいい道でした。特にアップダウンが激しく、海岸沿いの断崖の風景を楽しみながらぐいんぐいんと乗り回したら楽しいだろうと思われる道です。いかんせんもう日も落ちて暗い中走るので、楽しみは半減でしたが……大桟橋やゴジラ岩など、名所もたくさんあるのですが、今回はお預け。残念! 途中虎さんに連絡し、明日の朝の打ち合わせをしつつ「ユースパルあきた」へと向かいます。ユースに着いたのは結局よるの8時頃。ユースパルあきたは非常にきれいな施設で、一人一人にカードキーが渡されます。会員だったら素泊まり2100円!この施設のきれいさで2100円なら破格という物です。部屋に入り、片づけたらその辺のコンビニで買ってきた夕食を食べながらビールを引っかけます。ふと気がつくと、休憩所の椅子でうとうとして寝てしまっていました。気を取り直して就寝。今日も疲れた……
入道崎が晴れたのは幸いでした。 走行距離はおおよそで見てください。出発時に見るのを忘れてました。 (写真提供:細谷さん ありがとうございました)
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